「鉄旅日記」2009年秋-東金、大網、大原、上総中野、上総牛久、五井(東金線/外房線/いすみ鐡道/小湊鉄道/内房線) 【関東ぶらぶら旅その1-房総鄙の里へ】
鉄旅日記2009年10月22日・・・東金駅、大網駅、大原駅、上総中野駅、上総牛久駅、五井駅(東金線/外房線/いすみ鐡道/小湊鉄道/内房線)
2009・10・22 12:51 東金(とうがね)駅(東金線 千葉県)
昨日思い立った旅。
千葉をたどる。
八鶴湖というのがある。
駅から0.3㎞地点という。
東金商店街はその途中にある。
理髪店以外にシャッターを開けている店はなく、古ぼけた旅館は人の気配を消していた。
公園通り口にはジャスコが構え、居酒屋チェーンが新たな町の顔になろうと画策している。
だだっ広いロータリーを利用する車はなく、人々は車道を悠然と横切る。
以前ここを通った際に、土砂崩れ防止措置がとられた丘を覚えていた。
丘の上は展望広場にでもなっているのだろう。
そんな町づくりに見える。
イスラム系の男が二人、改札を挟んで大きな声で別れを惜しんでいる。
地方都市ではありふれた光景なのかもしれない。
1時間に1本やってくる千葉行に乗るために人々が集まってきた。
千葉までは約40分。
鄙びた風景を見ながら、この町に着いた。

13:30 大網(おおあみ)駅(外房線/東金線 千葉県)
接続よくやってきた上総一ノ宮行をやり過ごして、ここで降りる。
仕事の電話をかける必要が生じた。
この駅での用は結局それだけで終わった。
もっとも、外房線と東金線のホームがV字に交わる構造を愛でる以外にとりたたてやることなどない。

九十九里浜はここからは遠い。
15:17 大原(おおはら)駅(外房線/いすみ鐡道 千葉県)
かつての沿道にいた男たちは「はだか祭」の参加者だったのだろう。
同じ季節だ。
鋭い目つきで睨まれ、ここは東京はおろか千葉市内でさえも遠いと評した。
房総の海もここからじゃ見えない。
FM横浜が流れる町のハート・ステーションで食事。
テレビ塔を眺めながら、何かの機会にこの広い店内が客で埋まる様を想像した。
都会は遠い。
そう感じさせる田舎町にいる。

養老渓谷に沿って、城下町大多喜を通り上総中野に至る旧国鉄木原線、いすみ鐡道に乗り込んでいる。
この平日に訪れた休日。
この鉄道に乗りにきた。
始発の乗客はオレを含めて4名。

16:54 上総中野(かずさなかの)駅(いすみ鐡道/小湊鉄道 千葉県)
大多喜では、車窓から本多平八郎が築いた城を見て、列車は鄙の里を進んだ。
山間の小さなターミナル駅にいる。
周辺の鄙びた様子は想定内だが、さっき着いたバスが運んだ者はなく、古ぼけた構内の線路は剥がされ、乗り継ぎの小湊鉄道は1時間やってこない。
駅舎は高校生たちに占拠された。


17時の時報が鳴った。
カラスの歌。
切ないメロディ。
暇つぶしに歩いていたら、さっきここで降りていった2人の少女に再会した。
一度家に戻って、自転車に乗って坂を下りてくるところに出くわしたんだ。
「こんにちは~」とかわいらしい挨拶を投げてくれたよ。
おや、またさっきの2人だ。
今度は柵の間からホームに上がってきた。
また1本、大原方面から列車はやってきた。
乗客のすべてが小学生。
みんなかわいらしい。
車両いっぱいにムーミンが描かれている。
うら寂しい終着駅に彩りが加わった。
17:59 上総牛久(かずさうしく)駅(小湊鉄道 千葉県)
大原から乗ってきて、大多喜を除けば少しは賑やかな町に着いた。
ここで6分の停車。
学生をはじめ、この沿線にしちゃ大勢の人を見た。

近くのお寺が鐘を突いた。
外に光が戻った。
18:49 五井(ごい)駅(内房線/小湊鉄道 千葉県)
臨海都市、市原の中心地で小湊鉄道は終点を迎える。
養老川もまたここ市原で東京湾に注ぐ。
五井の商圏は狭く、町を往く者は多くないが、歴史のある歓楽街を見た。
房総半島を回ってきた線路と合流している。
君津を出る快速電車に乗れば、新橋まで直通で行ける。

これから彼女に会いにいく。
八幡宿、浜野と過ぎたが、五井で見た明かりはなかった。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その5 ‐岡山、児島、高松(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年9月19日・・・岡山駅、児島駅、高松駅(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話
-
-
「鉄旅日記」2019年年始 初日(東京-一ノ関)その3-米沢、福島、仙台、一ノ関(奥羽本線/東北本線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】
鉄旅日記2019年1月5日・・・米沢駅、福島駅、仙台駅、一ノ関駅(奥羽本線/東北本線) 17:34
-
-
「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-松本)その4 ‐妙高高原、黒姫、篠ノ井、姨捨(しなの鉄道北しなの線/篠ノ井線) 【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】
鉄旅日記2021年4月24日・・・妙高高原駅、黒姫駅、篠ノ井駅、姨捨駅(しなの鉄道北しなの線/篠ノ
-
-
「鉄旅日記」2016年春 最終日(石巻-東京)その1-石巻、西塩釜、下馬、塩釜、岩切、利府、伊達、郡山、白河(仙石線、東北本線、利府支線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】
鉄旅日記2016年3月21日その1・・・石巻駅、西塩釜駅、下馬駅、塩釜駅、岩切駅、利府駅、伊達駅、郡
-
-
「車旅日記」1996年秋 初日 (東京‐新潟) 橋本、拝島、東松山、籠原駅、高崎、月夜野情報サービスセンター、猿ヶ京湖城閣、越後湯沢駅、堀之内パーキング、道の駅豊栄 【夏をあきらめきれず、秋。再び夏のルートへと向かったのでございます。】
車旅日記1996年11月1日 1996・11・1 12:13 東京町田 昨夜の決意は固かったけど、
-
-
「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その2‐鯉川、東能代、岩館、深浦(奥羽本線/五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月12日・・・鯉川駅、東能代駅、岩館駅、深浦駅(奥羽本線/五能線) 10:19
-
-
「鉄旅日記」2018年春 初日(東京-飯田)その1-国立、高尾、宮田、伊那八幡、三河東郷、新城、三河一宮(中央本線/飯田線)【伊那谷へ。長篠へ。安曇野へ。木曽へ。青春18きっぷを握ったそんな旅でございます。】
鉄旅日記2018年4月7日・・・国立駅、高尾駅、宮田駅、伊那八幡駅、三河東郷駅、新城駅、三河一宮駅(
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その1 ‐金町、東京、黒部宇奈月温泉、新黒部(常磐線/北陸新幹線/富山地方鉄道本線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月21日・・・金町駅、東京駅、黒部宇奈月温泉駅、新黒部駅(常磐線/北陸新幹線
-
-
「車旅日記」2004年秋 最終日(城崎-京都)走行距離256㎞-レイセニット城崎、城崎駅、豊岡駅、久美浜駅、宮津駅、西舞鶴駅、東舞鶴駅、福知山駅、京都駅 【瀬戸内から山陰へ。そんな旅がしたかったのでございます。】
車旅日記2004年11月21日・・・レイセニット城崎、城崎駅、豊岡駅、久美浜駅、宮津駅、西舞鶴駅、東
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 2日目(盛岡-宮古)その2-釜石、津軽石、宮古、田野畑、堀内(三陸鉄道リアス線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月22日・・・釜石駅、津軽石駅、宮古駅、田野畑駅、堀内駅(三陸鉄道リアス線)
