「鉄旅日記」2020年睦月 初日(東京-湯沢)その3‐小牛田、一ノ関、北上、柳原、江釣子(東北本線/北上線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月11日・・・小牛田駅、一ノ関駅、北上駅、柳原駅、江釣子駅(東北本線/北上線)
13:36 小牛田(こごた)駅(東北本線/石巻線/陸羽東線 宮城県)
仙台発小牛田行の乗客は松島でも減ることはなく、大半が小牛田まで同行することになった。
13:30小牛田着。
宮城県にも長時間の通勤通学事情があるわけか。
仙台以外の町が力を失いつつあるのだろうか。
乗り継ぎ時間は13分。
鳴子温泉方面陸羽東線が先に発車、女川行石巻線が次発。
一ノ関行が最後に出る。
みんなそれぞれに分かれて、ひととき賑やかだった北の大ターミナル駅はこの列車が出れば、改札外のようにひっそりとする。

そして最後に一ノ関行が発車。
それに乗っている。
すぐに鉄路は3方向に分かれて、オレも次に小牛田に来るのはいつだか分からない。
人とも駅とも、そんな付き合いをしている。
14:42 一ノ関(いちのせき)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/大船渡線 岩手県)
仙北平野を往く一ノ関までの区間。
素朴な駅に止まっては冬枯れた景色を眺める。
可憐な少女たちが降りていった新田に着いて振り返ると伊豆沼がある。
かつて降りた石越では田園鉄道の廃線跡を追う。
そしてこの地に縁を得た知人の女性をふと想う。
Facebookで知ったが、地元に帰って活動を始めた彼女は、そこで最良のご縁を得て結婚されたそうだ。
一ノ関での乗り継ぎ時間は14分。

岩手県に入り、一ノ関に着いてもまるで雪の気配はない。
去年のこの時期の積雪もたいしたことはなかったが、この暖冬は地元に何をもたらすのだろう。
平泉を過ぎて何の気なしに振り向くと、北上川の優美な曲線が見えた。
15:28 北上(きたかみ)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/北上線 岩手県)にて

16:04 柳原(やなぎはら)駅(北上線 岩手県)にて

16:47 江釣子(えづりこ)駅(北上線 岩手県)
天が北上に降らしたのは雨だった。
六原あたりから沿線に雪が見えだした。
北上駅前は11月の印象より小さく、あの歓楽街を抜けると諏訪神社が鎮座していた。

一族所縁の神社。
お詣りして旅の無事と世界平和を祈る。
雨は徐々に本降りとなり、柳原駅は憶測より少し手前にあった。
甲子園でもお馴染みの専大北上高校の最寄り駅になる。
江釣子には古墳群があるようだ。
ただし列車に間に合うためには急がざるを得ず、さらに柳原駅と同じく江釣子駅へ導く表示はなく、どうにか列車到着2分前にたどり着いた。


江釣子とはアイヌの言葉だろう。
鎌倉時代にはすでにその地名があったらしい。
道理も何もなく岩手らしいと感じた駅名を持つこの駅に降りてみたかった。
ただし列車でたどり着くには、北上線の本数の少なさが選択肢を狭め、北上駅より歩くしかなかった。
岩手県と思われる地域に生まれ、善徳にあふれる人生を終えて星神になった存在があることを鑑定師から聞いた。
星象天神どんどろ。
彼等の話では、この星神の話し言葉は今も南部弁で、去年からオレにいくつもの寳を授けてくれているそうだ。
それをいちいち信じているよ。
そんな星神様のことをこの地で思いたかった。
列車はこれから峠越えにかかる。
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