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「鉄旅日記」2020年弥生 初日(東京-高山)その5‐飛騨金山、下呂、禅昌寺、飛騨萩原、上呂(高山本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年3月20日・・・飛騨金山駅、下呂駅、禅昌寺駅、飛騨萩原駅、上呂駅(高山本線)

16:31 飛騨金山(ひだかなやま)駅(高山本線 岐阜県)
上麻生、白川口間の信号場で行き違い待ち。
正常な運行を危ぶんだが、車内に焦る気配もない。

これが高山本線の日常。
車窓に目を移すとオレの日常にはないものばかりが見えている。

ホントはこっちがいい。
だけど今はこの美しい世界を日常にはできない。

せめてと毎朝車窓から見る江戸川堤に広がる菜の花の群生と日常を紛らせている。

行き違い3分の停車。
町に降りて、飛騨川の恵みを感じてみたいと心から思う。


17:02 下呂(げろ)駅(高山本線 岐阜県)
飛騨金山を出ると飛騨川が再接近する。
日は傾いて水面を照らす。

美しい景色だ。

また信号場で列車は停車する。
静かなひととき。

素晴らしい旅情とともに北へ向かっている。

4分の停車。
乗客が入れ替わる。

有馬、草津とともに日本三名泉に数えられる天下の湯治町に衰退の色はなく、車窓から眺める温泉場には賑わいがある。
見つめ続けていたい景色がここにある。



確か9年振りのはずだ。

17:14 禅昌寺(ぜんしょうじ)駅(高山本線 岐阜県)
列車の運行は少し早いようだ。
定刻より2分早く到着して、上り列車の通過を待つ。

時刻表では5分の停車。
駅前を写し、駅舎を写す。



暮れ始めた飛騨路。
谷間の飛騨路。
木曽よりも平地は広く、町は大きく見える。

禅昌寺の起源は平安時代に遡るという。
一度廃寺の憂き目を見ながら現在へと続いている。

17:22 飛騨萩原(ひだはぎわら)駅(高山本線 岐阜県)
禅昌寺の次の駅で2分の停車。
例に漏れず駅前を写し、駅舎を写してすぐに列車に戻る。

飛騨川を渡す橋に向けて町があった。

黄昏に染まりつつある川辺の町は、束の間ということもあるのか去りがたく、賑わって見えた。

17:30 上呂(じょうろ)駅(高山本線 岐阜県)
続いて次の上呂で行き違い3分の停車。
下呂、上呂ときて、駅名にはないが間に中呂という地名もあるとのこと。

若い車掌さんはオレの顔を覚えたようで、安心して列車を降りる。

オレの他に乗降はなく、友達を見送る少女の姿があった。
入退場がどうのという土地柄でもなければ、とやかく言うような人情でもないのだろう。


わずかな乗客を乗せて、高山行は生真面目にひと駅ひと駅停車していく。

あるいはオレのように気紛れに乗るような者もいる。
そんな者でも、発車時刻にさえ間に合えば受け入れて、定時運行を心がけて高山へと向かっていく。

いつか書いたことかもしれない。
その営みの崇高さにオレはいつも打たれている。

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