「鉄旅日記」2017年夏 最終日(十三-東京)その2-野洲、米原、神領、定光寺、中津川、塩尻、岡谷、日野(東海道本線/中央本線)【私鉄王国で過ごす夏】
鉄旅日記2017年8月14日・・・野洲駅、米原駅、神領駅、定光寺駅、中津川駅、塩尻駅、岡谷駅、日野駅(東海道本線/中央本線)
9:44 野洲(やす)駅(東海道本線 滋賀)
車窓から好きな景色を撮ろうと試みる。
でも鴨川も瀬田川も、思うように撮れなかった。
修行が足りない。
京都から乗った新快速は野洲止まり。
高校サッカー全国制覇の町に降りるのは2度目になる。
富士山形の三上山は全山緑に覆われている。
琵琶湖は遠く、比叡の山並はここからじゃ見えない。
いま角ハイボールを手にして、車窓に広がる田園風景を眺めている。
あの山並みの先に近江鉄道が走り、中山道がある。
安土を過ぎて、琵琶湖との距離が最も遠くなる。

野洲駅前風景

車窓から眺める鴨川

車窓から眺める瀬田川

車窓から湖西を望む

10:23 米原(まいばら)駅(東海道新幹線/東海道本線/北陸本線/近江鉄道本線 滋賀県)
琵琶湖線区間を新快速に乗らなかったのは、かなり稀なことだ。
田園を眺め、一昨日の能登川を偲び、さらに石田三成の居城佐和山城跡を通る際には、関ヶ原合戦の翌日から始まった佐和山攻め、そして落城の様を想った。
関ヶ原で、史上最大とも言える裏切りを行った小早川秀秋が先鋒となって押し寄せた佐和山攻め。
天下分け目の合戦には、ひとつの小説ではとても描きれないほど、数多くの人生を賭けた戦いがある。
赤ん坊の泣き声が聞こえる。
沖縄戦では居場所が知られるのを恐れた兵隊が、そんな赤ん坊から息をする機会を永遠に奪ったことがあったという。
耐えがたい話しだ。
未来には希望と不安が同居している。
その不安に押し潰されないように心を強くしたい。
オレが旅を始めた理由の中には、そんな思いも含まれる。
様々思う夏の旅。
車窓から眺める近江路


12:32 神領(じんりょう)駅(中央本線 愛知県)
大垣で乗り継ぎ、名古屋で中央本線に乗り換え、中津川ライナーで高蔵寺。
ひと駅戻り、ここ神領駅へ。
神領には普通列車しか停車しないため、ややこしいことをしているが、オレの駅旅では珍しいことじゃない。
低い家並みは疎らで、ロータリーを囲むのはコンビニと居酒屋が1軒ずつ。
名古屋郊外の風景とはこのようなものか。

13:05 定光寺(じょうこうじ)駅(中央本線 愛知県)
初めて名古屋から中央本線に乗って、この駅周辺の車窓風景を見た時には驚いたものだ。
そしていつか降りてみたいと思った。
それから10数年。
思いは叶う。
それなら、いっそのこともっと大きくでよう。
玉野川渓谷が轟々と川音を響かせている。
ここで降りたのはオレを含め4人の男たち。
ホームから長く湿った階段を下りていく。
ひとりは、オレと同じようにリュックを背負った初老の紳士。
道端の草花に触れて歩いている。
残り2名は知らずのうちに姿を消している。
渓谷に沿って、みすぼらしく見える軒先がいくつか連なる。
生活者の気配はあまり感じられない。
次の列車の到着まで20分。
所を得ず、ホームに戻ってウィスキーハイボールを開ける。
名古屋方面のホームに別の男が二人。
こんな駅で見掛けるのは、たいていひとりで行動する男。
男とは、そういう生き物か。





14:21 中津川(なかつがわ)駅(中央本線 岐阜県)
西へ行ったら、帰りは木曽路をとる。
行楽シーズンはこうして全席が埋まる。
だからと言ってJRは増結などしない。
折り込み済みさ。
それでこうして整理券箱をカウンターにして飲む。
おにぎりやサンドイッチを頬張る美人と、角度的にちょくちょく目が合うことになった。
足が痛むが、悪くはない。
中津川駅前風景


16:45 塩尻(しおじり)駅(中央本線/中央本線辰野支線/篠ノ井線 長野県)
木曽路で、気に入った駅に降りるつもりが、列車の遅れや降雨により断念。
信州限定野沢菜漬けと、ついでにビールを購入。
取り敢えず飯田行き快速に乗ったが、次の行動を決めかねている。
計画より1時間早い。
17:08 岡谷(おかや)駅(中央本線/中央本線辰野支線/飯田線 長野県)
中央本線に遅れが発生している。
行楽シーズンになると、こうなる。
普段の感覚じゃさばききれないのだろうな。
最近は外国人観光客も多い。
さっきは無茶を言ってるオバサンがいた。
後ろには列ができていた。
なぜか岡谷は、駅旅を重ねるオレを寄せ付けない時刻表設定がされた駅で、なかなか降りる機会を持てずにいた駅だった。
駅は新しくなっていた。
駅前風景は記憶と大差ない。
35年前に岡谷東が長野県代表として甲子園に行き、1回戦を勝ち抜き、2回戦は確か延長の末に破れた。
4番を打っていたのが有賀選手。
そう、オレの姓は諏訪あたりを発祥としている。
残念ながら、大会を通じて彼のバットが火を吹くことはなかった。

21:04 日野(ひの)駅(中央本線 東京都)
列車の遅れに苦しんだ今回の旅。
ここ日野が最後になる。
武蔵野線に乗り換える西国分寺には、さっきまで乗っていた中央特快は止まらない。
乗り換えの必要があり、降りたことのない日野駅を選んだ。
車で旅してた頃には、何度かこの駅が登場する。
甲州街道を走ってきて、ここには比較的車を止めやすいロータリーがあるから。
小さな和風駅舎は、甲州街道の旅情そのままの姿をしていた。

関連記事
-
-
「鉄旅日記」2019年弥生Part.2 その2-湯本、内郷、水戸、偕楽園、下菅谷、中菅谷(常磐線/水郡線) 【青春18きっぷ常磐旅。この当時、常磐線は富岡止まりでございます。そしてこの季節、臨時駅の偕楽園駅に列車が止まります。】
鉄旅日記2019年3月10日・・・湯本駅、内郷駅、水戸駅、偕楽園駅、下菅谷駅、中菅谷駅(常磐線/水郡
-
-
「鉄旅日記」2018年エイプリルフール その2-猪苗代、磐梯町、安子ヶ島、磐梯熱海、郡山(磐越西線) 【8年振りに金町に帰ってまいりました。青春18きっぷはまだ3日分残っております。呼んでくれたのは会津でございました。】
鉄旅日記2018年4月1日・・・猪苗代駅、磐梯町駅、安子ヶ島駅、磐梯熱海駅、郡山駅(磐越西線) 1
-
-
「鉄旅日記」2022年神無月 ツレと訪ねた佐原~銚子~香取旅でございます。最終日(銚子犬吠埼-東京)その2 ‐津宮鳥居河岸から香取神宮へ。/香取駅/水郷駅【Facbookへの投稿より振り返ります。】
鉄旅日記2022年10月9日【香取神宮にて】・・・香取駅、水郷駅(成田線) JR成田線香取駅
-
-
「鉄旅日記」2020年卯月 最終日(新津-東京)その3‐小野新町、要田、いわき(磐越東線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】
鉄旅日記2020年4月5日・・・小野新町駅、要田駅、いわき駅(磐越東線) 12:33 小野新町(お
-
-
「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その2 ‐貝塚、住吉大社、粉浜、岸里玉出、汐見橋、桜川(南海本線/南海高野線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】
鉄旅日記2023年1月8日・・・貝塚駅、住吉大社駅、粉浜駅、岸里玉出駅、汐見橋駅、桜川駅(南海本線
-
-
「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その4 ‐アプトいちしろ、川根小山、千頭、金谷、焼津(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】
鉄旅日記2022年3月19日・・・アプトいちしろ駅、川根小山駅、千頭駅、金谷駅、焼津駅(大井川鐡道
-
-
「鉄旅日記」2022年盛夏 初日(東京-伊那市)その2 ‐横川、軽井沢、平原、乙女、馬流(信越本線/JRバス関東碓氷線/しなの鉄道/小海線)/秩父事件戦死者の墓【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】
鉄旅日記2022年8月11日・・・横川駅、軽井沢駅、平原駅、乙女駅、馬流駅(信越本線/JRバス関東
-
-
「鉄旅日記」2009年秋 2日目(新山口-大分)その2-香春、田川伊田、田川後藤寺、日田、豊後森、豊後中村、野矢、由布院、大分(日田彦山線/久大本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】
鉄旅日記2009年9月19日・・・香春駅、田川伊田駅、田川後藤寺駅、日田駅、豊後森駅、豊後中村駅、野
-
-
「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その3 ‐新金谷、千頭、アプトいちしろ、長島ダム(大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】
鉄旅日記2022年3月19日・・・新金谷駅、千頭駅、アプトいちしろ駅、長島ダム駅(大井川鐡道本線/
-
-
「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その1 ‐焼津、金谷、千頭、井川(東海道本線/大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】
鉄旅日記2022年3月20日・・・焼津駅、金谷駅、千頭駅、井川駅(東海道本線/大井川鐡道本線/大井
