「鉄旅日記」2020年卯月 最終日(新津-東京)その3‐小野新町、要田、いわき(磐越東線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】
鉄旅日記2020年4月5日・・・小野新町駅、要田駅、いわき駅(磐越東線)
12:33 小野新町(おのにいまち)駅(磐越東線 福島県)
舞木、三春と春をイメージさせる駅名が続く。
沿線には桜が咲き、春の小川が流れる。
三春駅で多くが降りた。
かつて立ち寄った駅前に強い印象は持たなかったが、なかなかに賑わい、右手に見えた丘は素敵な場所に映った。
三春には有名な滝桜がある。
樹齢1,000年を超える天然記念物の枝垂れ桜。
駅からは遠く離れている。
「みはる」。
字は違うが、淡い想いを寄せた大学時代の女友達を思い出す。
甲斐よしひろを観に日本武道館へ。
憂歌団を観にマイカル本牧アポロシアターへ。
大学卒業後も会う機会があったのに。
三春を出ると高所を往く。
木立は冬枯れたまま寒々しい。
13:10小野新町着。
待合室にはストーブが炊かれている。


冷たい風は小雪を運び、夏井駅まで歩くつもりでいたが断念した。
川辺に出ると桜は蕾のまま。
同じ沿線でもずいぶんと条件が変わるものだ。

これといった特徴に乏しい沿線風景だった。
船引、磐城常葉。
かつて立ち寄ったことのある駅には引かれた。
12:50発の折り返し郡山行に乗って暖まっている。
三春駅で上り列車との交換があるから、三春に着くまでに気が向いた駅で降りてその上りを待つ。
昨年の台風19号で磐越東線は不通となり、11月16日に全線開通した記念の花壇がホームにできている。
13:36 要田(かなめだ)駅(磐越東線 福島県)
あたたかな列車で眠っていたら船引を過ぎていた。
降りる駅は次の要田に決まった。
さっき通りすぎているが記憶にはなく、さてと降りてみる。
平凡な里山で、神社でもあればと狭い道をたどるも空しく、待合室でSNSを見て時間を潰す。



ゆうゆうあぶくまラインとの別名を持つ磐越東線は平、三春と新政府軍が進んだ道でもある。
北茨城の平潟に上陸した新政府軍。
仙台藩、磐城平藩、相馬中村藩が迎え撃ち、磐城平城は焼失。
会津へと向かった部隊は寝返った三春藩を加え、二本松での激戦へと至る。
道には様々な歴史があり、かつてのオレは車を走らせながら平行する線路を眺めるのが好きだった。
それで今は線路の住人でいる。
15:17 いわき駅(常磐線/磐越東線 福島県)
再び小野新町を通る。
あの小川は夏井へと流れ、桜の頃には夏井千本桜という名所になる。
暖冬だった今年。
その光景を期待したが、やはりまだ早い。
歩いて到達するつもりでいた夏井駅に駅舎はなかった。
あの小川はさらに流れて川前へと至る。
川前駅にも以前立ち寄って、強く印象に残った。
川を越えた先に人が集まる駅がある。
その集落と駅の在り方に引かれた。
いわきに着くと桜は満開を迎えていた。
昨日も通ったあの松ケ岡公園。
これから通る度に思い出すだろう。
15:19発、原ノ町行に乗る。

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