*

「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】2日目(五所川原-北上)その4‐小柳、筒井、八戸、盛岡、北上(青い森鉄道/東北・北海道新幹線/東北本線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年11月3日・・・小柳駅、筒井駅、八戸駅、盛岡駅、北上駅(青い森鉄道/東北・北海道新幹線/東北本線)
16:39 小柳(こやなぎ)駅(青い森鉄道 青森県)にて

17:22 筒井(つつい)駅(青い森鉄道 青森県)
16:38に小柳駅に到着。

列車を降りると隣の女子高生が「わっ、きれい」と声に出す。
夕焼けがとてもきれいだったんだ。

彼女がスマホを構える邪魔になっていたことに気づき、「ごめんね」とささやくと、はにかむようなまぶしい笑顔を見せてくれた。

線路に沿って歩く。
夕焼けを眺めた時に月にも気づき、何度も振り返る。

貨物列車が通過する。
振り返る。



道が行き止まりになる。
振り返る。

雪国仕様の家並に何を思うでもなく約20分歩くと、矢田前駅に到着。

到着と同時に下り列車がやってきて、思わず乗る。

本来はさらに次の野内駅まで歩くつもりでいた。
ただ夜になったこともあり断念。

3駅戻る。

青森の次の筒井駅は、東北新幹線が新青森まで延伸を果たした際に、並行する東北本線の第三セクターへの移行で「青い森鉄道」になってから新設された駅で、開業は5年前。

街にも近く、ウイスキーハイボールが買えるのではと思ったが、見渡したところ酒を売る店は発見できなかった。

19:06 八戸(はちのへ)駅(東北・北海道新幹線/八戸線/青い森鉄道 青森県)
外国人の一行は三沢で降りた。
興味深い事実だ。
三沢には基地があるが、その関係者か。

Facebookへの投稿と睡眠に車中90分をあてた。

新幹線はやぶさ40号への乗り換え時間は10分。
チケットの購入を心配したが、どうということはなかった。

改札口で近親者との別れに際して泣き叫ぶ少女がいて胸打たれた。
彼女には気の毒だが美しい光景だった。
オレも子供の頃はたまに会う従兄弟との別れがつらかった。

この列車は二戸、いわて沼宮内、盛岡と止まった後は仙台、大宮、上野、東京と止まっていく。

新幹線の運行形態もずいぶん変わったものだ。

19:49 盛岡(もりおか)駅(東北・北海道新幹線/秋田新幹線/東北本線/田沢湖線/山田線/花輪線/IGRいわて銀河鉄道 岩手県)
東北本線への乗り換え時間7分。

この車両に乗り合わせたすべての南部人に敬意と親しみを伝えたい。
この秋はよく遊ばせてもらい、今夜は北上へ。

今のオレには「業」を思うより、「縁」を思う方が相応しい。
そういう人生になったのだ。

盛岡駅にもずいぶん馴染んだものだ。
この秋に山田線と東北新幹線に乗車したことで、この駅を通るすべての路線に乗車したことになる。

20:48 北上(きたかみ)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/北上線 岩手県)にて

23:00 くさのイン北上215
駅前の明かりは一ノ関を思い出させた。

北上の繁華街には足を踏み入れたことがある。
あの日は朝だった。

そこへは向かわずに駅前大通りを歩いていった。
ふと角に立ち止まり、右側に目をやると繁華街のネオンが誘った。

観光客の姿はなく、角に立つ男はまだ若く、階段から下りてきた女性とは目を合わせなかった。

狭い居酒屋に入り晩酌セット1700円を注文。
ビール一杯にお通し、刺身が2皿、焼き魚、もつ煮込み。
食べ物はそれで十分だ。

ビール一杯と熱燗二合を追加して店を出る。

ご主人に出張かと聞かれ、返事を返す。
店では「名探偵コナン」をずっと流していた。

関連記事

「鉄旅日記」2014年夏【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】2日目(津山-鳥取)その1-津山、坪井、久世、中国勝山、刑部、新見、総社、備中高松、高松城址、吉備津(姫新線、伯備線、吉備線)

鉄旅日記8月14日その1・・・津山駅、坪井駅、久世駅、中国勝山駅、刑部駅、新見駅、総社駅、備中高松駅

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏【私鉄王国で過ごす夏】3日目(姫路-十三)その2-新開地、湊川、鈴蘭台、三木上の丸、三木城址、三木、粟生、神鉄三田、ウッディタウン中央、横山、有馬口、有馬温泉、鵯越(神戸電鉄有馬線/神戸電鉄粟生線/神戸電鉄三田線/神戸電鉄公園都市線)

鉄旅日記2017年8月13日・・・新開地駅、湊川駅、鈴蘭台駅、三木上の丸駅、三木駅、粟生駅、神鉄三田

記事を読む

「鉄旅日記」2019年如月【週末パスで東京から伊豆。そして上州、信州へ。友人は言ったものでございます。何気に大層な移動距離だと。】初日(東京-安中)その1-金町、熱海、城ヶ崎海岸、伊豆熱川、伊豆稲取、今井浜海岸、河津(常磐線/東海道本線/伊東線/伊豆急行線)

鉄旅日記2019年2月9日・・・金町駅、熱海駅、城ヶ崎海岸駅、伊豆熱川駅、伊豆稲取駅、今井浜海岸駅、

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】3日目 いよいよ金沢へ‐その1(R1→湖岸道路)伏見、山科西野、大津駅、瀬田駅、守山、彦根

車旅日記1996年5月5日 1996・5・5 11:36 1号国道‐伏見 黄金週間の混雑は古都の

記事を読む

「車旅日記」2005年春【松本から富山へ。今にして思えば、なぜこの旅を思い立ったのか思い出せないのでございます。】最終日(富山-岩瀬浜-糸魚川-松本)走行距離218㎞ その1-アパホテル富山駅前、城川原駅、岩瀬浜駅、東富山駅、中滑川駅、滑川駅、魚津駅、石田駅、電鉄黒部駅、入善駅

車旅日記2005年4月30日 2005・4・30 9:10 アパホテル富山駅前1107号室 どこ

記事を読む

「鉄旅日記」2012年夏【青春18きっぷで、みちのく・北海道途中下車旅】2日目(横手-室蘭)-横手、土崎、八郎潟、大館、弘前、青森、泉沢、久根別、七飯、仁山、渡島沼尻、森、八雲、長万部、伊達紋別(奥羽本線、江差線、函館本線、渡島砂原支線、室蘭本線、室蘭支線)

鉄旅日記2012年8月12日・・・横手駅、土崎駅、八郎潟駅、大館駅、弘前駅、青森駅、泉沢駅、久根別駅

記事を読む

「車旅日記」1996年秋【夏をあきらめきれず、秋。再び夏のルートへと向かったのでございます。】最終日(鳴子温泉‐米沢‐東京) 鳴子サンハイツ、鳴子温泉駅、芦沢駅、赤湯駅、米沢郊外、磐梯、猪苗代湖、新白河駅、氏家、春日部、三軒茶屋、東京町田

車旅日記1996年11月3日 1996・11・3 9:09 鳴子サンハイツ 拝啓 その後、元気

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春【朝に宇治を出て、近江鉄道に乗る一日】最終日その2(宇治-東京)-水口、水口石橋、水口城南、八日市、近江八幡、高宮、多賀大社前、彦根(近江鉄道本線/近江鉄道八日市線/近江鉄道多賀線)

鉄旅日記2015年3月22日その2・・・水口駅、水口石橋駅、水口城南駅、八日市駅、近江八幡駅、高宮駅

記事を読む

「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】最終日(桑名-揖斐-樽見-金城ふ頭-東京)その2-大垣、名古屋、金城ふ頭、豊橋、磐田、焼津(東海道本線/名古屋臨海高速鉄道あおなみ線)

鉄旅日記2018年9月16日・・・大垣駅、名古屋駅、金城ふ頭駅、豊橋駅、磐田駅、焼津駅(東海道本線/

記事を読む

「車旅日記」2000年春【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】4日目(鳴子温泉‐米沢‐猪苗代‐郡山)鳴子サンハイツ、道の駅むらやま、金渓ワイン、日布峠、こたかもりドライブイン、郡山スターホテル

車旅日記2000年5月6日 2000・5・6 7:19 鳴子サンハイツ 1011㎞ 低調な朝だ。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その1‐松戸、土浦、友部(常磐線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・松戸駅、土浦駅、友部駅(常磐線) 20

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その4‐藤枝、静岡、熱海、上野、北千住(東海道本線/常磐線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・藤枝駅、静岡駅、熱海駅、上野駅、北千

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その3‐多治見、金山、豊橋、御厨(太多線/中央本線/東海道本線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・多治見駅、金山駅、豊橋駅、御厨駅(太

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その2‐猪谷、高山、久々野、古井、美濃川合(高山本線/太多線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・猪谷駅、高山駅、久々野駅、古井駅、美

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その1‐速星、越中八尾、楡原(高山本線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・速星駅、越中八尾駅、楡原駅(高山本線

→もっと見る

    PAGE TOP ↑