「鉄旅日記」2020年弥生 初日(東京-高山)その3‐上諏訪、塩尻、洗馬、中津川(中央本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月20日・・・上諏訪駅、塩尻駅、洗馬駅、中津川駅(中央本線)
10:27 上諏訪(かみすわ)駅(中央本線 長野県)
18分の停車。




上りホームにある上諏訪温泉足湯場に在りし日を思い出す。
去年寛いだ常磐線湯本駅の足湯も同時に思い出す。

諏訪は坂の町。
そんな風景を見ている。
東京では半数以上がマスクをしているが、信濃路では2割ほど。
とかく東京では生きづらい。
10:52 塩尻(しおじり)駅(中央本線/篠ノ井線/辰野支線 長野県)
10:54発中津川行に乗り換え。
中央本線は方向を変えて名古屋に向かう。

信濃路もまた風が強い。
塩尻駅には名残雪が舞っている。
木曽路に向かう端緒はひたすらに直線を往く。
2年前から、木曽路の春先にはオレの姿がある。
11:06 洗馬(せば)駅(中央本線 長野県)
特急通過待ち並びに列車行き違いで8分の停車。
洗馬の地名は、木曽義仲の馬を村外れの清水で洗ったことに由来するとも言うが、たんなる伝説で狭間(せま)という狭い場所を指す言葉からきているとのこと。
ただ彼の馬の足跡と伝わるものが村には遺されている。
中山道31番目の宿場町でもある。



去年この駅で降りて、塩尻までの長い道を歩いた。
南木曽から十二兼までの道も長かった。
一昨年は日出塩から贄川の道。
修行を思わせる長く美しく静かな道程に、900年昔の木曽義仲軍の馬蹄を聞いたような気がした。
京を制圧した後に琵琶湖畔の粟津で討たれ、木曽に戻ることはなかった大将軍。
遥かな昔に京都から諏訪へ下ったオレのご先祖。
信濃武士の末裔としての誇りが時にこうして顔を覗かせる。
今思う。
かつて京都で恋をして、京都に恋したのは必然だったのだと。
歴史的建造物といえる洗馬駅舎。
待合室の黒光りした長椅子に日本的な美を感じる。



日本的なとは、この場合質素を意味している。
現在のマスクやちり紙不足の原因である人々の所業は浅ましい。
もちろん、遠い昔にも起こったことだが。
木曽谷に続く集落にも美を感じる。
その木曽谷に名残雪は降りやまない。
13:19 中津川(なかつがわ)駅(中央本線 岐阜県)
12:54着。



営業を断念する「駅そば」が多い中で、鉄道文化を守る中津川駅に敬意を。
ようやくその文化を味わう。
とろろそば520円。
高血圧に注意する身ながら、汁まで飲み干してしまう素朴な田舎そばだった。


栗きんとん発祥の地とある。
江戸時代まで治めていたのは織田信長に連なる遠山氏。
去年訪ねた岩村は数奇な運命をたどったが、やはり遠山氏が元は治めていた。
懐かしい名前を聞いたような気になる。
地歌舞伎など様々な文化を謳う中津川駅前に衰退の色はなく、繁華街は駅から続く中町にあるという。
いずれ泊まる計画を立てるだろう。

13:20発名古屋行快速に乗っている。
多治見までは各駅に止まる。
中津川にはリニア中央新幹線が通じるようだ。
興味がないわけじゃないが、リニアという文字に接しない限りは忘れている。
その線は南信の飯田から中津川へと至り名古屋に通じる。
約半世紀前に飯田~中津川間を走る中津川線が計画され、工事も進められたが、開業することはなかった。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2013年春 初日(東京-和歌山)その1-米原、弁天町、大正、芦原橋、今宮、杉本町、堺市、東羽衣、鳳(東海道本線、大阪環状線、阪和線、東羽衣支線) 【爆弾低気圧襲来日、青春18きっぷで西へ】
鉄旅日記2013年4月7日その1・・・米原駅、弁天町駅、大正駅、芦原橋駅、今宮駅、杉本町駅、堺市駅、
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その4 ‐越ノ潟、末広町、高岡、城端(万葉線/城端線)/高岡大仏 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月21日・・・越ノ潟駅、末広町電停、高岡駅、城端駅(万葉線/城端線)/高岡大
-
-
「鉄旅日記」2003年冬 初日(宇部-博多)その2-博多の夜 【ご縁と別れがあり、34歳の誕生日を北九州で迎えた日の記憶でございます。】
鉄旅日記2003年2月15日 2003・2・15 サンシティ博多フレックス21 507号 とうとう
-
-
「鉄旅日記」2018年師走 2日目(津-松阪-伊勢奥津-鳥羽-神島)その3-神島にて・・・八代神社、神島灯台、監的哨、ニワの浜、神島山海荘あじさい 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】
鉄旅日記2018年12月23日・・・八代神社、神島灯台、監的哨、ニワの浜、神島山海荘あじさい 14
-
-
「鉄旅日記」2016年春 最終日(水沢-東京)その1-水沢、花巻、遠野、陸中大橋、小佐野、釜石、恋し浜、盛(東北本線、釜石線、三陸鉄道南リアス線) 【東日本大震災被災地へ】
鉄旅日記2016年3月6日その1・・・水沢駅、花巻駅、遠野駅、陸中大橋駅、小佐野駅、釜石駅、恋し浜駅
-
-
「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-米内沢)その5‐比立内、阿仁合、阿仁前田温泉、合川、米内沢(秋田内陸縦貫鉄道) 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】
鉄旅日記2021年4月17日・・・比立内駅、阿仁合駅、阿仁前田温泉駅、合川駅、米内沢駅(秋田内陸縦
-
-
「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきった若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉)初日-町田、用賀、築地、北松戸、荒川沖駅、美野里パーキング、常陸多賀駅、いわき久ノ浜パーキング
車旅日記1997年7月19日 1997・7・19 19:42 東京町田 さしたる感慨も浮かばない。
-
-
「鉄旅日記」2020年弥生 2日目(高山-速星)その5‐府中鵜坂、西富山、速星(高山本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月21日・・・府中鵜坂駅、西富山駅、速星駅(高山本線) 17:53 婦中鵜坂(
-
-
「車旅日記」2004年春 4日目(旭川-稚内)走行距離428㎞その3-稚内サンホテル 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】
車旅日記2004年5月4日・・・稚内サンホテルにて 21:39 稚内サンホテル325号 素敵な部屋
-
-
「鉄旅日記」2018年エイプリルフール その2-猪苗代、磐梯町、安子ヶ島、磐梯熱海、郡山(磐越西線) 【8年振りに金町に帰ってまいりました。青春18きっぷはまだ3日分残っております。呼んでくれたのは会津でございました。】
鉄旅日記2018年4月1日・・・猪苗代駅、磐梯町駅、安子ヶ島駅、磐梯熱海駅、郡山駅(磐越西線) 1
