*

「鉄旅日記」2019年年始 最終日(一ノ関-東京)その3-名取、岩沼、福島、郡山、新白河、上野(東北本線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年1月6日・・・名取駅、岩沼駅、福島駅、郡山駅、新白河駅、上野駅(東北本線)

15:07 名取(なとり)駅(東北本線/仙台空港鉄道仙台空港線 宮城県)
名取とはこのような街か。

初めて寄ったのは30歳台の頃。
それから何度か降りてきた。

別に外に出なくてもいいのだが、木戸御免の切符を持っている以上は改札口の外に出る。
何か変わったことはないかと。


仙台郊外の街。
そのような顔を持つ駅前に変わったことはなかった。

ただ、仙台空港線の開業は2007年3月。
車で初めて寄ったあの夜にはまだ走っていない。

とても薄着の気持ちのいい青年が次の館腰で降りていった。

15:21 岩沼(いわぬま)駅(東北本線/常磐線 宮城県)
西日が傾いて雑草を照らす。

ただそれだけで旅情を感じることができる。

そして遠く宮城の地でも龍は姿を見せてくれる。
子供の笑う声を聞き、子供を想い優しく切ない気持ちでいたオレを慰めに来てくれたのか。

再生したような気持ちで振り返れば、そこには記憶の中で想像していた駅とは違う駅があり、駅前もまた寂れていた。


親しみを感じたのは、原発騒ぎでまだ鉄路は途切れているが、岩沼から常磐線に乗れば、オレの住む町まで帰れるからかもしれない。

発車して、分かれていく線路を見ていると望郷に似た気持ちを抱いた。

16:28 福島(ふくしま)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/奥羽本線/阿武隈急行/福島交通飯坂線 福島県)
白石に近づくと雨雲の下に入ったかと思うほど、にわかに空は曇り、やがて周囲に雪が現れ、降雪となった。

冷たい風が吹いていたが、仙台はまだ暖かいのだと知った。

福島盆地へと下っていく景観が好きで、下りきるまで外を眺めていた。
でもその地点に来るまでは忘れていた。

新白河行への乗り継ぎ時間は5分。

怒涛のように駆けていく人々。
否定はしない。
気持ちは分かる。

でも浅ましい真似はしたくない。

会津を除くすべての東北が3年振りになる。
南福島~金谷川の高所からの絶景も堪能した。

17:30 郡山(こおりやま)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/磐越東線/磐越西線/水郡線 福島県)
13分の停車。
食料の調達。

世間では正月休みの最終日。
郡山で減るかと思った乗客は逆に増えていた。

長く鈍行列車の旅をしているが、オレの読みも甘いものだ。
希望的観測が読みを狂わしているのかもしれない。

福島からはすぐに座れたが、ここからはどうだろう。
県境をまたぐ区間では乗客が減るのが常だが、大都会ともいえる郡山は、このあたりじゃ越境するのに躊躇のいらない場所にあると判断されているかもしれない。

若者が多く乗った車内で未来を想像して、彼等の姿をいじましく思う。
大人は寝汚い面を晒している。

18:16 新白河(しんしらかわ)駅(東北・北海道新幹線/東北本線 福島県)
黒磯行の次は郡山行。
そうした沿線の接続事情に新白河が割って入ってから久しい。

ホーム半ばの線路に、行き止まりを示す小山と標識を初めて見た際の衝撃を覚えている。

黒磯までの山岳越えの区間は、間に4駅を置くのみでディーゼル車を走らせている。
電化設備に負担がかかっていたのだろうか。

いずれにしてもこの区間の乗降は極めて少なそうだ。

21:23 上野(うえの)駅(東北・北海道新幹線/秋田新幹線/山形新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東北本線/常磐線/高崎線/山手線/京浜東北線/東京メトロ銀座線/東京メトロ日比谷線 東京都)
黒磯18:49着。
宇都宮着19:43。

宇都宮までの混雑に旅はしづらくなったと感じたが、今日は正月休み最終日。
4両ほどの列車が埋まるのは驚くほどのものでもないのだろう。

予想通り宇都宮からは左右楽な状態で上野に到着。

かつて「あさま」をはじめとした特急が発着していた1階の行き止まりホームに降りる。

最後に思い出したのは、小諸から上京した従妹を迎えに行った時のことだった。
まだお互い20代だった。

そんな彼女は母親の鑑のような人になっている。

【Facebookへの投稿より】
今朝、岩手一ノ関から気仙沼に出ました。

東日本大震災の被災地を通るのは3年振りでございます。

完成図が不明なため、どの程度復興が進んでいるのか分かりかねるのですが、気仙沼線(BRT 要するにバスです)からの視界を高い堤防がかなり塞ぎ、復興住宅らしきものを見かけることはございませんでした。

ただ、町はまだ戻ってきておりません。

晴天の宮城県内をブラブラいたしまして、現在福島盆地へと下っておりますが、県境は雪でございます。

関連記事

「鉄旅日記」2009年秋 3日目(大分-佐賀)その1-大分、中判田、豊後竹田、宮地、肥後大津、水前寺、辛島町、熊電上熊本、上熊本(豊肥本線/熊本市電) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月20日・・・大分駅、中判田駅、豊後竹田駅、宮地駅、肥後大津駅、水前寺駅、辛島町

記事を読む

「鉄旅日記」2007年如月 2日目(天王寺-奈良)その1-南霞町、浜寺駅前、浜寺公園、羽衣、春木、和泉大宮、岸和田、和歌山市、和歌山港、堺(阪堺電気軌道/南海電鉄南海線) 【初日天王寺、2日目奈良。宿泊地だけを決めて、心のままに移動した記録でございます。】

鉄旅日記2007年2月11日・・・南霞町駅、浜寺駅前駅、浜寺公園駅、羽衣駅、春木駅、和泉大宮駅、岸和

記事を読む

「鉄旅日記」2015年夏 2日目(新南陽-鹿児島中央)その1-新南陽、新山口、阿知須、宇部新川、小野田港、下関、八幡、陣原(山陽本線/宇部線/小野田線/鹿児島本線) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】

鉄旅日記2015年8月13日その1・・・新南陽駅、新山口駅、阿知須駅、宇部新川駅、小野田港駅、下関駅

記事を読む

「車旅日記」2004年春 3日目(釧路-旭川)走行距離533㎞-釧路パシフィックホテル、阿寒丹頂の里、阿寒湖、足寄駅、池田駅、十勝清水駅、樹海ロード日高、夕張駅、熊追橋付近、藤田観光ワシントンホテル旭川 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月3日・・・釧路パシフィックホテル、阿寒丹頂の里、阿寒湖、足寄駅、池田駅、十勝清

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その1‐湯沢、四ツ小屋、秋田、森岳(奥羽本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

駅旅日記2020年1月12日・・・湯沢駅、四ツ小屋駅、秋田駅、森岳駅(奥羽本線) 2020・1・1

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春 最終日(魚津-東京)その2-有間川、谷浜、名立、直江津、犀潟、二本木、今井、川中島、姨捨、信濃境、すずらんの里、富士見(北陸本線/信越本線/篠ノ井線/中央本線) 【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】

鉄旅日記2014年3月23日その2・・・有間川駅、谷浜駅、名立駅、直江津駅、犀潟駅、二本木駅、今井駅

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月 最終日(新津-東京)その3‐小野新町、要田、いわき(磐越東線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月5日・・・小野新町駅、要田駅、いわき駅(磐越東線) 12:33 小野新町(お

記事を読む

「鉄旅日記」2008年皐月 最終日(善通寺-東京)-善通寺、多度津、丸亀、坂出、岡山、京都、野洲、東京葛飾(土讃本線/予讃本線/本四備讃線/山陽本線/東海道本線) 【旅は京都から始まり、山陰から下関へ。そして四国へと渡ったのでございます。】

鉄旅日記2008年5月6日・・・善通寺駅、多度津駅、丸亀駅、坂出駅、岡山駅、京都駅、野洲駅(土讃本線

記事を読む

「鉄旅日記」2014年夏 3日目(鳥取-米子)その1-鳥取、由良、下市、御来屋、名和、伯耆大山、東山公園、博労町、境港、木次、亀嵩、宍道(山陰本線/境線/木次線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】

鉄旅日記2014年8月15日その1・・・鳥取駅、由良駅、下市駅、御来屋駅、名和駅、伯耆大山駅、東山公

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 5日目(松浦-若松)その2-宇美、西戸崎、香椎、福間、赤間、折尾、若松(鹿児島本線/香椎線/筑豊本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月22日・・・宇美駅、西戸崎駅、香椎駅、福間駅、赤間駅、折尾駅、若松駅(鹿児島本

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その1(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 彼女は右手を投げ出してオレの体に置

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その4(東京-京都)-四条烏丸~祇園~桂川PAラブストーリー。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・四条烏丸~祇園~桂川PA 26

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その3(東京-京都)-桂川PAから四条烏丸へ。恋焦がれた女性に会いにいく男の話でございます。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・桂川PA 24:58 名神自動

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その2(東京-京都)-初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養老SA、多賀SA【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その1(東京-京都)-金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天島温泉天下茶屋 【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天

→もっと見る

    PAGE TOP ↑