「鉄旅日記」2020年睦月 初日(東京-湯沢)その2‐新白河、郡山、福島、仙台、あおば通(東北本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月11日・・・新白河駅、郡山駅、福島駅、仙台駅、あおば通駅(東北本線)
8:22 新白河(しんしらかわ)駅(東北・北海道新幹線/東北本線 福島県)
白河の関を越えてみちのくに入っている。
土地の高低を明確に感じる機会はなかった。
白河は沿線では比較的大きな街だ。
黒磯あたりよりは余程暖かなように感じる。
白河駅前に建つ復興天守閣がこれまで見てきた記憶よりも立派に見える。
これもまた冬の国が持つ気高さだろうか。
列車は泉崎駅に着こうとしている。
北関東の景色と変わらぬものを車窓から眺めている。
9:23 郡山(こおりやま)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/磐越東線/磐越西線/水郡線 福島県)
一番列車で町を出て、ここ郡山駅で美味い駅そばを食べるのが、北へ向かう旅の習慣になっている。
フードコートでは喜多方ラーメンも出すが、そばにしたよ。
今日は肉そば。
郡山に着くと日差しを浴びた。
空は青く、道中に見た寒木の茂みもなく、田野からはすっかり白がとれている。
ただ駅構内の冷気はさすがにみちのくを感じさせるものだった。
鉄路はまた徐々に上り坂をたどっている。
10:40 福島(ふくしま)駅(東北・北海道新幹線/山形新幹線/東北本線/奥羽本線/阿武隈急行/福島交通飯坂線 福島県)
乗り換え時間29分。
駅前通りを歩く。
街中に雪の気配はまるでなく、東に連なる山並にも白いものはなく、信夫山の姿にも寒さを恐れる様子は見えない。
信夫通りを横切った地点で引き返す。
繁華街はそのあたりで終わっていた。
駅の反対側に蔵王が頭を出している。
そして旧福島駅舎と思われる建物を、商業施設を併設した長大な福島駅の片隅に見た。
駅好きのオレには大いなる発見だった。
列車は左に蔵王を眺め、迂回するように福島盆地を上がり、藤田を過ぎると遠ざかった福島盆地を一望する。
福島中通りはこんなにも暖かいのか。
去年の1月はまた違ったはずだけれど。
蔵王は雪をかぶっているが、山頂付近のみで、降雪量は圧倒的に少ない。
噴火を繰り返してきたであろう蔵王の面相は凄まじく、富士山を思わせる噴火口がいぼのように突き出ている。
12:09 あおば通(あおばどおり)駅(仙石線 宮城県)にて
12:45 仙台(せんだい)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/仙山線/仙石線/仙台市地下鉄南北線/仙台市地下鉄東西線 宮城県)
恋人へ渡す「萩の月」は福島駅で購入済み。
ついでに喜多方ラーメンもつけた。
だから仙台駅の土産物売場に用はない。
次の下り小牛田行は49分待たなきゃならない。
仙石線ホームへ下りる。
多賀城行に長い列ができている。
ホームにはあおば通まで乗り越し、そのままあおば通始発列車での折り返しを禁じる貼り紙がある。
通勤通学混雑による仙台事情が窺える。
あおば通駅までひと駅を乗車。
あおば通駅は地下駅で、地上に出て振り返ると仙台駅が見えている。
仙台~あおば通間はその程度の距離しかない。
あおば通りと並行するアーケード街を通り仙台駅へ。
列をなす店もあれば、退屈そうに立ち尽くす店主を暖簾越しに覗ける店もある。
横断歩道から眺めた仙台の何気ない街並と青空は美しかった。
意外にも小牛田行の座席は塞がり、立ち客もいる。
塩釜に着いても減ることはなく、むしろ増えている。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2020年弥生 初日(東京-高山)その4‐多治見、坂祝、美濃太田(太多線/高山本線)【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月20日・・・多治見駅、坂祝駅、美濃太田駅(太多線/高山本線) 14:19 多
-
-
「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その4‐置賜、高畠、米沢(奥羽本線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】
鉄旅日記2020年4月4日・・・置賜駅、高畠駅、米沢駅(奥羽本線) 15:32 置賜(
-
-
「鉄旅日記」2006年晩夏-伊勢崎、桐生、西桐生、下仁田、上州富岡、高崎(高崎線/両毛線/上信電鉄) 【ふと誘われるように、上州へ向かう列車に乗ったのでございます。】
鉄旅日記2006年9月2日・・・伊勢崎駅、桐生駅、西桐生駅、下仁田駅、上州富岡駅、高崎駅(高崎線/両
-
-
「鉄旅日記」2014年冬 初日(東京-桐生)-小菅、五反野、梅島、田島、渡瀬、県、東武和泉、福居、野州山辺、韮川、東小泉、藪塚、阿左美、岩宿、新桐生、下新田(東武スカイツリーライン/東武佐野線/東武伊勢崎線/東武桐生線) 【ふらっと両毛 東武フリーパスで、両毛ローカル旅】
鉄旅日記2014年12月28日・・・小菅駅、五反野駅、梅島駅、田島駅、渡瀬駅、県駅、東武和泉駅、福居
-
-
「鉄旅日記」2021年夏 最終日(上田-東京)その1 ‐上田、滋野、長野(しなの鉄道/信越本線) 【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】
鉄旅日記2021年7月11日・・・上田駅、滋野駅、長野駅(しなの鉄道/信越本線) 2021・
-
-
「鉄旅日記」2020年弥生 2日目(高山-速星)その4‐富山大学前、丸ノ内、南富山駅前、南富山、電鉄富山駅前、富山(富山地方鉄道市内線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月21日・・・富山大学前電停、丸ノ内電停、南富山駅前電停、南富山駅、電鉄富山駅前
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 初日(東京-防府)その2‐新白鳥、古市橋、梅林、可部、あき亀山(可部線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月13日・・・新白島駅、古市橋駅、梅林駅、可部駅、あき亀山駅(可部線)
-
-
「鉄旅日記」2019年弥生Part.3 初日(東京-多治見)その4-古虎渓、釜戸、美乃坂本、多治見(中央本線) 【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】
鉄旅日記2019年3月23日・・・古虎渓駅、釜戸駅、美乃坂本駅、多治見駅(中央本線) 18:23
-
-
「鉄旅日記」2019年如月 最終日(安中-東京)その1-安中、松井田、西松井田、横川、軽井沢、大屋(信越本線/しなの鉄道) 【週末パスで東京から伊豆。そして上州、信州へ。友人は言ったものでございます。何気に大層な移動距離だと。】
鉄旅日記2019年2月10日・・・安中駅、松井田駅、西松井田駅、横川駅、軽井沢駅、大屋駅(信越本線/
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 2日目(盛岡-宮古)その4-陸奥湊、白銀、鮫、久慈、宮古(八戸線/三陸鉄道リアス線) /蛇の目寿司【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月22日・・・陸奥湊駅、白銀駅、鮫駅、久慈駅、宮古駅(八戸線/三陸鉄道リアス線)