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「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その1 ‐金町、東京、米原、坂田(常磐線/東海道新幹線/北陸本線) 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/04 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年9月19日・・・金町駅、東京駅、米原駅、坂田駅(常磐線/東海道新幹線/北陸本線)

2020・9・19  5:11  金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)
出掛けるまで2時間。3時過ぎに起きて毎朝の習慣となっている筋トレで汗を流して、余裕を持って支度。

祈りは深く、金蓮院の閉じられた山門にも手を合わせて一礼。毎日言葉を交わすクロマツは山門の上に覗いている。言ってくるよと伝えたよ。

コロナ禍が続く世界。毎日の新規感染者数への関心は自身薄れているが、報道は続き、人々の動向は読めない。

安倍総理の辞任から菅内閣の誕生と、この国にも節目が訪れた2020年。20年以上一緒に働いてきた仲間が二人、昨日職場を去った。

姪に長男が生まれ、その愛らしい新生児を抱っこしたのが一週間前。最愛の存在の4年半前の姿が浮かんだ。世界はこうしてまた新しくなる。

時空を超えた友。オレをそう呼んでくれる同じ大学の同じ学科を卒業した20年先輩に会いに讃州高松へと向かっている。

屋島、旧小松島駅から義経上陸地をたどった去年の夏から13ヶ月。コロナ禍は再会の時を延ばしたが、屈しない友情を誇りに思う。

おそらく彼も同じ気持ちでいてくれるだろう。

6:15  東京(とうきょう)駅(東海道・山陽新幹線/東北・北海道新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東海道本線/中央本線/山手線/京浜東北・根岸線/横須賀線/総武線快速/京葉線/成田エクスプレス/上野東京ライン/東京メトロ丸の内線 東京都)
明けた9月19日。友への土産を選び、酒と朝食を選び、ひかり号の列に並んでいる。

16番線ホームから眺める有楽町が新鮮でスマホを向けた。

恋人からは早くもmessengerが届いている。彼女の今日は息子さんの入学式。

オレを幸せにしたいと思ってると伝えてくれた恋人。そんなことを言われたのは51年の人生で初めてだった。

鑑定師の導きにより、過去を生きて、未来を生きるオレから、今生の幸せを約束された今週。人よりも多くの転生を果たしたオレの魂に刻まれた宝を信じてる。

8:57  米原(まいばら)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線/北陸本線/近江鉄道近江本線 滋賀県)
8月より旅客は増えている。Go to キャンペーンの東京発着も解禁となり、徐々に経済は回復へ向かうのか。そうあれと強く望む。

米原駅のホームで久々に冷気を感じた。ここは伊吹山脈の麓。琵琶湖からの風もくる。

29年前、当時の恋人とこの駅の新幹線ホームに降りたことを思い出した。結婚など遠く思えた頃なのに、結婚の許しを得るために彼女の両親が暮らす越前敦賀へ向かったんだ。

29年。
今から29年後は星になってる。それでいい。

9:10  坂田(さかた)駅(北陸本線 滋賀県)
米原での待ち時間を有効活用したくて北陸本線でひと駅戻る。

金太郎のモデルとなった坂田金時の生まれ故郷であることが駅名の由来だが、その史実は駅には記されておらず、簡易駅舎があるのみ。

坂田金時の生まれ故郷として挙がっている場所は複数ある。筆頭に上がるのが神奈川県の足柄山。

そしてここ。地名も神奈川県と同じく足柄とある。

源頼光に見いだされ、大江山の鬼「酒呑童子」を退治した力自慢の幼名「金太郎」。九州の賊を征伐するために下る途中の岡山県で熱病に罹り命を落としたという。

4名の中国人ビジネスマンの姿がある。違和感とともに彼等の大きな話し声が耳につく。

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