*

「鉄旅日記」2013年夏 3日目(南宮崎-隼人)その1-南宮崎、伊比井、北郷、飫肥、日向大束、志布志、油津、日南、木花、田吉、宮崎空港(日南線、宮崎空港線) 【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】

公開日: : 最終更新日:2025/06/10 旅話, 旅話 2013年

鉄旅日記2013年8月12日その1・・・南宮崎駅、伊比井駅、北郷駅、飫肥駅、日向大束駅、志布志駅、油津駅、日南駅、木花駅、田吉駅、宮崎空港駅(日南線、宮崎空港線)

2013・8・12 5:30 南宮崎(みなみみやざき)駅(日豊本線/日南線/宮崎空港線 宮崎県)
南国の夜が明けた。

今日も暑くなる。
すでに暑い。
列島もまた暑くなる。
昨日も一昨日も同じ場所で40度を記録している。

これから追憶の日南海岸へ。

ここ宮崎には数時間後に戻る。

6:30 伊比井(いびい)駅(日南線 宮崎県)
10数分の停車。

曲がりくねる民家の小径で懐かしい田舎の匂いを嗅いだよ。
オレにとっては夏の匂いでもある。
いつでも晴れていた。
本当はそうじゃなかったのかもしれないけど、こうして蝉の声を聞いて遠い昔を思い出せば、世界はいつも晴れている。

そう、夏の日はいつだって。

遊泳禁止の海岸では二人の波乗りが手並みを競っていた。
こんなに朝早くから。
好きなんだな本当に。


6:50 北郷(きたごう)駅(日南線 宮崎県)
数分の停車。

きれいなログハウス風の駅舎内に、かつてこの駅のホームで撮影された写真が青春18きっぷのポスターとして貼られていた。
志布志串間方面、宮崎青島方面と記された案内板がぶら下がる柱に、少女がもたれている絵柄だ。
どこかで見たことがあると思わせるポスターだった。

日南線。
やけに郷愁を誘う線だ。

7:06 飫肥(おび)駅(日南線 宮崎県)
数分の停車。

日南の小京都を謳う街。
駅から1.5キロ地点にある城跡は観光名所で、とてもいいところらしい。
以前「男はつらいよ」で見た。
朝の連続テレビ小説の舞台にもなったらしい。

今回の旅を計画する際にオレのイメージの中にも駅周辺の涼しげな姿があった。
でも、ビジネスホテル、カラオケ喫茶「昭和歌謡」だけの駅前風景は面白みに欠けるものだった。

学生の頃に飫肥という男と出会っているが、どの時代であったのかは覚えていない。
もはや顔の記憶も定かではない。

8:03 日向大束(ひゅうがおおつか)駅(日南線 宮崎県)
数分の停車。

女子高生の一団をひとりの父親が車で迎えにきている。
スミマセンと乗り込む彼女たち。
あれくらいの年頃の子供たちが作り出す風景はステキだ。

そんな些細なひととき。

8:58 志布志(しぶし)駅(日南線 鹿児島県)
とうとうこの夏の終着駅へ。
ここも再訪ということになる。

町並みを思い出しながら歩いた。
何もない町だと思い込んでいた。
簡素な駅舎に人気のない通り。
そんなように記憶していたよ。

でも歩いてみて驚いた。
ホテルでは家族が朝食を楽しむ姿があり、銀座街という立派な歓楽街もあって、「自衛官歓迎」とある。
隣町の鹿屋に基地がある筈だ。

国鉄時代にはここからその鹿屋を通り、桜島を目の前に見て日豊本線国分駅へと至る大隅線と、同じく日豊本線西都城駅へと至る志布志線が走っていたことを後に知った。
その当時、ここは終着駅じゃなかったのだ。

廃れた終着駅から日南線に乗って、世界へと旅立つ若者を応援する気持ちを日記に記したのが、もう9年前だ。
その9年後にオレが見た志布志は駅も町も発展していた。
逆は数多くあるが、地方都市を巡る中で滅多に見かけることのない例に接して心躍ったよ。

ここから宮崎市内に戻る。


10:12 油津(あぶらつ)駅(日南線 宮崎県)
数分の停車。

再訪地が続く。
「男はつらいよ」第45作で車寅次郎が床屋の女性に恋をして、しばらく滞在した町だ。
この町のどこかにあの水辺がある。

元気なアロハ姿の駅員が迎えてくれた9年前。
あの日は今日より多少賑わっていた。

友人Kは鉄道員をしていた父親の関係でこの町で暮らしていた時期があったと話してくれた。

10:42 日南(にちなん)駅(日南線 宮崎県)
この駅では列車の行き違いはできない。
下りの線路が剥がされていた。

駅名のとおり日南線の中心駅だが、天正遣欧少年使節の一員として戦国時代にヨーロッパに渡った伊東マンショの銅像以外に駅周辺に見るべきものはなく、コンビニもなく、地図を見たら名所旧跡は両隣の油津に集中している。
「男はつらいよ」のロケ地も載っていた。

外に出た。
本当に暑いな。

寺原投手を擁する日南学園が甲子園の話題をさらってから幾年か過ぎた。
プロに入った彼はホークス、ベイスターズ、バファローズそしてホークスと多彩な野球人生を送っている。

食事はリンガーハットで。
東京でも食べられるけど、東京じゃ食べないから、これでいい。

あの煙突は王子製紙のものか。

12:35 木花(きばな)駅(日南線 宮崎県)
数分の停車。

宮崎市内に戻ってきた。
大方眠っていたけど、日南から1時間。
沿線はすっかり住宅街に変わり、ごみごみとした印象を受ける。

伊比井で接した住宅街の風景とも違う。
昔の家には現代家屋にはない知恵が潜んでいるのだろう。
それになにより涼しげだ。

ともあれ宮崎空港が見える以外はすっかりつまらない風景になった。
駅舎はかわいらしかったけど、駅前は困り果てるまでに狭かった。

12:51 田吉(たよし)駅(日南線/宮崎空港線 宮崎県)
あぁいい風だ。
こんなに周りが広ければ、風が吹けば涼しいだろう。

駅から空港滑走路が見える。
一機が離陸体制に入り、どこかへ飛び立った。
羽田か。
関空か。
新千歳か。

宮崎の空はどこにつながっているのだろう。

しかし、志布志でも日南でも、ここ田吉でも。
オレにビールを売ってくれる店はなかったよ。

13:09 宮崎空港(みやざきくうこう)駅(宮崎空港線 宮崎県)
田吉での出発間際、どこかの空からかやってきた小型機が着陸した。
臨場感たっぷりの航空ショーだったよ。

真夏の空の下、空の玄関口はとても賑わっている。
その一角を占める南国の空港駅は、他の空港駅のように空港建物の一部分などではなく、駅として独立している訪ねがいのある駅で、真新しさを思わせる。

駅に乗り入れると車両もゴージャスなものだった。
その列車がさっき降りたとても小さな田吉駅に停車するのは、どこかおかしみのある風景だった。

関連記事

「空旅日記」1997年弥生【若き日に高知に出張に行った記録が残っておりました。】-羽田空港内カフェテリア、市電グランド通り駅前オリエントホテル

空旅日記1997年3月11日 1997・3・11 羽田空港内カフェテリア 17:00を待っている。

記事を読む

「鉄旅日記」2019年年始 初日(東京-一ノ関)その2-新津、新発田、坂町、小国、今泉、西米沢~上杉家御廟~上杉神社~南米沢(信越本線/羽越本線/米坂線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】

鉄旅日記2019年1月5日・・・新津駅、新発田駅、坂町駅、小国駅、今泉駅、西米沢駅、南米沢駅(信越本

記事を読む

「鉄旅日記」2019年師走 初日(東京-酒田)その4‐矢島、前郷、金浦、酒田(由利高原鉄道鳥海山ろく線/羽越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】

鉄旅日記2019年12月7日・・・矢島駅、前郷駅、金浦駅、酒田駅(由利高原鉄道鳥海山ろく線/羽越本線

記事を読む

「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その1 ‐大津、関ヶ原(東海道本線)/ホテルアルファーワン大津【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月15日・・・大津駅、関ヶ原駅(東海道本線)/ホテルアルファーワン大津

記事を読む

「鉄旅日記」2015年夏 2日目(新南陽-鹿児島中央)その3-宇土、松橋、八代、出水、牛ノ浜、草道、鹿児島中央(鹿児島本線/肥薩おれんじ鉄道) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】

鉄旅日記2015年8月13日その3・・・宇土駅、松橋駅、八代駅、出水駅、牛ノ浜駅、草道駅、鹿児島中央

記事を読む

「車旅日記」2001年黄金週間 最終日その2(京都-東京)-朝日村栄荘、道の駅親不知ピアパーク、道の駅能生、小千谷駅、月夜野情報サービスセンター、道の駅おかべ、葛飾金町【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月5日・・・朝日村栄荘、道の駅親不知ピアパーク、道の駅能生、小千谷駅、月夜野情

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 最終日(門司港-東京)その2‐若松渡場、戸畑渡場、戸畑、下関(若戸渡船/鹿児島本線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月16日・・・若松渡場、戸畑渡場、戸畑駅、下関駅(若戸渡船/鹿児島本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2007年皐月 2日目(米子-福山)-松江、宍道、出雲横田、出雲坂根、備後落合、塩町、府中、福山(山陰本線/木次線/芸備線/福塩線)/福山城 【夜汽車で東京を離れ、山陰山陽へ。鉄旅最初の長旅でございました。】

鉄旅日記2007年5月4日・・・松江駅、宍道駅、出雲横田駅、出雲坂根駅、備後落合駅、塩町駅、府中駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その2 ‐奥大井湖上、接岨峡温泉(大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・奥大井湖上駅、接岨峡温泉駅(大井川鐡道井川線) 13:18 奥大

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月 初日(東京-大船渡)その1‐金町、北千住、上野、宇都宮、黒磯(常磐線/東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月22日・・・金町駅、北千住駅、上野駅、宇都宮駅、黒磯駅(常磐線/東北本線)

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その1 ‐泉佐野、貝塚、水間観音(南海本線/水間鉄道)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・泉佐野駅、貝塚駅、水間観音駅(南海本

「鉄旅日記」2023年新春 初日(東京-泉佐野)その4 ‐加太、和歌山市、泉佐野(南海加太線/南海本線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月7日・・・加太駅、和歌山市駅、泉佐野駅(南海加

「鉄旅日記」2023年新春 初日(東京-泉佐野)その3 ‐みさき公園、多奈川、紀ノ川(南海本線/南海多奈川線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月7日・・・みさき公園駅、多奈川駅、紀ノ川駅(南

「鉄旅日記」2023年新春 初日(東京-泉佐野)その2 ‐豊橋、大垣、大阪、新今宮(東海道本線/大阪環状線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月7日・・・豊橋駅、大垣駅、大阪駅、新今宮駅(東

「鉄旅日記」2023年新春 初日(東京-泉佐野)その1 ‐金町、東京、三島、沼津(常磐線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月7日・・・金町駅、東京駅、三島駅、沼津駅(常磐

→もっと見る

    PAGE TOP ↑