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「鉄旅日記」2021年師走 初日(東京-古川)その3 ‐千徳、宮古、盛岡、古川(山田線/東北新幹線)/蛇の目寿司 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

公開日: : 旅話, 旅話 2021年

鉄旅日記2021年12月4日・・・千徳駅、宮古駅、盛岡駅、古川駅(山田線/東北新幹線)/蛇の目寿司

13:14 千徳(せんとく)駅(山田線 岩手県)にて

15:45 宮古(みやこ)駅(山田線/三陸鉄道リアス線 岩手県)

13:12に千徳駅で降りて、宮古までひと駅の徒歩行。駅を出る。

車窓を彩ってくれた閉伊川沿いを歩けば写したい景色もあったのかもしれないが、線路沿いにまっすぐに町中に至るルートを歩いて約30分。宮古駅に到着。

寄りたかった駅前の寿司屋が健在かを確認して、さらに宮古湾へと歩いていく。

海は遠かった。海辺に達することなく、廃墟となった漁協の丘から宮古湾を望んだ。

閉伊川河口には巨大な水門が建設中で、湾を囲うように立つ防潮堤が風景をグレーにしている。宮古の空も真似てグレー。細かな雨まで落としてきた。

名勝「浄土が浜」までは歩けない。土方歳三率いる北方愚連隊が殴り込みをかけた宮古湾。おそらくオレはその古戦場は目にしていたのだろう。

土地のラジオ局が発する音が流れる商店街を戻り、宮古駅へ。

件の寿司屋へ。3度目になる蛇の目寿司。コロナ禍を生き延びてくれたことに感謝。宮古では何を置いてもこの寿司屋で過ごす時間を大切にしている。

注文するものは決まっている。熱燗に刺身盛り。ホヤを含む10種にも上る旬のご馳走をゆっくり堪能して、駅待ち人に紛れる。

行きに完乗した山田線。デジャブかと思わせるほどに似たような景色が続く沿線に眠気は勝てず、多くを眠って過ごした下り。

区界あたりには雪が見られ、7年前に廃線となった岩泉線とのターミナル駅だった茂市駅は、その栄光の姿を剥ぎとられたかのように無残とも言える簡易駅舎になっていた。

日没が早い東の国。16:20。すでに70%は闇を受け入れている。

18:41 盛岡(もりおか)駅(東北・北海道新幹線/秋田新幹線/東北本線/田沢湖線/山田線/花輪線/IGRいわて銀河鉄道 岩手県)

茂市を過ぎると深い闇。なすこともなく目を閉じる。

行きは上米内、茂市、千徳と快速運転で、上米内~茂市間は1時間以上止まらないという珍しい運行形態をとっていた。

雪が見えだす区界から次の上米内も長く止まらない。

盛岡は雪。雪かぁ。今更ながら感じるが、オレは冬の国にいる。

古川まで各駅停車の「やまびこ」号は盛岡始発。7分の乗り換え時間も難なく、ウイスキーハイボールを開ける。つまみは水沢江刺駅で購入した小岩井チーズ。

発車すると、遠くにも巨大な光の集合体が見える。盛岡とはたいした街なのだと実感して、現在は19:01。北上駅で通過待ち。

19:50 古川(ふるかわ)駅(東北・北海道新幹線/陸羽東線 宮城県)にて

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