2018年秋【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】最終日(松戸-五井-大原-安房鴨川-松戸)その3-安房鴨川、江見、君津、千葉、西船橋(内房線/総武本線)
鉄旅日記2018年9月23日・・・安房鴨川駅、江見駅、君津駅、千葉駅、西船橋駅(外房線/内房線/総武本線)
16:22 安房鴨川(あわかもがわ)駅(外房線/内房線 千葉県)
乗り換え時間13分。
駅を写してハイボールを買って戻る。
時刻表通りに事が運べば、これから約4時間後に家に着く。
鴨川に行くこととは静岡に行くのと同じ感覚だ。
隣の県とは言え、途方もなく遠い。
でもだからこそ、目指したくなる。
小湊鉄道、いすみ鉄道のある区間に存在したざわめきは消えて。
だけどオレは日常にいるのか。
16:39 江見(えみ)駅(内房線 千葉県)
4分の停車。
車窓に房総の海が現れると隣の母娘からちょっとした歓声があがる。
それぞれの背景があって、みんなここにいる。
ボックス席に足を投げ出している野球少年にも同じことが言える。
彼には是非かつての銚子商業や市立銚子、成東高校のように、中央にいる勢力を凪ぎ払って全国の舞台に上がることを望んでいる。
6年振りの駅前。
何も変わっちゃいないさ。
浴びた南風に、常夏であれと願う土地の匂いが香った。
気温は平年並みだが、夏の終わりよりもむしろ秋の終わりを感じさせるような空を見た。
18:30 君津(きみつ)駅(内房線 千葉県)
館山で席が埋まり眠ってしまった。
目が覚めたら虫がいるとかいないとか。
ちょっとした騒ぎがあり君津に着けば、始発の快速列車が出るので民族大移動。
やたらと長い跨線橋を渡って便所に入る頃に快速列車発車のベルが鳴る。
君津から東京が始まる。
今もその考えを変えるつもりはない。
それにしても、やけに何もない駅前だ。
19:32 千葉(ちば)駅(総武本線/外房線/内房線/成田線/横須賀・総武快速線/千葉都市モノレール1号線/千葉都市モノレール2号線 千葉県)
ホームから階段を上がると迷ってしまった。
そう言えば、かつてはホームから階段を下っていた。
まるで東京駅のような人波の中を出口に向かい、長いエスカレーターを下りると視野の狭いかつての風景。
迷い道に誘われたような千葉の夜。
2、3思い出があった。
その場所はもうない。
構わないさ。
千葉に降りるまで忘れていたから。
20:08 西船橋(にしふなばし)駅(総武本線/武蔵野線/東京メトロ東西線/東葉高速鉄道東葉高速線 千葉県)
しばらく振りに降りた。
すべてが10年振りだ。
千葉の大動脈的役割を担うことに変わりはないが、より巨大化して、まるでこの地域に別の文化を創出せんばかりの流れを生み出している。
目を見張り、驚き、ただし「駅前風景は当時のままだ」と、たいして意味もなくスマホを向けて武蔵野線へ。
千葉県は大きいな。
房総の海岸風景を収められなかったのが心残りと言える。
【Facebookへの投稿より 9/22】
サンキューちばフリーパス
ご存知でしょうか?
路線に限りはございますが、二日間乗り降り自由3,900円。
小生の住まいから江戸川を越えてひと駅いけば、そこはもう千葉県でございます。
流山、成田、佐原~潮来の水郷地帯、そして銚子。
犬吠埼で岸辺に打ち寄せる波を見ておりますと、もう40年も前に黒潮打線で全国制覇を果たした銚子商業のことなどを思い出したりいたします。
地方でも都市部ばかりが注目されるようになった昨今。
かつてのように日本全国に活気が戻ることを望んでおります。
明日もまた房総にまいります。
【Facebookへの投稿より 9/23】
千葉旅二日目でございます。
東京駅から房総半島の先端、安房鴨川駅まで鈍行列車でまいりますと、約4時間を要します。
同じ時間を使い、仮に別の方角に向かえば、西は浜松、東は郡山、北は越後湯沢を過ぎて六日町まで行くことができます。
千葉県、そして房総半島とはかくも大きいのだと、あらためて思ったものでございます。
その房総半島を縦に繋ぐことがかつて計画され、実際に実行に移され、現在は過疎化に悩む鉄路がございます。
遠大な計画とも、採算度外視の計画ともとれるでしょう。
正否は問いません。
その鉄路は、素朴な里山風景をつなぐことが未来への貢献なのだと、強い意志を持っておりました。
賛成でございます。
江戸の民は「つくつくぼうし」の声を、夏の終わりが「つくづく惜しい」と聞いたそうでございます。
そんな夏の名残と初秋が同居した美しい一日でございました。
関連記事
-
-
「車旅日記」2004年夏【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】最終日(長崎-島原-唐津-福岡空港)走行距離291㎞その1-長崎ニューポート、島原駅、沖田畷古戦場(龍造寺隆信戦死の地)、大村駅、千綿駅、高橋駅
車旅日記2004年8月15日・・・長崎ニューポート、島原駅、沖田畷古戦場(龍造寺隆信戦死の地)、大村
-
-
「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】最終日(北上-東京)その4‐米沢、福島、上野(奥羽本線/東北新幹線)
鉄旅日記2019年11月4日・・・米沢駅、福島駅、上野駅(奥羽本線/東北新幹線) 17:38 米沢(
-
-
「車旅日記」2000年春【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】2日目(新潟豊栄‐象潟)道の駅豊栄、道の駅神林、瀬波温泉龍泉、道の駅温海、立岩海底温泉、酒田南郊、象潟駅、象潟松籟館
車旅日記2000年5月4日 2000・5・4 8:09 7号国道-豊栄(道の駅) 路上で夜を明か
-
-
「鉄旅日記」2009年初夏【上信越ひとり旅】最終日(長岡-東京)-長岡、東三条、吉田、新潟、新津、会津若松、郡山、磐城石川、磐城塙、玉川村、常陸大宮、金町(信越本線/弥彦線/越後線/磐越西線/水郡線/常磐線)
鉄旅日記2009年7月20日・・・長岡駅、東三条駅、吉田駅、新潟駅、新津駅、会津若松駅、郡山駅、磐城
-
-
「車旅日記」2005年初夏【長岡、会津、庄内。戊辰戦争ゆかりの地を巡りたかったのだと記憶しております。】最終日(新潟-五泉-弥彦-柏崎-長岡)走行距離246㎞ その2-青海川駅、安田駅、北条駅、長鳥駅、来迎寺駅、長岡駅、東京葛飾金町
車旅日記2005年7月18日・・・青海川駅、安田駅、北条駅、長鳥駅、来迎寺駅、長岡駅、東京葛飾金町
-
-
「鉄旅日記」2008年初秋【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】2日目(羽咋-福井)その1-羽咋、七尾、穴水、和倉温泉、北鉄金沢、内灘、粟ヶ崎、金沢(七尾線/のと鉄道/北陸鉄道浅野川線)
鉄旅日記2008年9月14日・・・羽咋駅、七尾駅、穴水駅、和倉温泉駅、北鉄金沢駅、内灘駅、粟ヶ崎駅、
-
-
「車旅日記」2000年夏Part.1【信濃、飛騨、そして能登島。帰りは北陸路。この国の美しさをあらためて感じました夏旅でございます。】3日目(能登島-氷見-小千谷)能登島、道の駅いおり、氷見港、道の駅ウェーブパークなめりかわ、朝日町栄食堂、親不知ピア・パーク、道の駅能生、長岡市宮本、道の駅おぢや
車旅日記2000年7月22日 2000・7・22 9:00 能登島某リゾートクラブ 昨夜は風の音
-
-
「鉄旅日記」2014年春【ふらっと両毛 東武フリーパスで、両毛ローカル旅】-館林、佐野、葛生、西小泉、赤城、太田、伊勢崎、新伊勢崎、足利、足利市(東武佐野線/東武小泉線/東武桐生線/東武伊勢崎線)
鉄旅日記2014年4月6日・・・館林駅、佐野駅、葛生駅、西小泉駅、赤城駅、太田駅、伊勢崎駅、新伊勢崎
-
-
「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】2日目(香住-東萩)その4‐出雲市、直江、五十猛、馬路(山陰本線)
鉄旅日記2024年7月24日・・・出雲市駅、直江駅、五十猛駅、馬路駅(山陰本線) 15:19
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】初日(東京-防府)その5‐北河内、川西、西岩国、櫛ケ浜、防府(錦川鉄道/岩徳線/山陽本線)/錦帯橋
鉄旅日記2020年8月13日・・・北河内駅、川西駅、西岩国駅、櫛ケ浜駅、防府駅(錦川鉄道/岩徳線/