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「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】2日目(五所川原-北上)その2‐大館、大鰐温泉、大鰐、中央弘前、弘前(奥羽本線/弘南鉄道大鰐線)

公開日: : 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年11月3日・・・大館駅、大鰐温泉駅、大鰐駅、中央弘前駅、弘前駅(奥羽本線/弘南鉄道大鰐線)
11:34 大館(おおだて)駅(奥羽本線/花輪線 秋田県)
次の弘前行への乗り継ぎ時間は7分。
駅を写す時間は十分にある。

3年前と駅前の印象が変わっているように感じた。
賑やかになったように感じたんだ。
気分は浮く。

駅にコンビニが入っていることも思い出してさらに気分は上がる。
酒が買えるじゃないか。

秋田犬の銅像や構内を写してホームに停車中の弘前行に向かう。

長大な貨物列車が止まっている。

貨物列車に飛び乗って街を出る。
そんな描写を古い映画や漫画の中に見てきた。

そもそも旅の途中だが、その光景により一層旅心が疼く。

通り過ぎてきた鶴形、二ツ井。
米代川に沿ったこの線区をこれまでは退屈に感じていたが、味のある駅だった。

旅の目的はいくつも生まれる。
寒い頃に日本海を旅しようか。

12:09 大鰐温泉(おおわにおんせん)駅(奥羽本線 青森県)にて

12:30 大鰐(おおわに)駅(弘南鉄道大鰐線 青森県)
この駅に寄ったのは20年近く前になる。

5月だった。
川には鯉のぼりがかかり、温泉街に続く道も彩られていた。

足湯場が置かれた駅前。
あの日に見たと思っていた繁華な町並はなく、車は脇の道の駅に吸収され、シャッターの下りる商店街では弁当屋だけが奮闘していた。

あの橋の上でしばらくたたずんだ。
白鷺と先に架かる鉄橋を眺め、たたずんだ。

去りがたい思いにかられた理由を考えるが、答えを導き出せない。

弘南鉄道に乗る。
これも旅の目当て。
JR駅の脇にひっそりと弘南鉄道の駅がある。

時空を越えて生き続ける古い駅舎に古い駅構内。
たまらない旅情をまとう昼下がり。


大鰐から終点の中央弘前まで間に12駅を置く大鰐線。

弘南鉄道はゆっくりと走り出した。
ガタゴトと。

石川駅を過ぎてJRを跨ぐ橋から岩木山がよく見えた。

13:09 中央弘前(ちゅうおうひろさき)駅(弘南鉄道大鰐線 青森県)にて



13:47 弘前(ひろさき)駅(奥羽本線/五能線/弘南鉄道江南線 青森県)
大鰐線から眺めた津軽平野と岩木山。
揺れる度に吊革が合奏を聞かせてくれる車内は牧歌的で、学生服姿の壮漢たちは弘前工大前で降りていった。

中央弘前駅は窪地の川端にある。
地方のタクシー会社を思わせるような歴史遺産ともいえる駅舎を出れば、右手にこれまた歴史遺産的な教会がある。

教会正面の時計屋もまたレトロだった。

岩木山を写すいい場所はないかと見渡すが、ここらじゃこれがベストか。

桜で有名な弘前城公園に向けて長い商店街が形成されている。
中央弘前駅はその公園と弘前駅のちょうど中間あたりに位置している。

今回も弘前城に寄る時間はないか。
以前に宿泊もしているが、旅行者として弘前に下りて弘前城に立ち寄らない者もまれだろう。

もっとも、桜の頃に城の周囲を車で走ったことはある。
桜の記憶はないが。

弘前駅への道を下りていく。

木枯らしの中を少女たちが広場で遊んでいる。
通りを歩く人の姿をあまり見かけることはなく、車は流れている。

この駅をこうして写すのは何度目になるのか。
そしてまたこれからも何度も写すだろう。

駅そば「こぎん」で和風ラーメンを注文。
チャーシューが2枚入っていたよ。

弘南鉄道側の駅舎に回る。
この風景は初めてになる。

弘南鉄道弘南線に乗る。
終点の黒石までは間に11駅。
田んぼアートで知られたその名も「田んぼアート駅」が途中にある。

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