「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その2 ‐十島、鰍沢口、甲斐住吉、国母、常永(身延線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】
鉄旅日記2022年3月21日・・・十島駅、鰍沢口駅、甲斐住吉駅、国母駅、常永駅(身延線)
10:03 十島(とおしま)駅(身延線 山梨県)
富士川が大きく蛇行する姿は龍がとぐろを巻く姿を連想させる。川の流れとは龍の道。
富士川の川幅も広いが、昨日の大井川のスケールをあらためて想う。
特急「ふじかわ」との行き違い待ち3分の停車。


身延線は山梨県に入っている。
11:10 鰍沢口(かじかざわぐち)駅(身延線 山梨県)
十島から1時間。眠りに落ちて目覚めると身延。やがて下部温泉。
この温泉地を次の彼女との湯治場に提案しようと思っている。川辺に立つ下部ホテルなど最適だ。
特急「ふじかわ」は鰍沢口に止まる。甲府を出た特急「ふじかわ」は南甲府、東花輪、市川大門、鰍沢口、甲斐岩間、下部温泉、内船、富士宮。富士から東海道本線に乗り入れ、清水、終点静岡まで約2時間20分程度の旅路を往く。
その静岡行との行き違い3分の停車。かつても上下行き違いで降りたことがある。


かじかには魚の鰍とカジカガエルの2説があるという。富士川水運で栄えた鰍沢。駅はその対岸の黒沢にあり、鰍沢黒沢駅という駅名で開業している。
当時の古めかしい駅舎はすでになく、簡易的なものに。身延線沿線ではこの手の変化が席巻している。

11:45 甲斐住吉(かいすみよし)駅(身延線 山梨県)
ここに9分滞在して次の鰍沢口行で2駅戻る。身延線駅旅を始める。特急停車駅の東花輪からはひと駅ごとに乗客を増してきた。


駅横の踏切を上下する車はひっきりなく、旅館や酒屋の看板を記憶して駅に戻る。

沿線には南アルプスや遠く八ヶ岳も見えている。

山に視線を向けた先に若い恋人同士が体を寄せ合っている。
11:55 国母(こくぼ)駅(身延線 山梨県)
甲斐住吉の次の駅は国母。懐かしみのある響き。清和天皇の母、藤原明子が領した土地であることを由来とする。
特急「ふじかわ」との行き違いで6分の停車。あの山々を写せる場所はないかと探す。

駅前に物を売る店はなく、列車に戻り発車。


行く手に南アルプスの壁が現れた。あの壁は富士へ向かう道にも立ちはだかるのか。

12:13 常永(じょうえい)駅(身延線 山梨県)
やはりあの山々が気になる。駅を出て撮影スポットを探したよ。結局駅のホームが最適と結論づけて戻る。

駅前通りの先には八ヶ岳。県名に山がつく国らしく周囲は山。すでに甲府盆地に入っているようだ。



この道を武田軍は往き東海道へ。その数年後にはこの道を徳川軍が武田家を滅ぼすために上がってきた。市川大門では武田信玄の異母弟で、武田神社本「武田二十四将」にも描かれた領主の一条右衛門大夫信龍が降伏。そして討たれている。一説では上野城を大軍に包囲され、300名の手勢と共に撃って出て全滅したとある。
国母からはさらにひと駅。地域住民の「とこしえに栄えよ」との願いが込められた駅。

ここから再び甲府方面へ。
ホテルズドットコム(Hotels.com)予約キャンペーン https://jp.hotels.com/
スーパーマーケット成城石井 http://www.seijoishii.com/
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2005年初冬 その1-松戸、我孫子、成田、銚子(常磐線/成田線/銚子電鉄) 【鉄旅に目覚め、銚子へと向かったのでございます。】
鉄旅日記2005年12月10日・・・松戸駅、我孫子駅、成田駅、銚子駅(常磐線/成田線/銚子電鉄)
-
-
「鉄旅日記」2009年秋 最終日(新庄-東京)その1-新庄、最上、鳴子温泉、岩出山、北浦、小牛田、鹿又、石巻(陸羽東線/石巻線) 【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】
鉄旅日記2009年10月11日・・・新庄駅、最上駅、鳴子温泉駅、岩出山駅、北浦駅、小牛田駅、鹿又駅、
-
-
「鉄旅日記」2014年春 初日(東京-西舞鶴)その1-西岐阜、京都、二条、日吉、胡麻、下山、和知、綾部、高津(東海道本線/山陰本線) 【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】
鉄旅日記2014年3月21日その1・・・西岐阜駅、京都駅、二条駅、日吉駅、胡麻駅、下山駅、和知駅、綾
-
-
「車旅日記」2004年春 4日目(旭川-稚内)走行距離428㎞その3-稚内サンホテル 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】
車旅日記2004年5月4日・・・稚内サンホテルにて 21:39 稚内サンホテル325号 素敵な部屋
-
-
「鉄旅日記」2013年如月【休日おでかけパスで、上総下総途中下車旅】その2-久留里、上総亀山、横田、木更津、巌根、袖ヶ浦、長浦、姉ヶ崎、八幡宿、浜野(久留里線、外房線)
鉄旅日記2013年2月17日その2・・・久留里駅、上総亀山駅、横田駅、木更津駅、巌根駅、袖ヶ浦駅、長
-
-
「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきっていた若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉-東京)2日目~最終日-いわき久ノ浜パーキング、亘理、名取、松山町、鳴子サンハイツ、町田
車旅日記1997年7月20日 7:03 6号国道‐いわき久ノ浜パーキング 太陽光線で目が覚める。
-
-
「鉄旅日記」2015年夏 2日目(新南陽-鹿児島中央)その1-新南陽、新山口、阿知須、宇部新川、小野田港、下関、八幡、陣原(山陽本線/宇部線/小野田線/鹿児島本線) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】
鉄旅日記2015年8月13日その1・・・新南陽駅、新山口駅、阿知須駅、宇部新川駅、小野田港駅、下関駅
-
-
「鉄旅日記」2017年冬 初日(東京-会津若松)その3-七日市、塩川、姥堂、会津若松(只見線/磐越西線)/鶴ヶ城 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】
鉄旅日記2017年12月2日・・・七日市駅、塩川駅、姥堂駅、会津若松駅(只見線/磐越西線)/鶴ヶ城
-
-
「鉄旅日記」2020年睦月 初日(東京-湯沢)その1‐金町、北千住、上野、宇都宮、黒磯(常磐線/東北本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月11日・・・金町駅、北千住駅、上野駅、宇都宮駅、黒磯駅(常磐線/東北本線)
-
-
「鉄旅日記」2019年師走 最終日(酒田-東京)その2‐小波渡、五十川、府屋、あつみ温泉(羽越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】
鉄旅日記2019年12月8日・・・小波渡駅、五十川駅、府屋駅、あつみ温泉駅(羽越本線) 8:59
