*

「鉄旅日記」2018年如月 最終日(直江津-六日町-大前-東京)その3-金島、中之条、川原湯温泉、大前、羽根尾、高崎問屋町(吾妻線) 【冬の町を見たくて、週末パスを買いました。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/13 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年2月11日・・・金島駅、中之条駅、川原湯温泉駅、大前駅、羽根尾駅、高崎問屋町駅(吾妻線)

15:43 金島(かなしま)駅(吾妻線 群馬県)
渋川を過ぎて吾妻線に入り、最初の駅で列車行き違い3分の停車。

山々に分け入るように列車は進んでいく。
海音寺潮五郎さんが「執念谷」と小説で表現した痩せ地を往く。

厳寒の風景はここにはなく、豊かな日差しの下で春が来たかと思わせる。

16:15 中之条(なかのじょう)駅(吾妻線 群馬県)
吾妻線の下りでは中之条で待つことになる。
列車2本の行き違いで17分の停車。
前回は時間をつぶすのに苦心してホームの待ち合い室に居座った。

改札横の待合室では、日差しに向かって待ち人が一列に並ぶ。

売店は閉鎖し、ビールでも売っていないかと町に出れば、食堂や酒場は散見されるが酒屋、コンビニの類いは見当たらない。

「あぁそうだったな」と駅に戻る。
「真田街道」と大書された幟が風にはためいている。

穏やかな日曜日の夕暮れ。
じきにオレが帰る場所には誰もいなくなる。

その想像がとても悲しい気持ちにさせる。

16:44 川原湯温泉(かわらゆおんせん)駅(吾妻線 群馬県)
岩島駅を出てしばらくすると長いトンネルに入る。

線路がつけ変わった地点が分かったよ。
かつて2度旧線を上下したことがある。

トンネルの先に生まれ変わった駅がある。
高層駅だ。
行き違い3分の停車という短い時を危ぶみはしたが、迷わず階段を駆け上がる。

八ッ場ダムはまだ建設中で、水は入っていない。

駅を出るとまた長いトンネル。
次は長野原草津口。

到着すると、口々に「寒い寒い」と大勢降りていく。

廃線となった鉄橋が赤錆びていた。

17:22 大前(おおまえ)駅(吾妻線 群馬県)
オレともうひとりの乗客だけを乗せて終点大前へ。
しばらく身を隠せそうな谷間の村だ。

踏切脇にあった食堂は壊されていた。
こんなところに団地があったのか。

この谷の先は上田に通じているのだろう。
関ヶ原合戦まで、沼田からこの峡谷を挟んで信州上田までを真田家が領した。

高台に「大前食堂」の看板を見つけて県道へと石段を上がる。
結構こたえた。


車通りはそれなりに多く、右に行けば嬬恋村役場。
駅の方に目をやると、嬬恋川を挟んで列車が止まる様がほのぼのとして見えた。

何もないことは知っていたけど、そこにいられる喜びがあることを分かっていなかった。

雪の残る終着駅。
もう先へは線路は延ばせそうになかったよ。

17:43 羽根尾(はねお)駅(吾妻線 群馬県)
大前からの帰り道。
列車行き違いで4分の停車。

ここの住人、羽根尾輝幸が海音寺潮五郎さんが描いた小説「執念谷の物語」の主人公。
同属の真田昌幸によって滅ぼされるが、敵の重囲の中で己の最後を華々しくと馬上舞い、腹を切った。

通りへ出てコンビニでも探そうかと思ったけど時間がない。

羽根尾を出ると外はにわかに夕闇に包まれた。

19:23 高崎問屋町(たかさきとんやまち)駅(上越線/両毛線/吾妻線 群馬県)
芸術劇場のような高架駅。
両出口ともだだっ広いロータリーになっていて、それを囲む商店やコンビニの類いはない。

何をすることもなくグリーン券を購入して上野行に乗る。

高崎で5分の停車。
ウイスキーハイボールを買いに走る。
あとは赤羽までくつろぎの時。

雪国への2月の旅が終わる。

春から生活が大きく変わる。
来年の今頃はどこにいる。

関連記事

「鉄旅日記」2001年初桜【京都の女性に恋をしていた頃がございました。そんなある3月の記憶でございます。】

鉄旅日記2001年3月31日 2001・3・31の記憶(京都編) 金曜日の夜は感動的だ

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その2‐角館、大曲、峰吉川、新庄(田沢湖線/奥羽本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2023年1月13日・・・角館駅、大曲駅、峰吉川駅、新庄駅(田沢湖線/奥羽本線) 10:0

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その4 ‐越ノ潟、末広町、高岡、城端(万葉線/城端線)/高岡大仏 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月21日・・・越ノ潟駅、末広町電停、高岡駅、城端駅(万葉線/城端線)/高岡大

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】最終日 北陸より東京へ‐その3(R20)諏訪湖、韮崎、道の駅甲斐大和

車旅日記1996年5月6日 16:28 諏訪湖 松本市内を通過して塩尻峠を下りていく。 塩尻峠は

記事を読む

2018年初秋 初日(東京-桑名)その4-新瀬戸、瀬戸市、高蔵寺、新守山、勝川、枇杷島、蟹江、桑名(愛知環状鉄道/中央本線/東海交通事業常北線/東海道本線/関西本線) 【JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月15日・・・新瀬戸駅、瀬戸市駅、高蔵寺駅、新守山駅、勝川駅、枇杷島駅、蟹江駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2023年新春 初日(東京-泉佐野)その1 ‐金町、東京、三島、沼津(常磐線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月7日・・・金町駅、東京駅、三島駅、沼津駅(常磐線/東海道本線) 202

記事を読む

「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その4 ‐山寺(仙山線)/立石寺山門売店/高砂屋本舗 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

鉄旅日記2021年10月10日・・・山寺駅(仙山線)/立石寺山門売店/高砂屋本舗 12:10

記事を読む

「車旅日記」1998年夏 最終日(鳴子温泉-高畠ー郡山-東京)-鳴子サンハイツ、潟沼、瀬見駅、道の駅むらやま、羽前中山駅、高畠、道の駅七ヶ宿、道の駅安達、郡山文化センター前、須賀川駅、西那須野三島セブンイレブン、与板ラーメンとん太、築地電通前、東京町田 【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】

車旅日記1998年8月14日 1998・8・16 8:26 鳴子サンハイツ 5日目。 一番遅い出発

記事を読む

「鉄旅日記」2018年師走 最終日(神島-鳥羽港-伊良湖岬-三河田原-豊橋-東京)その3-三河田原、新豊橋、豊橋、東静岡、沼津(豊橋鉄道渥美線/東海道本線) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

鉄旅日記2018年12月24日・・・三河田原駅、新豊橋駅、豊橋駅、東静岡駅、沼津駅(豊橋鉄道渥美線/

記事を読む

「車旅日記」1997年夏 2日目(新潟-象潟-田沢湖付近)-道の駅豊栄、道の駅加治川、道の駅朝日、道の駅鳥海、蚶満寺、道の駅西目、八津駅【男鹿半島を目指した夏。友と過ごし、旧友と再会したみちのく旅でございます。】

車旅日記1997年8月14日 1997・8・14 4:35 7号国道‐豊栄(道の駅) 出発。 友と

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2023年新春最終日(彦根-東京)その2 ‐近江長岡、木曽川、枇杷島、勝川(東海道本線/JR東海交通事業城北線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月9日・・・近江長岡駅、木曽川駅、枇杷島駅、勝川

「鉄旅日記」2023年新春最終日(彦根-東京)その1 ‐彦根、鳥居本、米原、柏原(近江鉄道近江本線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月9日・・・彦根駅、鳥居本駅、米原駅、柏原駅(近

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その6 ‐信楽、安土、彦根(信楽高原鐡道/草津線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・信楽駅、安土駅、彦根駅(信楽高原鐡道

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その5 ‐関、柘植、貴生川(関西本線/草津線/信楽高原鐡道)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・関駅、柘植駅、貴生川駅(関西本線/草

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その4 ‐住吉、天王寺駅前、天王寺、大阪阿部野橋、大和小泉、奈良(阪堺電軌阪堺線/阪堺電気上町線/関西本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・住吉駅、天王寺駅前駅、天王寺駅、大阪

→もっと見る

    PAGE TOP ↑