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「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その3 ‐尾盛、千頭、金谷、静岡(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/くれたけインプレミアム静岡駅前 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

2022年3月20日・・・尾盛駅、千頭駅、金谷駅、静岡駅(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/くれたけインプレミアム静岡駅前

15:08  尾盛(おもり)駅(大井川鐡道井川線 静岡県)

14:48に接岨峡温泉を出る下りに乗り、ひと駅。あのまま上りが来るのを40分も待つなら、ひと駅でも多く降りてみたい。幸い手にしているのはフリー切符。

そしたらオレと同じような男が二人いたよ。ひとりは無遠慮に詰所や廃屋を開けて回っている。上には上がいるものだ。

廃屋には明らかな生活の跡があった。相当昔の跡。

木の切り出しで栄えた駅だという。ダムができて大井川の水運が使えなくなってからは廃れ、今じゃ何もなくなってしまった駅。そんな内容の車掌さんのアナウンスを聞いた。

でもやはりこの静けさは得がたい。山間でそよかな風に吹かれて列車を待つ心地もいい。そんな男が3人もいることがおかしい。

悠久を思わせる鉄路。この道を伝って現在も列車が到着することこそが崇高。

トロッコ列車仕様になって、使われることのなくなったホームが朽ちるにまかせている。

滞在は20分近くになっただろう。

16:42  千頭(せんず)駅(大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線 静岡県)

接岨峡温泉からは行きに見た顔がいくつかある。皆オレと同じように奥大井湖上駅から移動歩きしてきたのだろうか。

奥大井湖上駅からは満員。3連休の中日が一番混むものなのか。身じろぎもできないような狭い車内は窓全開で寒く、贅沢とも言えるが、昨日今日で車窓風景は見馴れた。

ここからの大井川本線もまた長い。でもやはり贅沢だな。

彼女を連れてくると約束した。それまではしばらく乗ることもない。

18:12  金谷(かなや)駅(東海道本線/大井川鐡道本線 静岡県)

いくつものダムに制御された大井川の流れ。時に絶えたかとも見紛うような広大な砂利の堆積地。そうした光景を門出まで眺めていた。

金谷駅に向けて上がっていくと、地形に沿った金谷宿の整然とした家並が大井川鐵道の旅の終わりを告げる。

東海道本線熱海行との接続は4分。金谷との名残を惜しむ時間はない。

18:54 静岡(しずおか)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線 静岡県)にて

21:19  くれたけインプレミアム静岡駅前1108号

今じゃ静岡は政令指定都市。知っているのは静岡駅から新静岡駅の間の道のみ。ジャイアント馬場さんはなぜか静岡でも、同じく政令指定都市になった浜松でも、テレビマッチは組んでもビッグマッチを組まなかった。

南口に出てみた。繁華街はこっちじゃないよという駅前風景。知ってるさ。というより分かるさ。

北口に出ればツインメッセもあると思いきや、駅前は思いのほか暗い。通りにある一軒の居酒屋には列ができている。その並びにこのホテルがある。チェックインしたよ。なんだか寒かったし。フロント横のスペースではベトナム料理のフォーとカレーを振る舞ってくれて、それなりに腹は満ちた。

酒の自販機は故障を謳っていたが、「まん防」を考慮したのだろう。大井川鐵道だけが頑張っているのじゃない。静岡県の意思は感じた。

あるいは、どこかにあるであろう静岡の繁華街は事情を異にしているのかもしれない。でも今夜はその場所を探すつもりはなかった。

仕方がない。同じく並びにあるコンビニへ。幼い少女に買い物かごを持たせた若い夫婦がにやにやしながら後ろを歩く。少女に「力持ちだね~」と笑いかけ、それとなく両親を牽制。幸せなご家族であることを願う。

このホテルの湯もなかなかいい。

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