*

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3 最終日(多治見-東京)その2-中津川、坂下、落合川、南木曽、十二兼、洗馬、塩尻(中央本線) 【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年3月24日・・・中津川駅、坂下駅、落合川駅、南木曽駅、十二兼駅、洗馬駅、塩尻駅(中央本線)

11:55 中津川(なかつがわ)駅(中央本線 岐阜県)
駅に到着する間際。
車窓に展開された雄大な景観に思わず目を見張った。

実はこの国は絶景に満ちている。

今日も街を歩くことなくビールとともに列車に乗り込んだ。
木曽路は今外国人旅行者にとって有名らしい。



岩村も木曽の街道に匹敵するだけの町並みを持っていた。
目を開かれたような、とても新鮮な気分でいる。

12:27 坂下(さかした)駅(中央本線 岐阜県)
誰もが寒いと言う。
確かに吹く風は冷たい。
でも空はこんなにも晴れて、日差しは暖かい。

国境の町で列車を待っている。
今じゃ不必要なまでに広大な敷地内で酒を飲んでいる身だが、ここに敷かれている鉄路が、オレや彼女、そして最愛の存在が暮らす町までつながっている事実を愛している。



オレと同じく次の列車を待つ3人の青年がいる。
誰もがスタイリッシュでかわいらしい存在で、異国の顔をしている。
オレと目が合った青年は頭を下げた。

この国も変わりつつある。
否めない。

人を受け入れることに内外は関係ない。
度量を示す世代にオレはいる。

酒屋の女将は立派な人だった。
狭い店内を商品で埋めていた。
そんな光景にうれしくなるんだよ。

ここからひと駅戻る。

13:02 落合川(おちあいがわ)駅(中央本線 岐阜県)
この駅前を車寅次郎が歩く姿を覚えている。

特徴的な駅前風景だ。
駅と木曽川を分かつものは狭い駅前通りのみ。

ダムで塞き止められた木曽川はいつも緑色をしている。



雄大な眺めを目にしていた。
比較する対象物などいらない。
ただ緑色にたゆたう川を眺めていた。

今オレはここにいるのだということだけを感じながら、緑色の川を眺めていた。

13:24 南木曽(なぎそ)駅(中央本線 長野県)にて

14:37 十二兼(じゅうにかね)駅(中央本線 長野県)
南木曽からひと駅の徒歩行。
ひたすら上りのつらい道中だった。

川辺に目をやると巨岩がゴロゴロしている。
自然の摂理とはいえ、どうしたらあんな構造物が出来上がるのか興味を持つ。

豊臣秀吉が見たら、しめ縄を張って大坂まで持っていくだろう。
そんなことを考えながらの徒歩行。





わずかな集落が現れるたびに駅が近いのではと思い、やがてこの駅の跨線橋が現れる。
おおよその想定時間内だった。

木曽路は険しかった。
だけどこの谷間で鍛え抜かれた兵団は天下をとれるのだと歴史は教えてくれる。

16:18 洗馬(せば)駅(中央本線 長野県)にて



17:37 塩尻(しおじり)駅(中央本線/中央本線辰野支線/篠ノ井線 長野県)
洗馬で降りて、木曽の道を1時間の徒歩行。





塩尻は遠く、北アルプスの雪は消えていた。

少し疲れてしまった。
30分前に出る列車に乗りたかったが叶わず、疲れてしまった。

気の乗らないランチに出向いている彼女にシンパシーを感じているのかもしれないし、洗馬からの道が面白味を欠いていたのかもしれない。

でも、オレはあの道を歩いてきた。
誇りにしていい。

今までに降りたことのなかった塩尻駅西口は夕日を浴びていた。

岩村で購入した卵焼きが絶品だ。
あの奥さんが焼いたものだろうか。
とにかく絶品だよ。

関連記事

「車旅日記」1997年1月【空しい日々を振り払い、28年目の人生もまた旅。そんな年頭の姿でございます。】-町田、愛甲石田駅、御殿場駅、岩波駅、熱海駅、西湘パーキング、奈良北

車旅日記1997年1月4日 1997・1・4 1:01 東京町田 明かりをつけた部屋にストーンズの

記事を読む

「鉄旅日記」2019年師走 最終日(酒田-東京)その4‐水上、高崎、籠原(上越線/高崎線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】

鉄旅日記2019年12月8日・・・水上駅、高崎駅、籠原駅(上越線/高崎線) 18:36 水上(みな

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 初日(東京-新山口)その2-廿日市、広電廿日市、宮島口、広電宮島口、大竹、岩国、徳山、新山口(山陽本線/岩徳線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月18日・・・廿日市駅、広電廿日市駅、宮島口駅、広電宮島口駅、大竹駅、岩国駅、徳

記事を読む

「鉄旅日記」2014年冬 初日(東京-鬼怒川温泉)-下今市、新藤原、川治湯元、川治温泉、湯西川温泉、龍王峡、鬼怒川公園、新高徳、鬼怒川温泉(東武鬼怒川線/野岩鉄道) 【まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパスで、野州旅】

鉄旅日記2014年12月6日・・・下今市駅、新藤原駅、川治湯元駅、川治温泉駅、湯西川温泉駅、龍王峡駅

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 最終日(新庄-東京)その1-新庄、最上、鳴子温泉、岩出山、北浦、小牛田、鹿又、石巻(陸羽東線/石巻線) 【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】

鉄旅日記2009年10月11日・・・新庄駅、最上駅、鳴子温泉駅、岩出山駅、北浦駅、小牛田駅、鹿又駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2009年晩秋 初日(東京-倉敷)その2-北条町、姫路、播州赤穂、日生、備前片上、西片上、倉敷(北条鉄道/加古川線/山陽本線/赤穂線) 【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】

鉄旅日記2009年11月21日・・・北条町駅、姫路駅、播州赤穂駅、日生駅、備前片上駅、西片上駅、倉敷

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その4‐宍道、加茂中、出雲横田、出雲坂根(木次線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・宍道駅、加茂中駅、出雲横田駅、出雲坂根駅(木次線) 13:

記事を読む

「鉄旅日記」2018年弥生 初日(東京-会津若松)その1-保谷、池袋、赤羽、高崎、井野、水上(西武池袋線/埼京線/高崎線/上越線) 【青春18きっぷを握り、目指したのはまたしても会津。練馬から旅立つ最後の旅でございます。】

鉄旅日記2018年3月3日・・・保谷駅、池袋駅、赤羽駅、高崎駅、井野駅、水上駅(西武池袋線/埼京線/

記事を読む

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その3 ‐勝田、水戸、友部、宍戸(常磐線/水戸線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・勝田駅、水戸駅、友部駅、宍戸駅(常磐線/水戸線) 17:1

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その4 ‐立小路、赤倉温泉、村山、さくらんぼ東根(陸羽東線/奥羽本線/山形新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・立小路駅、赤倉温泉駅、村山駅、さくらんぼ東根駅(陸羽東線/奥羽本

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その4(東京-京都)-四条烏丸~祇園~桂川PAラブストーリー。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・四条烏丸~祇園~桂川PA 26

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その3(東京-京都)-桂川PAから四条烏丸へ。恋焦がれた女性に会いにいく男の話でございます。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・桂川PA 24:58 名神自動

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その2(東京-京都)-初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養老SA、多賀SA【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その1(東京-京都)-金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天島温泉天下茶屋 【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天

「鉄旅日記」2001年初桜【京都の女性に恋をしていた頃がございました。そんなある3月の記憶でございます。】

鉄旅日記2001年3月31日 2001・3・31の記憶(京都編

→もっと見る

    PAGE TOP ↑