*

「鉄旅日記」2020年弥生 初日(東京-高山)その6‐渚、高山(高山本線)/うま宮 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年3月20日・・・渚駅、高山駅(高山本線)/うま宮

17:54 渚(なぎさ)駅(高山本線 岐阜県)
上り特急通過待ちで7分の停車。

暮れなずむ飛騨路。
高山に着くまで、もう停車はない。

残念だが、でも高山本線でオレはかなり多くの駅に降りてきたのだろう。
この愛すべき線区がより身近になった。

時刻表で7分。
実際には2分ほど早く到着したため時間はあった。

川辺に寄った。



最近思う。
こうまで水辺を好む理由について。
きっと前世からの倣いなのだと、51歳になったオレは矛盾もなく感じている。

灌木に視界を遮られた川辺は寂しく寒々しく、だけど残照を残した空には吸い込まれる。

あれが記憶に残る渚駅での情景。

波打ち際を意味する渚の文字。
こうした川辺にその名が現れることが新鮮でもある。

18:28 高山(たかやま)駅(高山本線 岐阜県)にて

22:05 高山セントラルホテル404
高山駅は大きく変貌していた。
この姿になってしばらく経つらしい。

駅前で記念写真を撮る人は引きも切らないが、街を歩く人の姿は極端に少ない。
明らかにコロナの影響だ。

しばらく歩くとアーケード通りに行き当たる。
この通りだけは覚えていたよ。
そして変わりない。

観光地区の古い町並みはそこから川向こうにある。

照明を落とした店構え。
街の雰囲気を損なわない見事さ。
そこで商売を営む人々の誇りを感じる。






駅近くの蕎麦屋に入ろうと思っていた。
適度に空いていたし、居心地もよさそうだった。

でも町外れのアーケード通りに一軒だけ明かりを灯した店に入った。
うどんを謳っているが、ラーメン、飛騨牛。
たくさんのメニューが貼られていた。

「うま宮」というお店。
先客はすぐに出ていき、ご主人との二人の時間を過ごした。

飛騨牛の串焼き、イカと海老の串焼き、漬け物盛り、牛スジ煮込み。
よもやま話に花が咲き、互いの人生に共感し、どぶろくやつまみをサービスしてくれる。

悪いから「一杯奢らせてください」と言うと、ご主人は恭しく自らに生ビールをついだ。

高山料理とは野菜料理と知り、ご主人自慢の漬け物には舌鼓を打った。
漬け物ステーキなるものもメニューにはある。

濃い時間は過ぎて席を立つ。
気持ちよく酔った。

「また来てください」とのご主人の言葉に素直に頷いた。

さらに先には寺が並び、外国人観光客に人気だと聞いていたので歩く。
寺はまだ先にあったのだろう。
白山神社で立ち止まる。



祈ることはいつも同じ。
可愛い狛犬を労い、駅への帰路につく。
「うま宮」は閉まっていた。

ホテルには温泉がある。
ここの湯も温まる。

【Facebookへの投稿より】
この連休も旅に出ております。

甲州路では南アルプスを仰ぎ、木曽路には名残雪が舞っておりました。

木曽谷を下り、美濃、飛騨へ。
高山に宿泊いたしました。

外国人観光客の消えた街に人通りはなく、静かな夜を過ごしたのでございます。

関連記事

「鉄旅日記」2017年夏 最終日(十三-東京)その1-十三、大阪梅田、大阪、東淀川、茨木、島本、桜井の繹跡、桂川、京都(阪急電鉄宝塚本線/東海道本線) 【私鉄王国で過ごす夏】

鉄旅日記2017年8月14日・・・十三駅、大阪梅田駅、大阪駅、東淀川駅、茨木駅、島本駅、桂川駅、京都

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その1 ‐金町、桜木町、関内、新杉田(常磐線/京浜東北・根岸線) 【金沢シーサイドライン、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・金町駅、桜木町駅、関内駅、新杉田駅(常磐線/京浜東北・根岸線)

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その1 ‐金町、東京、黒部宇奈月温泉、新黒部(常磐線/北陸新幹線/富山地方鉄道本線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月21日・・・金町駅、東京駅、黒部宇奈月温泉駅、新黒部駅(常磐線/北陸新幹線

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その5‐備後落合、備後庄原、三次(芸備線)【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・備後落合駅、備後庄原駅、三次駅(芸備線) 17:10  備

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その2‐益田、三保三隅、浜田、波子(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・益田駅、三保三隅駅、浜田駅、波子駅(山陰本線) 10:03

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初夏 最終日(松阪-東京)-松阪、鳥羽、伊勢市、宇治山田、亀山、名古屋、豊橋、浜松、熱海(近鉄山田線/参宮線/紀勢本線/関西本線/東海道本線) 【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】

鉄旅日記2008年7月21日・・・松阪駅、鳥羽駅、伊勢市駅、宇治山田駅、亀山駅、名古屋駅、豊橋駅、浜

記事を読む

「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その4 ‐鹿島神宮その2、大洗、水戸(鹿島臨海鉄道)/塚原卜伝生誕地 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月5日・・・鹿島神宮駅、大洗駅、水戸駅(鹿島臨海鉄道)/塚原卜伝生誕地

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋-越生、坂戸、小川町、寄居、羽生、久喜、新越谷、南越谷(東武越生線/東武東上線/秩父鉄道/東武伊勢崎線/武蔵野線)【関東ぶらぶら旅その3-武蔵国で遊ぶ日。7つの交差点へ。】

鉄旅日記2009年11月3日・・・越生駅、坂戸駅、小川町駅、寄居駅、羽生駅、久喜駅、新越谷駅、南越谷

記事を読む

「車旅日記」2003年夏 最終日(札幌-函館)走行距離366㎞ -札幌東急イン、支笏湖、苫小牧駅、室蘭駅、地球岬、豊浦駅、5号国道パーキング、函館駅、函館山、函館空港 【北海道初上陸。2,300㎞を移動した5日間の記録でございます。】

車旅日記2003年8月17日・・・札幌東急イン、支笏湖、苫小牧駅、室蘭駅、地球岬、豊浦駅、5号国道パ

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その3‐驫木、風合瀬、大戸瀬、千畳敷、北金ヶ沢(五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月12日・・・驫木駅、風合瀬駅、大戸瀬駅、千畳敷駅、北金ヶ沢駅(五能線) 13

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その2 ‐小牛田、松島、高城町、陸前浜田、榴ヶ岡、仙台(東北本線/仙石線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・小牛田駅、松島駅、高城町駅、陸前浜

「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その1 ‐中山平温泉、鳴子温泉(陸羽東線)/旅館三之丞湯【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月12日・・・中山平温泉駅、鳴子温泉駅(陸羽東線

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その3 ‐小牛田、古川、上野目、池月、鳴子温泉、中山平温泉(陸羽東線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

2022年6月11日・・・小牛田駅、古川駅、上野目駅、池月駅、鳴子温

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その2 ‐いわき、竜田、原ノ町、鹿島、新地、仙台(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月11日・・・いわき駅、竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その1 ‐金町、石岡、友部、水戸(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月11日・・・金町駅、石岡駅、友部駅、水戸駅(常

→もっと見る

    PAGE TOP ↑