*

「鉄旅日記」2009年秋 3日目(大分-佐賀)その2-大牟田、銀水、西鉄銀水、瀬高、荒木、久留米、鳥栖、佐賀(鹿児島本線/長崎本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/24 旅話, 旅話 2009年

鉄旅日記2009年9月20日・・・大牟田駅、銀水駅、西鉄銀水駅、瀬高駅、荒木駅、久留米駅、鳥栖駅、佐賀駅(鹿児島本線/長崎本線)

2009・9・20 17:52 大牟田(おおむた)駅(鹿児島本線/西鉄本線 福岡県)
5年前の雨がいったん上がった町。

当時はここから西鉄が出ていることは知らなかった。
ここ大牟田からJRと西鉄は博多まで寄り添うように進んでいく。

かつての炭鉱町、三池の繁栄は昔。
駅周辺に繁華街は見当たらない。

鹿児島本線はとても空いていた。

西鉄大牟田(にしてつおおむた)駅(西鉄本線 福岡県)にて

18:14 銀水(ぎんすい)駅(鹿児島本線 福岡県)
三池高校で蝉が鳴いた。
全国制覇の町をほんの少し歩く。

西鉄銀水駅までを往復。
途中、閉まっている焼鳥屋の他に商店はなく、大型スーパーに久留米ナンバーが殺到していた。

銀水という地名の由来を知りたいと思う。

そして夕暮れ。
久留米に着くのは19時前。

西鉄銀水(にしてつぎんすい)駅(西鉄本線 福岡県)にて

18:33 瀬高(せたか)駅(鹿児島本線 福岡県)
特急通過待ちで5分停車。
人の出入りはある。
酒場もありそうだ。

瀬高はかつてのターミナル駅。
ここから水郷柳川を通って佐賀駅に至る佐賀線が出ていた。

駅周辺にその痕跡を探す。
線路は剥がされているが、水郷に向かう廃線跡を見た。

今じゃオレも立派な鉄道オタクだ。

18:52 荒木(あらき)駅(鹿児島本線 福岡県)
この駅で快速列車に乗り換える。
完全に日は暮れた。

駅前に出てみる。
何もないとは言いたくないが、記憶できるほどのものは見られない。

新しい駅舎がまるでBARのような灯をかざしていた。

19:08 久留米(くるめ)駅(鹿児島本線/久大本線 福岡県)
新幹線化は久留米でも進んでいる。

熊本で呆然としたから、ここでも危ぶんだが、駅舎の外観は無事なようだ。
しっかりと目に収める。

次に降りることがあったら、変貌していることだろう。
できることなら、久留米駅を示す赤く輝く文字は残してほしい。

もう一度言うが、鹿児島本線はとても空いている。

大牟田と同じように駅前に街はなかった。
ここから西鉄駅は少し離れている。
おそらく街はそっちにあるのだろう。

かつてPWF王者として来日したビル・ロビンソンが前王者キラー・トーア・カマタを迎え撃った街、久留米。
豚骨ラーメンの本場でもあるようだ。

見事防衛を果たしたビル・ロビンソンは、その後宇都宮でアブドーラ・ザ・ブッチャーの前に屈して、王座を英国に持ち帰ることは叶わなかった。

19:32 鳥栖(とす)駅(鹿児島本線/長崎本線 佐賀県)
鳥栖駅は変わっていなかった。

鳥栖には九州新幹線は止まらないのだろうか。
駅舎も駅前の雑居ビルもそのままだった。

使い込まれた駅舎はいい味を出して、存在感は他を圧している。
鳥栖駅を示す文字もまた赤く輝いている。
構内も広い。
大鉄道駅だ。

列車は発車した。
乗り合わせているのは大半が佐賀人だろう。

5年前に肥前山口駅の階段でギターの練習をしていた青年は、まだ町に残っているだろうか。

23:25 佐賀シティホテル416号
駅前にはたいしたものがないことは知っていた。
ただ、5年前に初めて佐賀に下りた時は車だった。

よくよく歩けば飲み屋街くらい見つかるだろうと思っていたが、やはり途方に暮れる羽目になった。

駅前通りは官庁街の装いで、佐賀という街の格を持っていたが、しばらく歩いて駅前はダメだと悟り、先にチェックインしてホテルで繁華街の場所を聞いた。

愛敬町という酒場街があるが、歩くと20分ほどかかるという。
構わない。
それくらい歩くさ。

すれ違う者はなく、大通りを折れると都会らしい灯も消えて、疑心暗鬼にかられながら歩いた。
やがて細々とした灯が見えてきて、酒場街の入口にあたるところにキャバクラが現れ、客引き男とホステス。
女性の顔立ちはいい。

それにしても閑散としている。
すれ違うのはヤクザ者ばかり。
寿司屋に客の姿はなく、まるで町全体が場末で、新宿歌舞伎町を歩くよりよほど怖かった。
治安がよさそうにも見えない。

それでも勤め人たちが騒いでいる一角まで行き着いた。
そこは白山町というらしい。
角にきれいな女性が立っていた。
そうなんだ。
女性たちは誰もが美しかった。

選んだのは炉端焼きの大衆酒場。
元気なおかみさんと倅の大将が切り盛りしている店だった。

カウンターに座る。
少し離れたところには、滋賀からやってきたというお孫さんが所在無げに腰かけ、テレビじゃ「天地人」。
関ヶ原の場面で、小栗旬さん演じる石田三成が伊吹山中を彷徨っていた。

続いた番組は、王さん、長嶋さんの物語。
その話は途中で切られてしまった。

おでんにサバのごま和え。
酒が進む。

佐賀弁と標準語を織り交ぜて話すおかみさんは、いろいろな話を聞かせてくれた。
ここに店を出して32年になるという。
「いい加減きつかー」と笑いながら話す。

なぜ、ここに繁華街があるのかとの問いには満足できる回答はなかった。
「酒は好きか」と聞かれ、「そりゃそうだが、九州人に対して大きなことは言えない」と答えると、「以前は一升飲んでいた」と豪快に笑う。
そして今じゃ肝臓をやられて医者に止められているとのこと。

「よか?空いとう?」
常連客が入ってくる。

思えば、これまで方言丸出しで喋ってくれる街にいたことはなかったと、しばし思いにふけり店を出た。
愛敬町は通らなかった。
あの通りはヤバいよ。

関連記事

「鉄旅日記」2018年エイプリルフール その3-谷田川、磐城石川、磐城塙、常陸大子、玉川村、常陸大宮、上菅谷、水戸(水郡線) 【8年振りに金町に帰ってまいりました。青春18きっぷはまだ3日分残っております。呼んでくれたのは会津でございました。】

鉄旅日記2018年4月1日・・・谷田川駅、磐城石川駅、磐城塙駅、常陸大子駅、玉川村駅、常陸大宮駅、上

記事を読む

「鉄旅日記」2014年夏 初日(東京-津山)-尾張一宮、播磨高岡、太市、余部、播磨新宮、三日月、西栗栖、美作江見、林野、上月、津山口、津山(東海道本線、山陽本線、姫新線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】

鉄旅日記2014年8月13日・・・尾張一宮駅、播磨高岡駅、太市駅、余部駅、播磨新宮駅、三日月駅、西栗

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 初日(東京-盛岡)その1-金町、水戸、上菅谷、常陸大子(常磐線/水郡線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月21日・・・金町駅、水戸駅、上菅谷駅、常陸大子駅(常磐線/水郡線) 2019

記事を読む

2018年初秋 初日(東京-桑名)その4-新瀬戸、瀬戸市、高蔵寺、新守山、勝川、枇杷島、蟹江、桑名(愛知環状鉄道/中央本線/東海交通事業常北線/東海道本線/関西本線) 【JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月15日・・・新瀬戸駅、瀬戸市駅、高蔵寺駅、新守山駅、勝川駅、枇杷島駅、蟹江駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その3‐驫木、風合瀬、大戸瀬、千畳敷、北金ヶ沢(五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月12日・・・驫木駅、風合瀬駅、大戸瀬駅、千畳敷駅、北金ヶ沢駅(五能線) 13

記事を読む

「鉄旅日記」2005年初冬 その2-外川、犬吠、本銚子、観音、仲ノ町、銚子、千葉(銚子電鉄/総武本線) 【鉄旅に目覚め、銚子へと向かったのでございます。】

鉄旅日記2005年12月10日・・・外川駅、犬吠駅、本銚子駅、観音駅、仲ノ町駅、銚子駅、千葉駅(銚子

記事を読む

「鉄旅日記」2018年弥生 初日(東京-会津若松)その1-保谷、池袋、赤羽、高崎、井野、水上(西武池袋線/埼京線/高崎線/上越線) 【青春18きっぷを握り、目指したのはまたしても会津。練馬から旅立つ最後の旅でございます。】

鉄旅日記2018年3月3日・・・保谷駅、池袋駅、赤羽駅、高崎駅、井野駅、水上駅(西武池袋線/埼京線/

記事を読む

「鉄旅日記」2018年エイプリルフール その1-金町、上野、鹿沼、日光、東武日光、宇都宮、野崎(常磐線/東北本線/日光線) 【8年振りに金町に帰ってまいりました。青春18きっぷはまだ3日分残っております。呼んでくれたのは会津でございました。】

鉄旅日記2018年4月1日・・・金町駅、上野駅、鹿沼駅、日光駅、東武日光駅、宇都宮駅、野崎駅(常磐線

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-松本)その4 ‐妙高高原、黒姫、篠ノ井、姨捨(しなの鉄道北しなの線/篠ノ井線) 【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

鉄旅日記2021年4月24日・・・妙高高原駅、黒姫駅、篠ノ井駅、姨捨駅(しなの鉄道北しなの線/篠ノ

記事を読む

「車旅日記」2004年春 初日(東京-旭川-紋別)走行距離339㎞-深川駅、留萌駅、おひら鰊番屋、士別駅、にしおこっぺ花夢、紋別セントラルホテル 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月1日・・・深川駅、留萌駅、おひら鰊番屋、士別駅、にしおこっぺ花夢、紋別セントラ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その2 ‐越後湯沢、水上、津久田、岩本(上越線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・越後湯沢駅、水上駅、津久田駅、岩

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その1 ‐会津宮下、会津川口、只見、小出(只見線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・会津宮下駅、会津川口駅、只見駅、

「鉄旅日記」2022年師走 初日(東京-会津宮下)その3 ‐会津水沼、会津宮下(只見線)/宮下温泉ふるさと荘【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月10日・・・会津水沼駅、会津宮下駅(只見線)

「鉄旅日記」2022年師走 初日(東京-会津宮下)その2 ‐郡山、会津若松、会津坂下、会津中川(磐越西線/只見線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月10日・・・郡山駅、会津若松駅、会津坂下駅、

「鉄旅日記」2022年師走 初日(東京-会津宮下)その1 ‐金町、水戸、常陸大子(常磐線/水郡線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月10日・・・金町駅、水戸駅、常陸大子駅(常磐

→もっと見る

    PAGE TOP ↑