*

「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その3‐米原、京都、梅小路京都西、丹波口、花園(東海道本線/山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年7月23日・・・米原駅、京都駅、梅小路京都西駅、丹波口駅、花園駅(東海道本線/山陰本線)

12:49  米原(まいばら)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線/北陸本線/近江鉄道近江本線 滋賀県)

関ヶ原の隘路を抜けて12:46着。

箱根を除けば平板な東海道本線の道筋に唯一訪れる難所でもあり、1600年の関ヶ原合戦の他に壬申の乱においても天下分け目の一戦があった。

NHKの旅番組で見た醒ヶ井宿の伊吹山の恵みを受けた町並はとても魅力的だったが、車窓から見ることは叶わなかった。

涼しい関西地域にポツリと雨。

12:50発、新快速姫路行もまたゆったりと寛げる。これも無常。

何度か食した米原駅の駅そばの廃業を知ったのは確かこのコロナ期間中のことだった。

13:52  京都(きょうと)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線/山陰本線/奈良線/湖西線/近鉄京都線/京都市営地下鉄烏丸線 京都府)

草津を過ぎると琵琶湖が気になる。

石山の手前で琵琶湖に流れ込む瀬田川とその先の近江大橋。琵琶湖線名勝のひとつと言える。

新快速だとあっという間に逢坂山に至り、そしてくぐる。京都はすぐだ。

鴨川はやけに小さく感じた。京都駅の混雑は相変わらずだ。

かつては帰ってきたという気にさせた京都。よそよそしくはないが、昔の話になった。

この街に暮らす女性に恋してから20年の歳月が流れ、あらためてその事実に驚く。

一番端の33番ホームへ。山陰本線、ここじゃ通称嵯峨野線はここから出る。

13:57発、亀岡行に乗る。

14:03  梅小路京都西(うめこうじきょうとにし)駅(山陰本線 京都府)

オレが知っていた京都には存在しなかった駅に降りた。開業は1年前の春とのこと。

東海道路と分かれる刹那、車窓から眺める大操車場は壮観だった。

その一角に京都鉄道博物館がある。

それは以前からある。そこに駅が生まれた。

子供連れが行き交う駅前。平和な広場にあいみょんの新曲バラードが流れている。

14:16  丹波口(たんばぐち)駅(山陰本線 京都府)

中央卸売市場脇を線路に沿って歩く。薄暗く人気のない通りだった。

約10分。五条通に面して目立たない駅があった。

山陰本線の高架化に伴い、44年前に丹波口駅は北へ500メートル動き、この地に移設されたとのこと。

都会といえる京都の、地方都市としての顔がそこにあった。

京の七口のひとつ、ここ丹波口を起点として延びていた近世の山陰街道。現在の9号国道はほぼその道をなぞっている。

大河ドラマのせいじゃないが、所縁の人物として思い浮かぶのは明智光秀しかいない。

14:34  花園(はなぞの)駅(山陰本線 京都府)

丸太町通りに面した駅に降りた。

地方都市の郊外の景色の中に入った。

見渡すと寺社仏閣がある。

ありふれているようで、実はどこにもない京都の風景に分け行った。

天皇の名としても登場する花園。法金剛院を地名の由来とする。

今宮神社に詣でる。

京都の日常を覗くようにオレの日常も現れた時間だった。

コロナ騒動に苦しむ日常に新たな習慣が生まれ、この初夏から自宅裏の金蓮院に毎朝参るようになっている。そこは弘法大師を所縁に持つ。

関連記事

「鉄旅日記」2017年夏 3日目(姫路-十三)その3-高速神戸、湊川神社、神戸三宮、甲陽園、夙川、西宮北口、宝塚、箕面、石橋、北千里、十三(阪急電鉄神戸高速線/神戸本線/甲陽線/今津線/宝塚本線/箕面線/千里線) 【私鉄王国で過ごす夏】

鉄旅日記2017年8月12日・・・高速神戸駅、神戸三宮駅、甲陽園駅、夙川駅、西宮北口駅、宝塚駅、箕面

記事を読む

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その4 ‐板柳、川部、撫牛子、大釈迦、鶴ヶ坂(五能線/奥羽本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・板柳駅、川部駅、撫牛子駅、大釈迦駅、鶴ヶ坂駅(五能線/奥羽本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 最終日(石巻-東京)その1-石巻、西塩釜、下馬、塩釜、岩切、利府、伊達、郡山、白河(仙石線、東北本線、利府支線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月21日その1・・・石巻駅、西塩釜駅、下馬駅、塩釜駅、岩切駅、利府駅、伊達駅、郡

記事を読む

「鉄旅日記」2005年秋 初日(東京-名古屋)-根府川、島田、豊橋、岡崎、名古屋(東海道本線) 【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。】

鉄旅日記2005年11月5日・・・根府川駅、島田駅、豊橋駅、岡崎駅、名古屋駅(東海道本線) 200

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 初日(東京-下北)その2-村崎野、六原、盛岡、八戸、野辺地、下北(東北本線、IGRいわて銀河鉄道、大湊線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月19日その2・・・村崎野駅、六原駅、盛岡駅、八戸駅、野辺地駅、下北駅(東北本線

記事を読む

「鉄旅日記」2014年秋 その1-日進、宮原、加茂宮、北大宮、大宮公園、土呂、東鷲宮、鷲宮、栗橋、古河、新古河、野木、間々田、岩舟(川越線/東北本線/両毛線) 【休日おでかけパスで、関東ローカル旅】

鉄旅日記2014年11月3日その1・・・日進駅、宮原駅、加茂宮駅、北大宮駅、大宮公園駅、土呂駅、東鷲

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春 初日(東京-西舞鶴)その1-西岐阜、京都、二条、日吉、胡麻、下山、和知、綾部、高津(東海道本線/山陰本線) 【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】

鉄旅日記2014年3月21日その1・・・西岐阜駅、京都駅、二条駅、日吉駅、胡麻駅、下山駅、和知駅、綾

記事を読む

「車旅日記」2005年冬 2日目(都城-人吉)走行距離284㎞ その2-伊集院駅、串木野駅、川内駅、薩摩高城駅、大隅横川駅、吉松駅、人吉駅前ホテル 【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】

車旅日記2005年2月12日・・・伊集院駅、串木野駅、川内駅、薩摩高城駅、大隅横川駅、吉松駅、人吉駅

記事を読む

「鉄旅日記」2018年卯月 その3-佐和、友部、下館、騰波ノ江、下妻、石下(常磐線/水戸線/関東鉄道常総線) 【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】

鉄旅日記2018年4月25日・・・佐和駅、友部駅、下館駅、騰波ノ江駅、下妻駅、石下駅(常磐線/水戸線

記事を読む

「鉄旅日記」2019年年始 初日(東京-一ノ関)その2-新津、新発田、坂町、小国、今泉、西米沢~上杉家御廟~上杉神社~南米沢(信越本線/羽越本線/米坂線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】

鉄旅日記2019年1月5日・・・新津駅、新発田駅、坂町駅、小国駅、今泉駅、西米沢駅、南米沢駅(信越本

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その5 ‐青森、三沢(青い森鉄道)/ホテル天水 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・青森駅、三沢駅(青い森鉄道)/ホテル

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その4 ‐板柳、川部、撫牛子、大釈迦、鶴ヶ坂(五能線/奥羽本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・板柳駅、川部駅、撫牛子駅、大釈迦駅、

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その3 ‐川部、五所川原、木造(五能線)/神武食堂 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・川部駅、五所川原駅、木造駅(五能線)

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その2 ‐東大館、大館、弘前(花輪線/奥羽本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・東大館駅、大館駅、弘前駅(花輪線/奥

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その1 ‐湯瀬温泉、鹿角花輪、十和田南(花輪線)/和心の宿姫の湯 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・湯瀬温泉駅、鹿角花輪駅、十和田南駅(

→もっと見る

    PAGE TOP ↑