*

「鉄旅日記」2016年夏【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】4日目(富良野-大館)その2-南千歳、苫小牧、登別、東室蘭、北舟岡、伊達紋別、長万部、森、新函館北斗、大館(千歳線/室蘭本線/函館本線/北海道新幹線/奥羽本線)

公開日: : 最終更新日:2023/06/15 旅話, 旅話 2016年

鉄旅日記2016年8月13日・・・南千歳駅、苫小牧駅、登別駅、東室蘭駅、北舟岡駅、伊達紋別駅、長万部駅、森駅、新函館北斗駅、大館駅(千歳線/室蘭本線/函館本線/北海道新幹線/奥羽本線)
11:45 南千歳(みなみちとせ)駅(千歳線/石勝線 北海道)
空港施設の先に姿のいい山々が見える。
取り分け姿のいいのは羊蹄山だろうか。

いずれにしても北の名山として位置づけられるものだろう。

脇の国道を車がビュンビュン行き交う。

オレもかつてあの中にいたことがある。

千歳駅に寄りたくて探せなくて、でも駅の入口があったことを覚えている。

それがここだ。
間違いなくここだ。

たいして意味はないが、連絡橋を渡ってその地点に降りてみた。
たいした意味はないんだ。

強いて言えば、あの時を偲んでということになる。

つまり他にやることが見つからなかったのだ。

空港脇という土地柄ゆえに周囲に住宅は見られず、従って何もないターミナル駅だが、ホームには駅弁売場がある。

苫小牧(とまこまい)駅(室蘭本線/日高本線/千歳線 北海道)にて
室蘭本線へ乗り換える。

車窓から見る樽前山

13:26 登別(のぼりべつ)駅(室蘭本線 北海道)
樽前山の山頂は珍獣の口や尻尾を思わせる。

火山活動は活発とは言えないが、うっすらと煙が見える。

山の名前からそうした情報まで、同乗していた車掌さんに教えてもらった。

室蘭本線は、左手に海を見ながらひたすら真っすぐに線路が敷かれている。

苫小牧からずっと立ちっぱなしで足が固まってきだしたところで、ここ登別で9分の停車。

ここにも中国人の集団がいて、日本人よりも多く見かける。
みんな似たような肥満体型をしていて、似たような髪型をしている。

ここには遊園地があるんだな。

温泉と遊戯場を楽しみに訪日したのか。

富良野でも触れたが、他に所もあろうに、中国人とは見上げた民族だと感心している。

駅では熊の剥製が2頭出迎え、獣臭い匂いが漂っている。

漫画「がきデカ」を読んでいたから、登別温泉のことは子供の頃から知っていた。

熊の置物の土産の話だったか、登別の登場の経緯は忘れたが、あの漫画ではよく登別温泉という文字を見かけた。

13:55 東室蘭(ひがしむろらん)駅(室蘭本線/室蘭支線 北海道)
かつての室蘭駅だと何かの書物で知った。

室蘭駅は支線の4駅先へと移動して、現在この駅は東室蘭となっている。

停車時間が短く躊躇したけど、階段を駆け上がり、駆け下りた。

今回の北の旅で、小樽に次ぐスケールの街があったが、街を見る余裕はなく、再び駆け上がり駆け下り列車に戻った。

14:23 北舟岡(きたふなおか)駅(室蘭本線/北海道)
ぐっすり眠っていた。

目覚めたら海辺の駅にいた。
ここで3分の停車。

波が輝いている。

ホームに降りて太平洋を写した。

下りホームにうっそりとした待合所があったけど、駅舎はなく、跨線橋を渡ることは断念した。

誰に対しての申し開きでもないが、趣味にはルールが要る。

待合所とはいえ写して帰るのをルールとしているが、いいとしよう。

目覚めてよかったよ。

14:35 伊達紋別(だてもんべつ)駅(室蘭本線 北海道)
行き違いの特急の遅れで急遽停車。

駅を撮りにいく。

かつてここから函館本線の倶知安まで鉄路が延びていたことを宮脇俊三さんの本で知った。

彼のその線区の描写はごく僅かで、羊蹄山のことが記されていること以外覚えていない。

奥州伊達の一族が開拓した土地であることも後に知った。

4年前に降りた時は夜だった。
駅前に商店などはないと記した。

車窓に昭和新山が現れ消えた。

15:56 長万部(おしゃまんべ)駅(函館本線/室蘭本線)
いい風が吹いている。

念願のビールにもありつけた。

名物の「かにめし」は売り切れていたようだ。

それよりこの風だ。
心地よさにぞくそくする。

こんな心地でいた様々な場面があったが、今年は遠く長万部でその時を迎えた。
素晴らしい夏を過ごしている。

北海道新幹線は長万部を通ることに決定したようだ。

その決定を喜ぶ看板が見られる。

問題はその先の札幌までのルートだが、決定を見たのだろうか。

ここで函館本線に乗り継ぎ、本州への道を行く。

17:40 森(もり)駅(函館本線/渡島砂原支線 北海道)
これから何度も北の大地に上陸する人生になるのであれば、通る度に感慨を催す駅となるだろう。

一昨日言ったように、「いかめし」を買う機会はないかもしれないが。

こんなに快晴続きの夏休みもまたなかなか望めまい。
今日も駒ケ岳がよく見える。

乗り合わせている人々の多くは苫小牧からずっと一緒だ。
彼等は今夜は函館に泊まるのだろうか。

五稜郭から七重浜で降りる計画でいたけど、オレも函館までいくことにしたよ。

そう言えば2日前に気づいたが、五稜郭の「駅そば」はなくなっていたっけ。

時代だな。

富良野と苫小牧には「駅そば」はあったけど、富良野は営業前だったし、苫小牧ではビールを探しにいってしまった。

東森に着いて、あの獣道ならぬ人道を通ってこの列車を見にきた親子がいる。

父親に肩車された男の子に満面の笑みで手を振った。

親子ともども手を振り返してくれて、父親はとてもうれしそうだった。

彼の気持ちはよく分かるよ。

苫小牧でもちいさな女の子が手を振ってくれた。

そんな人生になって、たまらなくうれしいよ。

20:30 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅(北海道新幹線/函館本線 北海道)
函館駅のポイント故障によりダイヤが大幅に乱れて函館にいくこともできず、五稜郭で「道南いさりび鉄道」に乗り換えて木古内から新幹線に乗る予定は霧消して、まずは焦った。

列車は七飯で前進活動を停止して、どれだけの時間を費やしたのかは気にはしていなかったが、泰然としていることはできなかった。

まあムリもないよな。

運転士はとても気さくな好人物だった。

やがて下り列車がやってきて、ここから新幹線に乗ることになった。

まさにいろいろあるのが人生。

手当がついたとなればで焦燥はどこへやら。

酒を買い込み発車を待っている。

23:53 ロイヤルホテル大館612号室
4日目の夜はいつもこんな時間になる。

広島、呉、岩国、羽後本荘。
かつての夏が蘇る。

今回は図らずも新幹線や特急を利用することになったが、それを考慮に入れなければ5日間という時間の中で北海道ではこれ以上遠くへはいけない。

あれから新幹線で新青森に降りて、奥羽本線の最終列車で大館に着いた。

4年前、5年前、いずれも夏に、乗り継ぎの都合でこの街でしばしの時間を過ごした。

仕方なく街を歩いて、駅に近いこの場所はその頃から知っていて、あのガラス張りの空間は風呂場だなと特に考えるわけでもなく思っていた。

そして今夜そこの住人になった。
「それがどうした」的な話だが、いつかその日がくるだろうとは思っていた大館泊。

明日は東大館まで歩いて街の全貌を見ようと思っていたけど、やめたよ。
列車の窓から眺めて大館を離れる。

オレと大館の縁は、たぶんここで切れるものではない。

関連記事

「車旅日記」1997年1月【空しい日々を振り払い、28年目の人生もまた旅。そんな年頭の姿でございます。】-町田、愛甲石田駅、御殿場駅、岩波駅、熱海駅、西湘パーキング、奈良北

車旅日記1997年1月4日 1997・1・4 1:01 東京町田 明かりをつけた部屋にストーンズ

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】初日(東京-湯沢)その3‐小牛田、一ノ関、北上、柳原、江釣子(東北本線/北上線)

鉄旅日記2020年1月11日・・・小牛田駅、一ノ関駅、北上駅、柳原駅、江釣子駅(東北本線/北上線)

記事を読む

「鉄旅日記」2018年神無月【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】2日目(越前大野-福井-米原-名古屋-松本)その1-越前大野、南今庄、敦賀、武並(越美北線/北陸本線/東海道本線/中央本線)

鉄旅日記2018年10月7日・・・越前大野駅、南今庄駅、敦賀駅、武並駅(越美北線/北陸本線/東海道本

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】2日目(新山口-大分)その2-香春、田川伊田、田川後藤寺、日田、豊後森、豊後中村、野矢、由布院、大分(日田彦山線/久大本線)

鉄旅日記2009年9月19日・・・香春駅、田川伊田駅、田川後藤寺駅、日田駅、豊後森駅、豊後中村駅、野

記事を読む

「鉄旅日記」2008年皐月【旅は京都から始まり、山陰から下関へ。そして四国へと渡ったのでございます。】4日目(徳島-善通寺)その1-徳島、中田、旧小松島駅、南小松島、阿南、牟岐、海部、甲浦(牟岐線/安佐海岸鉄道)

鉄旅日記2008年5月5日・・・徳島駅、中田駅、旧小松島駅、南小松島駅、阿南駅、牟岐駅、海部駅、甲浦

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】4日目(隼人-岩国)その1-隼人、鹿児島、鹿児島中央、上伊集院、薩摩松元、川内、出水、新水俣、新八代(日豊本線、鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道)

鉄旅日記2013年8月13日その1・・・隼人駅、鹿児島駅、鹿児島中央駅、上伊集院駅、薩摩松元駅、川内

記事を読む

「車旅日記」2005年初夏【長岡、会津、庄内。戊辰戦争ゆかりの地を巡りたかったのだと記憶しております。】最終日(新潟-五泉-弥彦-柏崎-長岡)走行距離246㎞ その1-新津駅、五泉駅、巻駅、弥彦駅、柏崎駅、笠島駅

車旅日記2005年7月18日 2005・7・18 時刻の記載なし 新津駅(7月16日の長岡駅より7

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】最終日(北上-東京)その2‐新庄、鳴子温泉、小牛田(陸羽東線)

鉄旅日記2019年11月4日・・・新庄駅、鳴子温泉駅、小牛田駅(陸羽東線) 11:19 新庄(しんじ

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】最終日(若松-東京)若松、折尾、黒崎、黒崎駅前、戸畑、小串、長門市、益田、津和野、山口、新山口(筑豊本線/鹿児島本線/山陰本線/山口線)

鉄旅日記2009年9月23日・・・若松駅、折尾駅、黒崎駅、黒崎駅前駅、戸畑駅、小串駅、長門市駅、益田

記事を読む

「鉄旅日記」2019年如月【週末パスで東京から伊豆。そして上州、信州へ。友人は言ったものでございます。何気に大層な移動距離だと。】初日(東京-安中)その2-伊豆急下田、伊豆高原、橋本、八王子、東福生、福生、拝島(伊豆急行線/横浜線/八高線/青梅線)

鉄旅日記2019年2月9日・・・伊豆急下田駅、伊豆高原駅、橋本駅、八王子駅、東福生駅、福生駅、拝島駅

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】最終日(新津-東京)その2‐会津若松、郡山富田、喜久田、郡山(磐越西線)

鉄旅日記2020年4月5日・・・会津若松駅、郡山富田駅、喜久田駅、郡山

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】最終日(新津-東京)その1‐新津、馬下、津川、喜多方(磐越西線)

鉄旅日記2020年4月5日・・・新津駅、馬下駅、津川駅、喜多方駅(磐越

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その5‐小国、坂町、新津(米坂線/羽越本線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・小国駅、坂町駅、新津駅(米坂線/羽越本

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その4‐置賜、高畠、米沢(奥羽本線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・置賜駅、高畠駅、米沢駅(奥羽本

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その3‐仙台、北山、葛岡、山形(仙山線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・仙台駅、北山駅、葛岡駅、山形駅(仙山線

→もっと見る

    PAGE TOP ↑