*

「鉄旅日記」2013年夏 初日(東京-徳山)穂積、姫路、英賀保、金光、福山、天神川、徳山(東海道本線、山陽本線) 【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】

公開日: : 最終更新日:2025/06/16 旅話, 旅話 2013年

鉄旅日記2013年8月10日・・・穂積駅、姫路駅、英賀保駅、金光駅、福山駅、天神川駅、徳山駅(東海道本線、山陽本線)

2013・8・10 11:55 穂積(ほづみ)駅(東海道本線 岐阜県)
東京駅5:20発沼津行きの始発列車に乗り、静岡、浜松、豊橋で乗り継ぐ。

沼津から立ちっ放しで4時間にわたる苦行。
夏休み初日、オレも含めて東京からの連中は東海道沿線に前代未聞の混雑を巻き起こしたようだ。
「なんでこんなに混んでいるのか!」。
地元民の怨嗟の声をいくつか聞いた。

市橋屋が聳える穂積駅前に喫煙所はなく、線路が敷かれた高架からは何度も見てきた駅前風景だが、賑やかとも鄙びているとも言えず、長良川と揖斐川に挟まれたごくありふれた田舎町だった。
暑いし、4時間の苦行で疲れてビールを買ってしまったし、いつものように歩き回ることを止める理由があふれいて日陰を探してホームに上がったら、ごくささやかな商店街が見えた。

あそこはどこか涼しげだったよ。

15:26 姫路(ひめじ)駅(山陽新幹線/山陽本線/播但線/姫新線 兵庫県)
大垣で乗り継ぎ、米原で姫路行き新快速にさらに乗り継ぐ。

大垣米原間がまた苦行。
何度か屈伸運動をしないとしんどかった。
米原からは席を確保して、それからは夢の中。
愛すべき近畿の街並の記憶はない。

姫路城へと延びる駅前通りとバスの発着所に懐かしさを覚えた。
ここにも何度かいたことがある。

始発の線路も複数存在する姫路は出発の街。

暑さは東京で最悪の時と同程度のもので、街中が熱気にまとわりつかれている。

15:34 英賀保(あがほ)駅(山陽本線 兵庫県)
姫路の街中へと続く通り沿いに古い駅舎がある。

交通量は多いけど、通りにはところどころに空きがある。
人の数も少なくないが、ここは播州。
阪神の繁華さとは性質の違う賑やかさがある。
それを国柄と昔は言ったもんだが、今もその言葉は生きているのだろうか。

ともあれ暑熱にあぶられ、時に視界の先がおぼろになる。

17:48 金光(こんこう)駅(山陽本線 岡山県)
夕暮れの山陽本線の景色に目を見張り、幾度か眠りに落ちる。

あれは山陽道の橋だったか。
やけに高い場所に架かっていて、視界から一度消えた時は幻を見たのかと思った。
鄙びた山村に場違いのように架かるそれは、まるで天国へとつながっているかのような錯覚を呼び起こし、やがて潜り、消えた。

岡山で乗り継ぎ、少し過ぎたあたりでも目を開かれる風景に出会った。
ごく何気ないものだが、オレはいつもあんな場所で夕暮れを迎えたいんだってことを知ったよ。

ここは金光教が本部を構える町。
駅名が金色に輝いている。
小さな駅前だが本屋や小洒落たパン屋があり、清潔かつ文化的な印象を受ける。

駅構内には教団専用ホームが設けられているが、線路は剥がされ、正面改札とは反対側に位置する教団専用改札に至る通路も閉鎖されていた。
教団の詳細は知らない。

凪の瀬戸内にいるが、外はだいぶ涼しくなってきた。

18:24 福山(ふくやま)駅(山陽新幹線/山陽本線/福塩線 広島県)
しばらくの停車。

福山城、友人K、芦田川花火大会・・・。
かつての記憶がいくつか浮かんで、今日の福山の人波にまみれた。

大切な記憶だ。
しかし再びの地は、感傷だけで何ら新しいことを伴わない再訪を常に拒む。

街は生きている。
ましてや福山は大都会だ。
いつきても気持ちは昂ぶり、足も街へと向かうが、今回はそんな時間はとっていない。

気持ちを抑えてケータイに記憶されていた写真を更新し、この夏限定販売のビールを手にして列車に戻る。

20:25 天神川(てんじんがわ)駅(山陽本線/呉線 広島県)
ここはマツダスタジアムの最寄駅で、今夜は大盛り上りの巨人戦。
外野では只見の観客も出ていた。

駅は上下線ホームの間に車両基地を挟む構造で、オレが降りた下りホーム側に駅舎はなく、インターホンが有人改札の代わりをしていた。
大都会広島はひとつ先だ。

ホームの端から見る市内の夜景には背の高い建物が目立つが、案外ささやかな明かりだった。

多くの広島市民と同じ列車に乗り合わせている。
きっと被爆者の末裔も大勢いるのだろう。
8月にはそんなことを想う。

車窓から見える広島の明かりは五日市を過ぎても明るく、目を楽しませてくれる。

徳山(とくやま)駅(山陽新幹線/山陽本線/岩徳線 山口県)にて

23:31 ホテルクラウンヒルズ徳山
岩国で乗り継ぐ。

駅に着いた頃、街はもう眠っていた。
駅の立ち飲み屋に心を残して街へ出る。
ネオンを落としたこのホテルをなかなか探し出せず、結果的に街の半分を歩く羽目になった。

4年前は明かりに誘われてもう半分の方を歩いている。
でももう記憶も曖昧だ。
朝になったらあっちに行ってみようか。

徳山の夏宵は意外にも涼しい風が吹いていた。
そしてこの日、春夏連覇を目指す浦和学院が大味な試合の末に甲子園を去った。

独りの暮らしから解放されて3度目の夏。
今年もこうしている。

関連記事

「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その4‐七尾、金丸、宝達、宇野気、本津幡(七尾線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月22日・・・七尾駅、金丸駅、宝達駅、宇野気駅、本津幡駅(七尾線) 1

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月 2日目(大船渡-釜石)その2‐平田、釜石、陸中山田(三陸鉄道リアス線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月23日・・・平田駅、釜石駅、陸中山田駅(三陸鉄道リアス線) 8:52 平田(

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.2 その2-湯本、内郷、水戸、偕楽園、下菅谷、中菅谷(常磐線/水郡線) 【青春18きっぷ常磐旅。この当時、常磐線は富岡止まりでございます。そしてこの季節、臨時駅の偕楽園駅に列車が止まります。】

鉄旅日記2019年3月10日・・・湯本駅、内郷駅、水戸駅、偕楽園駅、下菅谷駅、中菅谷駅(常磐線/水郡

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 初日(東京-盛岡)その3-盛岡、上米内、区界(東北本線/山田線)/大正館 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月21日・・・盛岡駅、上米内駅、区界駅(東北本線/山田線)/大正館 17:39

記事を読む

「鉄旅日記」2011夏【みちのくひとり旅】2日目(秋田-函館)-秋田、男鹿、追分、八郎潟、北金岡、大館、浪岡、新青森、青森、中沢、郷沢、蟹田、三厩、五稜郭、函館(男鹿線/奥羽本線/津軽線/津軽海峡線/江差線)

鉄旅日記2011年8月14日・・・秋田駅、男鹿駅、追分駅、八郎潟駅、北金岡駅、大館駅、浪岡駅、新青森

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その2 ‐茅ヶ崎、南橋本、上溝、橋本(相模線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月6日・・・茅ヶ崎駅、南橋本駅、上溝駅、橋本駅(相模線) 11:03&n

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月 最終日(釜石-東京)その3‐一ノ関、小牛田、仙台、福島、郡山(東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月24日・・・一ノ関駅、小牛田駅、仙台駅、福島駅、郡山駅(東北本線) 11:4

記事を読む

「鉄旅日記」2018年弥生 最終日(会津若松-東京)その1-会津若松、広田、野沢、徳沢、津川、五十島(磐越西線) 【青春18きっぷを握り、目指したのはまたしても会津。練馬から旅立つ最後の旅でございます。】

鉄旅日記2018年3月4日・・・会津若松駅、広田駅、野沢駅、徳沢駅、津川駅、五十島駅(磐越西線)

記事を読む

「鉄旅日記」2021年夏 初日(東京-上田)その2 ‐湯檜曽、水上、越後湯沢、六日町(上越線/北越急行ほくほく線) 【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】

鉄旅日記2021年7月10日・・・湯檜曽駅、水上駅、越後湯沢駅、六日町駅(上越線/北越急行ほくほく

記事を読む

「車旅日記」2005年初夏 最終日(新潟-長岡)走行距離246㎞ その2-青海川駅、安田駅、北条駅、長鳥駅、来迎寺駅、長岡駅、東京葛飾金町 【長岡、会津、庄内。戊辰戦争ゆかりの地を巡りたかったのだと記憶しております。】

車旅日記2005年7月18日・・・青海川駅、安田駅、北条駅、長鳥駅、来迎寺駅、長岡駅、東京葛飾金町

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年盛夏 初日(東京-伊那市)その4 ‐岡谷、北殿、伊那北、伊那市(飯田線)/ホテル青木【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月11日・・・岡谷駅、北殿駅、伊那北駅、伊那市駅

「鉄旅日記」2022年盛夏 初日(東京-伊那市)その3 ‐龍岡城、小海、青柳、下諏訪(小海線/中央本線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月11日・・・龍岡城駅、小海駅、青柳駅、下諏訪駅

「鉄旅日記」2022年盛夏 初日(東京-伊那市)その2 ‐横川、軽井沢、平原、乙女、馬流(信越本線/JRバス関東碓氷線/しなの鉄道/小海線)/秩父事件戦死者の墓【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月11日・・・横川駅、軽井沢駅、平原駅、乙女駅、

「鉄旅日記」2022年盛夏 初日(東京-伊那市)その1 ‐金町、上野、籠原、高崎(常磐線/高崎線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月11日・・・金町駅、上野駅、籠原駅、高崎駅(常

「鉄旅日記」2022年文月 ツレと訪ねた佐久海ノ口温泉~諏訪湖旅でございます。初日(東京-佐久海ノ口) ‐甲府、小淵沢、清里、野辺山、佐久海ノ口(中央本線/小海線)【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年7月23日・・・甲府駅、小淵沢駅、清里駅、野辺山駅

→もっと見る

    PAGE TOP ↑