*

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その1-近鉄奈良、新田辺、三山木、JR三山木、狛田、下狛、新祝園、祝園、学園前、学研奈良登美ヶ丘(奈良線/京都線/けいはんな線)

公開日: : 最終更新日:2025/06/11 旅話, 旅話 2017年

鉄旅日記2017年3月18日・・・近鉄奈良駅、新田辺駅、三山木駅、JR三山木駅、狛田駅、下狛駅、新祝園駅、祝園駅、学園前駅、学研奈良登美ヶ丘駅(近鉄奈良線/京都線/けいはんな線)

2017・3・19 5:45 近鉄奈良(きんてつなら)駅(近鉄奈良線 奈良県)
早朝から新大宮駅前を掃除する一団を見かけた。
街路に目をやれば吸い殻空き缶。
街が迎える朝とは、いつもこういうものか。

奈良へ。
近鉄駅が地下だったことは忘れていた。

地上へ出て、興福寺、奈良県庁へとつながる緩やかな上り坂を目にしたら、ふと突き上げてくるものがあった。

忘れていた奈良をそこに見たんだ。

あれから何度も近くを通ったけど、奈良の真髄は知らずにいる。

たった今、車窓から平城宮跡を眺めた。

何も知らずにいたのだ。

そしてもう何年も前、クリスマス・イブに近鉄奈良に降りたことを思い出した。
あの日以来だったんだ。

6:13 新田辺(しんたなべ)駅(近鉄京都線 京都府)
運動少年たちを満載に乗せた列車で西大寺方面に戻る。

4年前には、近くを走る学研都市線の京田辺駅に降りている。
街の入場門みたいな駅で、生活の匂いが希薄な一帯をほんの少しだけ歩いた。

田辺という街は、近鉄側のこっちにあった。

ごく昭和的な、小さな駅前商店街を歩いた。

きっとオレは懐かしげな顔をしていただろう。

オレが望んでいる街の在り方は、そんな大層なものじゃない。

6:24 三山木(みやまき)駅(近鉄京都線 京都府)
古墳群を見下ろす悠久を思わせる山吹山から日が昇る。

麓には橘諸兄、そして源頼政と共に打倒平家に立ち上がり、非業の死を遂げた以仁王が葬られている。

4年前に学研都市線から眺めた近鉄との並走路上に、両線が設けた隣接する駅にひとつひとつ降りていく。

アホらしいが、これがオレのやりたいこと。
時に自分でも唖然とするほどアホらしさに苛まれることがあるが、でも必ずそんな計画が組まれる。

同志社に通う学生が降りていった。
ロータリーの先にJR駅がある。

人は少なく、平凡な構造物に囲まれ、たいした感慨は沸かないが、それでも山が見える。

廃れることのない未来を想像したい。

JR三山木(じぇいあーるみやまき)駅(学研都市線 京都府)にて

6:41 狛田(こまだ)駅(近鉄京都線 京都府)
車窓から冬枯れの田野を眺めていた。
そして駅が近づくと俄にあたりは平凡な風景になる。

駅前の線路に沿った道はまるで路地のように狭く、商店や飲み屋がちんまりと並ぶ様がいじましい。

9分でJR下狛駅との間を往復する計画で、JRの線路はすぐ傍に見えている。

ただ、最初に踏み入れた道は駐車場で行き止まり。
さらに踏切にも阻まれ、本気で走る羽目になった。

また、今回利用している近鉄フリー切符は、駅員のいない駅では若干手間取る。
ぎりぎりで計画に支障は来さずに済んだ。

はじめからあの野球少年たちについていけばよかった。
彼等の背中には京都廣学館と記されていた。

今日はセンバツ開幕日でもある。

下狛(しもこま)駅(学研都市線 京都府)にて

6:52 新祝園(しんほうその)駅(近鉄京都線 京都府)/祝園(ほうその)駅(学研都市線 京都府)
手がかじかんでいる。
京都奈良は寒いよ。

霜が降りた冬枯れ田野を撮っておきたかった。

何気ない風景だが、ここは京都。
さっきの三山木のように麓で偉人が眠っていたりする。

でもそうした田園風景は駅に着くと隠れてしまう。

ここは近鉄の急行停車駅だけど、記すことが見当たらない。
JRとは駅舎がつながっている。

これでこのあたりに思い残すことは何もない。

かつて学研都市線の車窓から近鉄の線路を見送ったように、今度は西大寺に戻る車中で学研都市線を見送っている。

次の木津川台駅でも学研都市線の線路はまだ見えている。

崇神天皇の御代、このあたりは戦場になり、多くの兵士が死んだ。
その死体を放り捨てた園を意味する地名が生まれ、時代は変遷して、現在の祝園となった。
「日本書紀」にその記述がある。

7:22 学園前(がくえんまえ)駅(近鉄奈良線 奈良県)
大和西大寺で大阪方面に向かう列車に乗り換える。

ひとつ手前の菖蒲池には正直惹かれた。
池は車窓からも見える。

ここは近鉄無料特急が止まる主要駅。
それで降りてみる。
旅情は期待していない。

帝塚山というのは学力の高い学園なのだろう。
名前は知っているが、奈良にあったんだな。

駅はまさにその帝塚山学園前で、清潔かつ広々としていて、バス乗り場に目を移せば行先は様々で、どこにでも行けそうだ。

この駅の待合室は暖かくていい。

7:59 学研奈良登美ヶ丘(がっけんならとみがおか)駅(近鉄けいはんな線 奈良県)
生駒で乗り換えて終着駅へ。
けいはんな線を逆方向に行けば、やがて大阪地下鉄に乗り入れ、大阪港のコスモスクエアに至る。

ここは一体どういった場所なのか。
京都府との境にニュータウン構想が持ち上がり、実現はしたが頓挫したのか。
それともこれが完成形なのか。

判断がつかない。

人は集まるにはまだ早い時間帯とも言えるが、イオンタウンはひたすら静寂の中にある。

丘の上に家々が並ぶ様が車窓から見えた。
駅からは随分離れている。

関連記事

「鉄旅日記」2016年春 初日(東京-下北)その1-郡山、安達、苦竹、東仙台、花泉、石越(東北本線、仙石線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月19日その1・・・郡山駅、安達駅、苦竹駅、東仙台駅、花泉駅、石越駅(東北本線、

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その3‐仙台、北山、葛岡、山形(仙山線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月4日・・・仙台駅、北山駅、葛岡駅、山形駅(仙山線) 12:25 仙台(せんだ

記事を読む

「鉄旅日記」2015年夏 4日目(西鉄柳川-広島)その2-田川後藤寺、糸田、糒、金田、門司港、厚狭、湯ノ峠、四郎ヶ原、南大嶺、美祢(平成筑豊鉄道糸田線、平成筑豊鉄道伊田線、鹿児島本線、美祢線) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】

鉄旅日記2015年8月15日その2・・・田川後藤寺駅、糸田駅、糒駅、金田駅、門司港駅、厚狭駅、湯ノ峠

記事を読む

「鉄旅日記」2005年秋 最終日(小諸-東京)その1-小諸、軽井沢、横川(しなの鉄道) 【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。】

鉄旅日記2005年11月7日・・・小諸駅、軽井沢駅、横川駅(しなの鉄道) 2005・11・7 東京

記事を読む

「車旅日記」2004年夏 最終日(長崎-福岡空港)走行距離291㎞その2-厳木駅、西唐津駅、唐津駅、筑前前原駅、葛飾金町【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】

車旅日記2004年8月15日・・・厳木駅、西唐津駅、唐津駅、筑前前原駅、葛飾金町 2004・8・1

記事を読む

「車旅日記」2004年秋 2日目(宇野-城崎)走行距離377㎞ その2-月田駅、津山駅、智頭駅、餘部駅、鎧駅、レイセニット城崎 【瀬戸内から山陰へ。そんな旅がしたかったのでございます。】

車旅日記2004年11月21日・・・月田駅、津山駅、智頭駅、餘部駅、鎧駅、レイセニット城崎 200

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その2 ‐電鉄魚津、西魚津、新魚津、魚津、高岡(富山地方鉄道本線/あいの風とやま鉄道)/魚津城跡 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月21日・・・電鉄魚津駅、西魚津駅、新魚津駅、魚津駅、高岡駅(富山地方鉄道本

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-米内沢)その4‐雫石、田沢湖、神代、角館(田沢湖線) 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】

鉄旅日記2021年4月17日・・・雫石駅、田沢湖駅、神代駅、角館駅(田沢湖線) 14:50

記事を読む

「車旅日記」2003年夏 4日目(帯広-札幌)走行距離374㎞ -帯広東急イン、帯広緑ヶ丘公園、忠類、襟裳岬、様似駅、静内駅、恵庭中島公園、札幌東急イン 【北海道初上陸。2,300㎞を移動した5日間の記録でございます。】

車旅日記2003年8月16日・・・帯広東急イン、帯広緑ヶ丘公園、忠類、襟裳岬、様似駅、静内駅、恵庭中

記事を読む

「車旅日記」1998年夏 3日目(秋田-北上ー遠野)-道の駅西目、道の駅東由利、ほっとゆだ駅、北上駅、遠野徳田屋旅館 【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】

車旅日記1998年8月14日 1998・8・14 7:17 7号国道‐西目(道の駅) 自由な日々、

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2001年祇園会【京都の女性に恋をしていた頃がございました。そんなある宵宵々山の記憶でございます。】

鉄旅日記2001年7月15日 2001・7・15の記憶(京都編

「車旅日記」2001年黄金週間 最終日その2(京都-東京)-朝日村栄荘、道の駅親不知ピアパーク、道の駅能生、小千谷駅、月夜野情報サービスセンター、道の駅おかべ、葛飾金町【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月5日・・・朝日村栄荘、道の駅親不知ピアパーク、

「車旅日記」2001年黄金週間 最終日その1(京都-東京)-八坂神社石段下、志賀、道の駅河野、福岡の湯、道の駅ウェーブパークなめりかわ【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月5日・・・八坂神社石段下、志賀、道の駅河野、福

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その2(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 大津方面に向かう161号国道は渋滞

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その1(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 彼女は右手を投げ出してオレの体に置

→もっと見る

    PAGE TOP ↑