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「鉄旅日記」2020年弥生 2日目(高山-速星)その1‐高山、打保、猪谷、富山、電鉄富山(高山本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年3月21日・・・高山駅、打保駅、猪谷駅、富山駅、電鉄富山駅(高山本線)

2020・3・21 5:27 高山(たかやま)駅(高山本線 岐阜県)
高山祭の幟が立つ駅前。
駅にかつての面影はなく、まったく別の場所にきたような気分だ。

街を歩いたのはだいぶ昔のことだ。
雪が降り、駅は賑わい、駅の売店で売っていた燗酒で体を暖めた。

外国人観光客はアジア系より欧州系が多いと「うま宮」のご主人から伺った。
コロナ騒動は高山を始め全国の観光地から彼等の姿を消した。

一番列車は5:31猪谷行。

6:21 打保(うつぼ)駅(高山本線 岐阜県)
外が明るくなり始めると飛騨川の流れに目を奪われる。

かつて角川~猪谷間が不通になり、代行バスで山越えをした。
その区間は長く険しい。

角川駅の使われなくなったホームから神社への石段が伸び、坂上駅周辺は町だった。

坂上から約10分。
打保着6:18。
列車行き違いで4分の停車。



集落と駅に一体感があり、駅前通りには美がある。

6:52 猪谷(いのたに)駅(高山本線 富山県)
廃線跡と思わしきものを見た。

かつて神岡まで延びていた鉄路がある。
この山奥からどの方向に向けて延びていたのか判断もつかずにいたこれまで。

使われなくなった集合住宅もそのままに、猪谷駅周辺は9年前と寸分たがわぬ姿を見せている。



強い風に吹かれた。
待合室は暖かかった。
かつてあの場所で列車を待ったのかと感慨が湧く。

飛越国境の関所の村。
神通川沿いの草蒸した遊歩道を歩いたりもした過去。

鉄道で旅をするなら何度も通るべき駅だが、これでようやく3度目か。

関所館にかつての猪谷駅の写真があった。
煤けて黒々とした在りし日の栄光。

高山本線は本州を横断する貴重な線。
もう少し脚光を浴びていい。

8:04 富山(とやま)駅(北陸新幹線/高山本線/あいの風とやま鉄道/富山地方鉄道市内線 富山県)にて

8:21 電鉄富山(でんてつとやま)駅(富山地方鉄道本線 富山県)
笹津の手前で神通川を横切り、神通川の果てにはダムがある。

笹津からの沿線には険しさはなく、富山平野が開ける。
一度神通川と再会する。

谷に囲われた場所から町へ。
大きく羽を広げたかのように河川敷を従えておおらかな流れを見せた。


富山駅は高架になり、路面電車はシステマチックに現代型をしていた。

富山地鉄に乗る。
市内線も含めた全線フリー切符が2,100円。
全線に乗る計画でいる。

駅そばの「越中そば」は美味しく、おかみさんは「天気がよくなってよかった」と再三洩らす。

走り始めた宇奈月温泉行。
古めかしい駅に停車していく。

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