「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その3‐米原、京都、梅小路京都西、丹波口、花園(東海道本線/山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月23日・・・米原駅、京都駅、梅小路京都西駅、丹波口駅、花園駅(東海道本線/山陰本線)
12:49 米原(まいばら)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線/北陸本線/近江鉄道近江本線 滋賀県)
関ヶ原の隘路を抜けて12:46着。

箱根を除けば平板な東海道本線の道筋に唯一訪れる難所でもあり、1600年の関ヶ原合戦の他に壬申の乱においても天下分け目の一戦があった。
NHKの旅番組で見た醒ヶ井宿の伊吹山の恵みを受けた町並はとても魅力的だったが、車窓から見ることは叶わなかった。
涼しい関西地域にポツリと雨。
12:50発、新快速姫路行もまたゆったりと寛げる。これも無常。
何度か食した米原駅の駅そばの廃業を知ったのは確かこのコロナ期間中のことだった。
13:52 京都(きょうと)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線/山陰本線/奈良線/湖西線/近鉄京都線/京都市営地下鉄烏丸線 京都府)
草津を過ぎると琵琶湖が気になる。
石山の手前で琵琶湖に流れ込む瀬田川とその先の近江大橋。琵琶湖線名勝のひとつと言える。
新快速だとあっという間に逢坂山に至り、そしてくぐる。京都はすぐだ。
鴨川はやけに小さく感じた。京都駅の混雑は相変わらずだ。
かつては帰ってきたという気にさせた京都。よそよそしくはないが、昔の話になった。
この街に暮らす女性に恋してから20年の歳月が流れ、あらためてその事実に驚く。
一番端の33番ホームへ。山陰本線、ここじゃ通称嵯峨野線はここから出る。


13:57発、亀岡行に乗る。
14:03 梅小路京都西(うめこうじきょうとにし)駅(山陰本線 京都府)
オレが知っていた京都には存在しなかった駅に降りた。開業は1年前の春とのこと。
東海道路と分かれる刹那、車窓から眺める大操車場は壮観だった。
その一角に京都鉄道博物館がある。
それは以前からある。そこに駅が生まれた。


子供連れが行き交う駅前。平和な広場にあいみょんの新曲バラードが流れている。
14:16 丹波口(たんばぐち)駅(山陰本線 京都府)
中央卸売市場脇を線路に沿って歩く。薄暗く人気のない通りだった。
約10分。五条通に面して目立たない駅があった。


山陰本線の高架化に伴い、44年前に丹波口駅は北へ500メートル動き、この地に移設されたとのこと。


都会といえる京都の、地方都市としての顔がそこにあった。
京の七口のひとつ、ここ丹波口を起点として延びていた近世の山陰街道。現在の9号国道はほぼその道をなぞっている。
大河ドラマのせいじゃないが、所縁の人物として思い浮かぶのは明智光秀しかいない。
14:34 花園(はなぞの)駅(山陰本線 京都府)
丸太町通りに面した駅に降りた。





地方都市の郊外の景色の中に入った。
見渡すと寺社仏閣がある。
ありふれているようで、実はどこにもない京都の風景に分け行った。

天皇の名としても登場する花園。法金剛院を地名の由来とする。
今宮神社に詣でる。

京都の日常を覗くようにオレの日常も現れた時間だった。
コロナ騒動に苦しむ日常に新たな習慣が生まれ、この初夏から自宅裏の金蓮院に毎朝参るようになっている。そこは弘法大師を所縁に持つ。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その3 ‐土浦、荒川沖、藤代、柏(常磐線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】
鉄旅日記2022年2月6日・・・土浦駅、荒川沖駅、藤代駅、柏駅(常磐線) 15:49 土浦
-
-
「鉄旅日記」2016年夏 4日目(富良野-大館)その2-南千歳、苫小牧、登別、東室蘭、北舟岡、伊達紋別、長万部、森、新函館北斗、大館(千歳線/室蘭本線/函館本線/北海道新幹線/奥羽本線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】
鉄旅日記2016年8月13日・・・南千歳駅、苫小牧駅、登別駅、東室蘭駅、北舟岡駅、伊達紋別駅、長万部
-
-
「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その3 ‐盛岡、渋民、八幡平、湯瀬温泉(IGRいわて銀河鉄道/花輪線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】
鉄旅日記2022年1月8日 盛岡駅、渋民駅、八幡平駅、湯瀬温泉駅(IGRいわて銀河鉄道/花輪線)
-
-
「鉄旅日記」2020年初秋 3日目(高松)その1 ‐片原町駅、瓦町駅、高松築港駅、玉藻公園(高松城跡)、一宮寺、滝宮天満宮、滝宮駅、満濃池 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】
車旅日記2020年9月21日・・・片原町駅、瓦町駅、高松築港駅、玉藻公園(高松城跡)、一宮寺、滝宮
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その2‐諫早、古部、島原港、島原船津、島原(島原鉄道) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月15日・・・諫早駅、古部駅、島原港駅、島原船津駅、島原駅(島原鉄道)
-
-
「鉄旅日記」2016年夏 初日(東京-弘前)-福島、仙台、北山形、新庄、秋田、井川さくら、大館、弘前(東北本線/仙山線/奥羽本線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】
鉄旅日記2016年8月10日・・・福島駅、仙台駅、北山形駅、新庄駅、秋田駅、井川さくら駅、大館駅、弘
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 最終日(宮古-東京)その3‐白石、郡山、黒磯、宇都宮(東北本線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月23日・・・白石駅、郡山駅、黒磯駅、宇都宮駅(東北本線) 15:49 白石(
-
-
「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その3 ‐南甲府、金手、甲府、八王子、京王八王子(身延線/中央本線)/甲府城跡 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】
鉄旅日記2022年3月21日・・・南甲府駅、金手駅、甲府駅、八王子駅、京王八王子駅(身延線/中央本
-
-
「鉄旅日記」2021年皐月 初日-浜金谷駅、金谷港、勝浦駅(内房線/外房線)/遠見岬神社/旅館松の家 【ツレと房総に出かけました。宿泊地は勝浦でございます。房総横断鉄道に乗り、養老渓谷でも思い出深い時を過ごしたのでございます。】
鉄旅日記2021年5月22日・・・浜金谷駅、金谷港、勝浦駅(内房線/外房線)/遠見岬神社/旅館松の
-
-
「鉄旅日記」2019年如月 最終日(安中-東京)その2-屋代、坂城、小諸、三岡、中込、羽黒下、松原湖(しなの鉄道/小海線) 【週末パスで東京から伊豆。そして上州、信州へ。友人は言ったものでございます。何気に大層な移動距離だと。】
車旅日記2019年2月10日・・・屋代駅、坂城駅、小諸駅、三岡駅、中込駅、羽黒下駅、松原湖駅(しなの
