「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その1 ‐新静岡、静岡、由比、富士、芝川(東海道本線/身延線)/駿府城址 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】
鉄旅日記2022年3月21日・・・新静岡駅、静岡駅、由比駅、富士駅、芝川駅(東海道本線/身延線)/駿府城址
2022・3・21 7:23 新静岡(しんしずおか)駅(静岡鉄道静岡清水線 静岡県)にて

8:00 静岡(しずおか)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線 静岡県)
SNSでは改憲が話題。何より優先すべきは綿々と築いてきたアメリカとの関係の継続が基本。その範疇であれば必要なものは改める。それが持論。
ホテルからほど近い珠賀美神社に詣でる。慶長19年板倉伊賀守勧請とのこと。大坂冬の陣の年にあたる。祈ることは昨日の若宮神社と同じ。

新静岡駅への土地勘と姿には覚えがあった。日曜日の朝。駅前を通る姿を見かけなかった。
駿府城址に天守閣はない。武田軍の侵攻を受けて今川家は国を明け渡したものの、静岡が戦火に焼かれた記憶はないが、大空襲は受けている。そうした歴史を想う。






徳川家康公隠居の土地ということもあり、静岡にはおっとりとして平和な印象を持っていた。お堀にいた鴨にもそうした姿は象徴された。鴨とはなかなか愛らしい。

徳川家康公のこの姿は様々な本で目にしてきた。

中央大通りを挟んで繁華街の看板が見えた。呉服町、紺屋町。昨夜見つけ出せなかった静岡の繁華街。


徳川最後の将軍15代慶喜公の屋敷跡は庭園になっているようだ。
最終日の旅が始まる。

8:32 由比(ゆい)駅(東海道本線 静岡県)
特急富士川通過待ち6分の停車。こうして降りるのは3度目になる。

薄曇りの天気を気にしていたが、桜えびの歓迎門の上にわりかしはっきりと富士山が見えている。

見晴旅館の看板は健在で、薩埵峠3.5kmの表示。武田信玄軍記に二度にわたり登場する峠。

駿河侵攻の際にはここを突破した馬場信春軍によって駿府は陥落。今川勢は一日ですら持ちこたえることができなかった。そのまま越年して不穏な情勢の中で行われた小田原北条氏との戦闘では米倉丹後守の長男、晴継が戦死している。
武田一族の書物に夢中だった頃がある。自身の53年の歴史をたまに想うのもこうした旅。
江戸時代の軍学者で、政府転覆を計画した由井正雪の出身地でもある。
各地の浪人を集めて挙兵。江戸、大坂を焼き払う計画は事前に発覚。駿府の宿にいた由井正雪は捕縛隊に囲まれ自刃している。
9:12 富士(ふじ)駅(東海道本線/身延線 静岡県)
本町通りの先には富士山がある。残念ながら今日は見えない。裾野が壁のように立ちはだかっている。

アーケード街はいつまでも続いていく。宝くじ売場では賢そうな老犬がつながれている。

朝の繁華街に人気はなく、でもなかなかの規模だと感嘆する。


ここで身延線に乗り換える。富士駅の開業は1909年。その4年後に身延線の前身、富士身延鉄道が開業して富士宮まで延伸している。

甲府行は発車。富士山という途方もなく大きな山は姿を見せず、ただその裾を大きく広げている。
9:48 芝川(しばかわ)駅(身延線 静岡県)
富士宮を過ぎると交通系ICカードの使用はできず、にわかに山と水の気配が濃厚になってくる。

かつてもここに10分ほどいたことがある。その際には水辺まで歩いて強い印象を残して列車に戻り、織田信長首塚の表示を目にしている。
本能寺の変で遺骸が焼かれる前に密かに持ち出され、西山本門寺の本堂裏手に埋められたものという。
列車行き違い4分の停車。


これから富士川に沿う。
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