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「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】2日目(五所川原-北上)その3‐黒石、弘前、津軽新城、青森(弘南鉄道弘南線/奥羽本線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年11月3日・・・黒石駅、弘前駅、津軽新城駅、青森駅(弘南鉄道弘南線/奥羽本線)
14:38 黒石(くろいし)駅(弘南鉄道弘南線 青森県)
滞在14分で折り返す。
この駅は変わっていない。


13年振りの訪問になる。
前回は車だった。

歴史の街を謳う黒石。
旧い家並が重要文化財として保存されている通りがある。

かつてその通りを走ったのだろうか。
写真には既視感を持った。

1998年までは弘前から青森方面に2つ先の川部までをつなぐ黒石線が運行していた。
弘南鉄道の前身は国鉄という珍しい経歴を持つ線区だった。

車中岩木山がよく見える。
山頂に雲がかかっている。
あるいは明日は雨か。



田んぼアートも写真では見たことがある。
見事なものだ。
車中からは視認できないのが残念だが。

無造作ともいえるように林檎の木が植わり、実がなっている。
あるいはああした林檎の姿を見るのは人生で初めてのことになるかもしれない。

15:20 弘前(ひろさき)駅(奥羽本線/五能線/弘南鉄道弘南線 青森県)
岩木山の姿は最後まで見えていた。

弘南鉄道の旅もこれでおしまい。

津軽鉄道に弘南鉄道。
2つの私鉄が奮闘する青森県。
永久に続くことを願っている。

13年前に車で旅をした当時は、三沢から十和田市を結んでいた十和田観光電鉄も健在だったが、惜しくも2012年に廃線になっている。
その線路に沿って走ったんだよ。
十和田市駅では駅そばも食べている。

街は冷えて人々の装いはすっかり冬。

さすがにオレも寒さを覚える。
津軽ともこれでおわかれ。

青森行は15:30発。
やがて津軽三味線の音が聞こえてくる。

その音色が送り出してくれる。
その後にいつも寂しさが訪れる。

16:08 津軽新城(つがるしんじょう)駅(奥羽本線 青森県)
行き違い4分の停車。
昨夜もこうした停車時間があり、8年前にもあった。

岩木山はその巨大な姿を浪岡まで見せていた。
あるいはあの雲の塊の下もそうかもしれない。

8年振りに改札を抜けた駅は、かつての旧い姿のままで、夕焼けに染まり始めていた。

16:29 青森(あおもり)駅(奥羽本線/津軽線/青い森鉄道 青森県)
青い森鉄道への乗り換え時間は11分。

青森に帰ってきた。
昨日も今日も街に下りる時間はとっていない。

ひとつ手前の新青森からは笑い転げる女子高生を眺めていた。
隣からは津軽弁の会話も聞こえていた。
心和む車中だったよ。

跨線橋から港を眺めた。
そして壁に貼られた駅の歴史を見ていくうちに、現在の駅舎は年内に取り壊しになることを知った。

無闇に駅舎が変わることには反対だが、現在は改札前のスペースが狭い。
それが改善されるならそうするべきだ。

16:29発浅虫温泉行。
その先へは17:23発八戸行を待たねばならない。

ぼんやり駅で待つくらいなら、歩いてひとつでも多くの駅にいくさ。

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