「鉄旅日記」2022年皐月 初日(東京-磐梯熱海)その4 ‐関都、猪苗代湖畔、上戸、磐梯熱海(磐越西線)/志田浜~上戸浜/伊東園ホテル磐梯向滝【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】
鉄旅日記2022年5月7日・・・関都駅、猪苗代湖畔駅、上戸駅、磐梯熱海(磐越西線)/志田浜~上戸浜/伊東園ホテル磐梯向滝
13:51 関都(せきと)駅(磐越西線 福島県)にて


14:15 猪苗代湖畔(いなわしろこはん)駅(磐越西線 福島県)にて





14:54 上戸(じょうこ)駅(磐越西線 福島県)
13:50関都駅着。鉄路に沿って県道が敷かれている。
猪苗代湖は輝いていた。でも車窓からは満足に見えない。だから湖畔へ向けて歩いていく。それが今日の目的。
何気ない踏切で振り返ると声を上げた。鉄路の先には磐梯山。まさに絶景。山頂には雲がかかっている。こんなに晴れたが、明日はまた崩れるのか。




さらに歩くと「おんばさま」が現れる。安産祈願のための信仰を集めたとのこと。



失礼だが、そこに着くまで山姥のことかと思っていた。郡山で触れた友から聞いたことがある。二人でかつて山姥が出現したとの伝説が残る峠を車で越えたが、場所は覚えていない。安達ヶ原の鬼女の話も残る福島。
県道は心許ない踏切を渡ると49号国道に飲み込まれる。その道はいわきへと続いている。
猪苗代湖畔志田浜。温泉があり、ドライブインがある。おそらくかつて寄ったことがあるのだろう。見覚えも記憶もないが、湖畔にいたことはある。



波打ち際で風に当たる。湖畔の先には磐梯山。みんな波に夢中。木陰で昼寝する自転車カップル。砂浜に座りこんでいた女性が立ち上がり、水辺にと歩いていく。その後ろ姿には決意が見られた。


正面に臨時駅の猪苗代湖畔駅がある。夏場に開くのだろう。ホームに向かう草道は朽ちていた。気になっていた駅だ。到達できた満足感は予想以上だった。
湖畔の道はトンネルを抜けた先の上戸浜まで続き、やがて果てた。






上戸駅前の酒屋にはもう酒は置いてなく、足音を聞きつけて老犬が姿を見せる。

かつての構内踏切跡に下りて、線路が2本敷かれていた在りし日を想った。



この列車はやけに汽笛を鳴らす。中山宿駅を出てしばらくすると右手にスイッチバックを行っていた旧中山宿駅を通りすぎる。
15:21 磐梯熱海(ばんだいあたみ)駅(磐越西線 福島県)にて

19:28 伊東園ホテル磐梯向滝410
瀬音と表現するには激しい音を聞いている。他に音は求めていない。
夏の宵のように窓を開け放ち川風を受けている。あまり激しすぎては困るが、水辺で受ける風を心から愛してる。


温泉効果に気づいたのは1月の湯瀬の湯。以来温泉宿を求めて近場を旅してきた。世界情勢もそうだが、どうにもならない現実を嘆き続けてきた。
閉塞感を発しているのはオレ。つまらない大人なのだと自身に警鐘を鳴らす。オレはまだそっちの陣営に呼ばれていない。
昨夜あまり寝ていない割りには調子がいい。旅に出る効用を忘れていたか。だとしたら一大事。いったん酒も尽きるし、早々と現れた吸血一族に吸われた箇所はかゆいし、また万能の湯に浸かってくるよ。
西側の情報によりロシア軍将校は殺害され、世界情勢はより複雑さを増してきた。ウクライナがNATOに入ろうとしたことに異論を唱える国は他になかったのか。
何より自身役員を務める会社をどうにかしないといけない。
自信なんかないよ。ただし兆しは感じている。いつだってあとほんのもう少しなんだ。
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