*

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】最終日(十三-東京)その2-野洲、米原、神領、定光寺、中津川、塩尻、岡谷、日野(東海道本線/中央本線)

公開日: : 最終更新日:2023/06/14 旅話, 旅話 2017年

鉄旅日記2017年8月14日・・・野洲駅、米原駅、神領駅、定光寺駅、中津川駅、塩尻駅、岡谷駅、日野駅(東海道本線/中央本線)
9:44 野洲(やす)駅(東海道本線 滋賀)
車窓から好きな景色を撮ろうと試みる。
でも鴨川も瀬田川も、思うように撮れなかった。
修行が足りない。

京都から乗った新快速は野洲止まり。

高校サッカー全国制覇の町に降りるのは2度目になる。

富士山形の三上山は全山緑に覆われている。

琵琶湖は遠く、比叡の山並はここからじゃ見えない。

いま角ハイボールを手にして、車窓に広がる田園風景を眺めている。

あの山並みの先に近江鉄道が走り、中山道がある。

安土を過ぎて、琵琶湖との距離が最も遠くなる。

野洲駅前風景

車窓から眺める鴨川

車窓から眺める瀬田川

車窓から湖西を望む

10:23 米原(まいばら)駅(東海道新幹線/東海道本線/北陸本線/近江鉄道本線 滋賀県)
琵琶湖線区間を新快速に乗らなかったのは、かなり稀なことだ。

田園を眺め、一昨日の能登川を偲び、さらに石田三成の居城佐和山城跡を通る際には、関ヶ原合戦の翌日から始まった佐和山攻め、そして落城の様を想った。

関ヶ原で、史上最大とも言える裏切りを行った小早川秀秋が先鋒となって押し寄せた佐和山攻め。

天下分け目の合戦には、ひとつの小説ではとても描きれないほど、数多くの人生を賭けた戦いがある。

赤ん坊の泣き声が聞こえる。

沖縄戦では居場所が知られるのを恐れた兵隊が、そんな赤ん坊から息をする機会を永遠に奪ったことがあったという。

耐えがたい話しだ。

未来には希望と不安が同居している。
その不安に押し潰されないように心を強くしたい。

オレが旅を始めた理由の中には、そんな思いも含まれる。

様々思う夏の旅。

車窓から眺める近江路

12:32 神領(じんりょう)駅(中央本線 愛知県)
大垣で乗り継ぎ、名古屋で中央本線に乗り換え、中津川ライナーで高蔵寺。

ひと駅戻り、ここ神領駅へ。

神領には普通列車しか停車しないため、ややこしいことをしているが、オレの駅旅では珍しいことじゃない。

低い家並みは疎らで、ロータリーを囲むのはコンビニと居酒屋が1軒ずつ。

名古屋郊外の風景とはこのようなものか。

13:05 定光寺(じょうこうじ)駅(中央本線 愛知県)
初めて名古屋から中央本線に乗って、この駅周辺の車窓風景を見た時には驚いたものだ。

そしていつか降りてみたいと思った。
それから10数年。

思いは叶う。
それなら、いっそのこともっと大きくでよう。

玉野川渓谷が轟々と川音を響かせている。

ここで降りたのはオレを含め4人の男たち。

ホームから長く湿った階段を下りていく。

ひとりは、オレと同じようにリュックを背負った初老の紳士。
道端の草花に触れて歩いている。

残り2名は知らずのうちに姿を消している。

渓谷に沿って、みすぼらしく見える軒先がいくつか連なる。
生活者の気配はあまり感じられない。

次の列車の到着まで20分。
所を得ず、ホームに戻ってウィスキーハイボールを開ける。

名古屋方面のホームに別の男が二人。

こんな駅で見掛けるのは、たいていひとりで行動する男。

男とは、そういう生き物か。




14:21 中津川(なかつがわ)駅(中央本線 岐阜県)
西へ行ったら、帰りは木曽路をとる。

行楽シーズンはこうして全席が埋まる。
だからと言ってJRは増結などしない。
折り込み済みさ。

それでこうして整理券箱をカウンターにして飲む。

おにぎりやサンドイッチを頬張る美人と、角度的にちょくちょく目が合うことになった。

足が痛むが、悪くはない。

中津川駅前風景

16:45 塩尻(しおじり)駅(中央本線/中央本線辰野支線/篠ノ井線 長野県)
木曽路で、気に入った駅に降りるつもりが、列車の遅れや降雨により断念。

信州限定野沢菜漬けと、ついでにビールを購入。

取り敢えず飯田行き快速に乗ったが、次の行動を決めかねている。

計画より1時間早い。

17:08 岡谷(おかや)駅(中央本線/中央本線辰野支線/飯田線 長野県)
中央本線に遅れが発生している。
行楽シーズンになると、こうなる。
普段の感覚じゃさばききれないのだろうな。

最近は外国人観光客も多い。
さっきは無茶を言ってるオバサンがいた。
後ろには列ができていた。

なぜか岡谷は、駅旅を重ねるオレを寄せ付けない時刻表設定がされた駅で、なかなか降りる機会を持てずにいた駅だった。

駅は新しくなっていた。
駅前風景は記憶と大差ない。

35年前に岡谷東が長野県代表として甲子園に行き、1回戦を勝ち抜き、2回戦は確か延長の末に破れた。

4番を打っていたのが有賀選手。
そう、オレの姓は諏訪あたりを発祥としている。

残念ながら、大会を通じて彼のバットが火を吹くことはなかった。

21:04 日野(ひの)駅(中央本線 東京都)
列車の遅れに苦しんだ今回の旅。

ここ日野が最後になる。

武蔵野線に乗り換える西国分寺には、さっきまで乗っていた中央特快は止まらない。
乗り換えの必要があり、降りたことのない日野駅を選んだ。

車で旅してた頃には、何度かこの駅が登場する。

甲州街道を走ってきて、ここには比較的車を止めやすいロータリーがあるから。

小さな和風駅舎は、甲州街道の旅情そのままの姿をしていた。

関連記事

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】最終日(多治見-東京)その2-中津川、坂下、落合川、南木曽、十二兼、洗馬、塩尻(中央本線)

鉄旅日記2019年3月24日・・・中津川駅、坂下駅、落合川駅、南木曽駅、十二兼駅、洗馬駅、塩尻駅(中

記事を読む

「鉄旅日記」2014年冬【フリー切符で行く、両毛ローカル旅】最終日(桐生-東京)-間藤、足尾、通洞、神戸、水沼、大間々、相老、桐生、西桐生、新里、膳、大胡、江木、中央前橋、治良門橋、三枚橋、太田(わたらせ渓谷鐵道/上毛電鉄/東武伊勢崎線)

鉄旅日記2014年12月29日・・・間藤駅、足尾駅、通洞駅、神戸駅、水沼駅、大間々駅、相老駅、桐生駅

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春【青春18きっぷで、紀伊半島へ】最終日(紀伊勝浦-東京)その2-神志山、賀田、九鬼、相賀、紀伊長島、多気、名古屋、豊田町、六合、由比(紀勢本線/東海道本線)

鉄旅日記2014年3月9日その2・・・神志山駅、賀田駅、九鬼駅、相賀駅、紀伊長島駅、多気駅、名古屋駅

記事を読む

「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】初日(東京-岳南江尾-豊橋-三河田原-岡崎-尾張瀬戸-勝川-枇杷島-桑名)その4-新瀬戸、瀬戸市、高蔵寺、新守山、勝川、枇杷島、蟹江、桑名(愛知環状鉄道/中央本線/東海交通事業常北線/東海道本線/関西本線)

鉄旅日記2018年9月15日・・・新瀬戸駅、瀬戸市駅、高蔵寺駅、新守山駅、勝川駅、枇杷島駅、蟹江駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】初日その3(東京-岩倉)-太田川、常滑、中部国際空港、上小田井、西春、岩倉(名鉄常滑線/名鉄空港線/名鉄犬山線)

鉄旅日記2015年3月7日その3・・・太田川駅、常滑駅、中部国際空港駅、上小田井駅、西春駅、岩倉駅(

記事を読む

「鉄旅日記」2009年晩秋【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】最終日(和田山-東京)その1-和田山、福知山、丹波竹田、石生、篠山口、三田、神鉄三田、宝塚、阪急宝塚、川西池田、川西能勢口、伊丹、阪急伊丹(山陰本線/福知山線)

鉄旅日記2009年11月23日・・・和田山駅、福知山駅、丹波竹田駅、石生駅、篠山口駅、三田駅、神鉄三

記事を読む

「車旅日記」2004年春【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】2日目(紋別-釧路)走行距離367㎞その2-止別駅、緑駅、裏摩周、摩周駅、塘路駅、釧路湿原駅、細岡駅、釧路パシフィックホテル

車旅日記2004年5月2日 14:22 止別駅 (5月1日の旭川空港より518km) 思いがけず

記事を読む

「車旅日記」2004年春【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】4日目(旭川-稚内)走行距離428㎞その1-藤田観光ワシントンホテル、愛別駅、上川駅、白滝駅、丸瀬布駅、遠軽市太陽の丘公園 瞰望岩、遠軽駅、オホーツク氷紋の駅

車旅日記2004年5月4日 2004・5・4 7:59 藤田観光ワシントンホテル1011号 出発

記事を読む

「鉄旅日記」2008年皐月【旅は京都から始まり、山陰から下関へ。そして四国へと渡ったのでございます。】4日目(徳島-善通寺)その2-海部、桑野、阿南、穴吹、佃、琴平、善通寺(牟岐線/徳島本線/土讃本線)

鉄旅日記2008年5月5日・・・海部駅、桑野駅、阿南駅、穴吹駅、佃駅、琴平駅、善通寺駅(牟岐線/徳島

記事を読む

「車旅日記」1995年秋【恋に病んで・・・西へ。1号国道をひたすら、大阪の友に会いにいく。】その2-東寺、五条大橋、琵琶湖湖岸道路、米原、関ヶ原・・・・-

車旅日記1995年11月5日 1996・11・5 9:19 1号国道-東寺 京都乱入。 晴

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】最終日(新津-東京)その2‐会津若松、郡山富田、喜久田、郡山(磐越西線)

鉄旅日記2020年4月5日・・・会津若松駅、郡山富田駅、喜久田駅、郡山

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】最終日(新津-東京)その1‐新津、馬下、津川、喜多方(磐越西線)

鉄旅日記2020年4月5日・・・新津駅、馬下駅、津川駅、喜多方駅(磐越

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その5‐小国、坂町、新津(米坂線/羽越本線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・小国駅、坂町駅、新津駅(米坂線/羽越本

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その4‐置賜、高畠、米沢(奥羽本線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・置賜駅、高畠駅、米沢駅(奥羽本

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その3‐仙台、北山、葛岡、山形(仙山線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・仙台駅、北山駅、葛岡駅、山形駅(仙山線

→もっと見る

    PAGE TOP ↑