*

「鉄旅日記」2018年弥生【西武線を楽しむ日。いくつかのターミナル駅に降りてみたかったのでございます。】-小手指、西所沢、西武遊園地、小川、東村山、西武園、西武遊園地、萩山、小平(池袋線/狭山線/山口線/多摩湖線/国分寺線/拝島線/西武園線/新宿線)

公開日: : 最終更新日:2023/04/29 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年3月17日
2018・3・17 11:51 小手指(こてさし)駅(西武池袋線 埼玉県)
新しい住処の契約に行かなきゃならない。
今日の予定はそれのみ。
まさか葛飾金町まで行って帰ってくるのに丸一日もかからない。

晴天の春3月。
所沢方面に向かうホームに降りた。

小手指という駅名は西武池袋線を日頃利用する者にはお馴染みで、よく小手指行という表示を目にする。

新田義貞の鎌倉攻めの際にこの地で激戦が行われたことは知っていた。

この「小手指原の戦い」で幕府軍は引き、南下する新田義貞軍を迎え撃つべく、数日後に分倍河原でさらなる激戦が展開された。

分倍河原もまたJR南武線と京王線の駅名になっている。

小手指駅にそうした記述はなく、何も知らずに降りた者にはそんな故事を知る由もない。

12:18 西所沢(にしところざわ)駅(西武池袋線/西武狭山線 埼玉県)
小手指駅からひと駅を歩く。

道中特に印象に残るものもなく、たいした時間を要さずにターミナル駅に到着する。

この駅から西武球場前に向かう狭山線が分かれる。

球場には何度か行ったことがあるからこの駅も通っているわけだが、記憶にはない。

13:02 西武遊園地(せいぶゆうえんち)駅(西武山口線/西武多摩湖線 東京都)
西所沢から2駅で終点の西武球場前。

改札を抜けることなく、少し小高い場所にホームを持つ山口線へ。
すでにおもちゃのような車両が入線している。

かつて少年の頃に親父に連れられて球場入りした時は、この線を利用したのだろう。
遊園地のアトラクションに乗るような気分で閑散とした車内を楽しんだ。

トンネルの先に山口線の終着駅。
この先に線路は続いているが、レオライナーはこの先には行かない。

国分寺行の多摩湖線の到着を待つ。

13:45 小川(おがわ)駅(西武国分寺線/西武拝島線 東京都)
武蔵大和八坂間で国分寺線と交差する。

終点の国分寺まで乗って、引き返すように国分寺線に乗る。

多摩湖線と国分寺線は非常に狭い一帯を並行するように進み、共に入線する駅を持たずに前述の交差地点を過ぎると、まったく別の方向を目指す。

小川はターミナル駅。
ささやかな駅前風景を写し、拝島へ。

14:49 東村山駅(西武新宿線/西武国分寺線/西武西武園線 東京都)
小川から拝島線の終点拝島までは片道約15分。

往復して再び小川駅に降り立ち、国分寺線でひと駅約2分。

西武線3線が交わる大ターミナル駅、東村山。
「ドリフターズ世代」には懐かしい地名だ。

志村けんさんの故郷で、「東村山音頭」はオレが小学生時分に全国的に流行ったものと思われる。
少なくともオレがいた小学校で、オレの周りでは流行っていた。

「いっちょめいっちょめ、ワ~オ」。
ソウルフルな音楽は、志村けんさんが音楽好きなことから生まれたと知ったのはずいぶん後のこと。

全日本プロレスもザ・グレート・カブキやテリー・ゴディ、マイケル・ヘイズのザ・フリーバーズを伴って東村山で興行を打ち、その大会はテレビ放送されている。

そんなことからどんな街なのかと楽しみにしていた。

駅も駅前も特に印象に残るようなものを持たず、すぐに西武園線が出るホームへ下りた。

15:13 西武園駅(西武西武園線 東京都)
東村山からひと駅。
乗車時間約3分で終着の西武園駅。

他にどれほどの乗客がいたのだろうか。
哀しいような気持ちで降り立つ。

遊園地と競輪場の複合施設。
あたりは住宅街。

娯楽施設と公営ギャンブル場の組み合わせは後楽園や川崎でも見られて、是非はともかくとして、そこではある種の熱気を感じてきた。

敷地に沿って歩いていく。
2時間近く前に通った西武遊園地駅を目指して。

地図を見る限りでは10分もあれば着くだろう。

15:22 西武遊園地(せいぶゆうえんち)駅(西武山口線/西武多摩湖線 東京都)
外周道路では特に印象に残るものを見いだせず、やがて目的地。

遊園地の中が賑わっているのかどうかも分からない道中だった。

長い階段を下りた先に駅舎が見える。

子供にとって、あるいは大人にとってもそうかもしれないが、夢の国からの出口はとてもひっそりとしていた。

多摩湖が隣接しているはずだが、ここからは窺い知れない。

15:36 萩山(はぎやま)駅(西武多摩湖線/西武拝島線 東京都)
西武遊園地から3駅。
ここで小平に出るために拝島線に乗り換える。

駅前をジョギングで通ったことがある。
大泉から東伏見に出て、西武柳沢、田無、花小金井、小平と西武新宿線沿線をたどり、やがて萩山。

ターミナル駅の駅前に商業施設などを見た記憶はなく、かえって強い印象を残した。

東京にもいろいろな町がある。

15:44 小平(こだいら)駅(西武新宿線/西武拝島線 東京都)
萩山からひと駅。
ここで新宿線に乗り換える。

萩山でも触れたが、あの日のジョギングで小平駅前も通っている。

萩山ほど閑散とした駅前じゃなかったが、賑やかさとはかけ離れた駅前だった。

ふた駅前の田無には繁華街があった。
小平とはこうした町か。

その印象は萩山に引き継がれ、その後にオレの姿は多摩湖線の八坂駅、新宿線の久米川駅へと現れ、広大な小平霊園を横目に見て、魔宮のような田無タワーに驚きつつ走り帰った。

これから所沢、池袋と出て葛飾に向かう。

関連記事

「鉄旅日記」2005年初冬【鉄旅に目覚め、銚子へと向かったのでございます。】その2-外川、犬吠、本銚子、観音、仲ノ町、銚子、千葉(銚子電鉄/総武本線)

鉄旅日記2005年12月10日 終点の外川は、小さな港を持つ村だった。 振り返ると数多の風雪に晒

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】最終日(喜多方-会津若松-会津高原尾瀬口-下今市-東京)その3-鬼怒川温泉、東武ワールドスクウェア、上今市、今市、下今市、南栗橋(野岩鉄道/東武鬼怒川線/東武日光線)

鉄旅日記2017年12月3日 15:13 鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)駅(東武鬼怒川線 栃木県)

記事を読む

「車旅日記」2005年冬【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】最終日(人吉-天草-熊本空港)走行距離240㎞ その1-人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、不知火‐道の駅

車旅日記2005年2月13日 2005・2・13 9:01 人吉駅 町に濃い霧が立ち込めている。

記事を読む

「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきっていた若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉-東京)2日目~最終日-いわき久ノ浜パーキング、亘理、名取、松山町、鳴子サンハイツ、町田

車旅日記1997年7月20日 7:03 6号国道‐いわき久ノ浜パーキング 太陽光線で目が覚める。

記事を読む

「車旅日記」2004年春【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】最終日(稚内-旭川空港)走行距離353㎞その1-稚内サンホテル、稚内公園、ノシャップ岬、サロベツ原生花園、サロベツ河畔、パンケ沼、下沼駅、幌延駅、雄信内駅

車旅日記2004年5月5日 2004・5・5 8:03 稚内サンホテル325号室 とうとう4日目

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、青春18きっぷで東海道を下っていったのでございます。】初日その2-西小坂井、三河三谷、愛知御津、三河安城、共和(東海道本線)

鉄旅日記2019年3月23日 13:07 西小坂井(にしこざかい)駅(東海道本線 愛知県) 浜松

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】4日目(隼人-岩国)その2-熊本、久留米、鳥栖、吉塚、長者原、古賀、東郷、赤間、幡生(鹿児島本線、山陽本線)

鉄旅日記2013年8月13日その2 13:00 熊本(くまもと)駅(九州新幹線/鹿児島本線/豊肥本

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】5日目(松浦-伊万里-唐津-若松)その2-宇美、西戸崎、香椎、福間、赤間、折尾、ルートイン北九州若松(鹿児島本線/香椎線/筑豊本線)

鉄旅日記2009年9月22日 15:27 宇美(うみ)駅(香椎線 福岡県) 鹿児島本線で香椎へ。

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】初日(東京-大阪茨木 R246→R1→名神高速)その2-掛川、磐田駅、浜松、音羽町、岡崎、知立、名古屋渋滞、佐屋町、弥冨町

車旅日記1996年5月3日 6:25 1号国道‐掛川 あれから1時間か。 始まるよ、これか

記事を読む

「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきった若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉)初日-町田、用賀、築地、北松戸、荒川沖駅、美野里パーキング、常陸多賀駅、いわき久ノ浜パーキング

車旅日記1997年7月19日 1997・7・19 19:42 東京町田 さしたる感慨も浮かばない

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、青春18きっぷで東海道を下っていったのでございます。】初日その2-西小坂井、三河三谷、愛知御津、三河安城、共和(東海道本線)

鉄旅日記2019年3月23日 13:07 西小坂井(にしこざかい)駅

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、青春18きっぷで東海道を下っていったのでございます。】初日その1-金町、三島、修善寺、蒲原、島田(常磐線/東海道本線/伊豆箱根鉄道駿豆線)

鉄旅日記2019年3月23日 2019・3・23 4:29 金町(か

「車旅日記」2000年夏Part.1【信濃、飛騨、そして能登島。帰りは北陸路。この国の美しさをあらためて感じました夏旅でございます。】最終日(小千谷-桐生-下妻-東京)道の駅おぢや、塩沢らーめんショップ、月夜野情報サービスセンター、旅の駅桐生、道の駅しもつま、柏市あけぼの2丁目、葛飾金町

車旅日記2000年7月23日 2000・7・23 2:09 17号国

「車旅日記」2000年夏Part.1【信濃、飛騨、そして能登島。帰りは北陸路。この国の美しさをあらためて感じました夏旅でございます。】3日目(能登島-氷見-小千谷)能登島、道の駅いおり、氷見港、道の駅ウェーブパークなめりかわ、朝日町栄食堂、親不知ピア・パーク、道の駅能生、長岡市宮本、道の駅おぢや

車旅日記2000年7月22日 2000・7・22 9:00 能登島某

「車旅日記」2000年夏Part.1【信濃、飛騨、そして能登島。帰りは北陸路。この国の美しさをあらためて感じました夏旅でございます。】2日目(諏訪-飯田-飛騨古川-能登島)上諏訪、辰野駅、駒ヶ根駅、飯田駅、道の駅賤母、ドライブイン飛騨花工場、道の駅飛騨古川、能登島

車旅日記2000年7月21日 2000・7・21 7:55 上諏訪某

→もっと見る

    PAGE TOP ↑