*

「鉄旅日記」2019年師走 初日(東京-酒田)その4‐矢島、前郷、金浦、酒田(由利高原鉄道鳥海山ろく線/羽越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/06 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年12月7日・・・矢島駅、前郷駅、金浦駅、酒田駅(由利高原鉄道鳥海山ろく線/羽越本線)

16:39 矢島(やしま)駅(由利高原鉄道鳥海山ろく線 秋田県)
由利高原鉄道は鳥海山ろく線と謳っている。
かつて鳴子温泉へと向かった道がおそらく左手に見えている道だ。

冬枯れた田園に雪はなく、たんに路面は濡れている。

車窓に貼られた秋田を記すマークは、人と秋田犬がキスをするように愛情を交換するイラスト。
テーブル席を占めてお菓子を広げていた可愛らしい女子たちは、話し疲れ、自身のスマホに目を落とし、やがて眠りこける。

鳥海山という名山を見たいと思っている。
ただ、思ったより日暮れは早い。

ワンマンカーはたんたんと田園地帯を進んでいく。
気づくと、終点に近づくにつれてあたりは雪景色になっていった。

矢島駅には16:29に到着して、今はこうして折り返しのワンマンカーに乗っている。

平らな土地でも山裾には雪が積もるのか。
幼い男の子の元気な声を聞き、まるで記憶のない駅前風景の中に身を置きながら、ここがこの旅の終着駅なのだと漠然と思っていた。

確か木材の集積所だったはずだが、当時の記憶を呼び起こすものはひとつとして目につかなかった。




4日に上弦を迎えた月はおぼろにオレを照らし、応えるように手をかざす。

幸福の予感はいつでも持ち合わせているが、この師走はとりわけ強い。

17:05 前郷(まえごう)駅(由利高原鉄道鳥海山ろく線 秋田県)
どうやら雨のようだ。
そして夜のとばりは早々に下りた。
雪原も何もかもに闇が覆い、窓は濡れている。

行き違い3分の停車。

駅舎を出ると、通りがカーブを描いていた。
雨に濡れながら何気ない風景を写してワンマンカーに戻る。

あの雨の中でもおぼろな月は見えていた。

12月の月は、去年の旅の記憶を連れてくる。

17:51 金浦(このうら)駅(羽越本線 秋田県)
行き違い4分の停車。
3名の若者が降りていった。

行きに虹が架かった空から落ちる雨は上がり、さして冷たくもない風が吹いている。

多目的な用途の駅舎は好ましく、町の灯まではあとわずかだった。

18:39 酒田(さかた)駅(羽越本線 山形県)にて



21:08 ホテルα1酒田
酒田の食を食べ尽くして今ここにいる。
たいして寒くはなかったけど、北風は強く、八雲神社の手前で前進行動をやめた。
あの店で飲み食いを終えた後の話しだ。

「ぶっかけ寿司こぼれ盛り」
メニュー表の中で強烈な存在感を放っていた一品だった。

店の女性にひとりで食べきれるものなの?と聞く。
笑顔で「YES」。
それじゃ頼もうか。

店を出て、もう一度酒田駅に歩み寄る。

酒田との出会いは古く、当時を懐かしむ気持ちがないわけじゃないが、あれからオレは24年先を生きている。

関連記事

「鉄旅日記」2020年初秋 最終日(高松-東京)その1 ‐高松港3番乗場、直島宮浦海の駅、宇野港、宇野駅(高松→直島宮浦フェリー/直島宮浦→宇野フェリー) 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年9月22日・・・高松港3番乗場、直島宮浦海の駅、宇野港、宇野駅(高松→直島宮浦フ

記事を読む

「鉄旅日記」2009年皐月【四国へ、途中下車の旅】4日目(高知-宇和島)-高知、朝倉、伊野、斗賀野、須崎、窪川、中村、宿毛、宇和島(土讃本線、土佐くろしお鉄道中村線/宿毛線、予土線)

鉄旅日記2009年5月4日・・・高知駅、朝倉駅、伊野駅、斗賀野駅、須崎駅、窪川駅、中村駅、宿毛駅、宇

記事を読む

「鉄旅日記」2018年秋 初日(松戸-流山-潮来-銚子-東金-松戸)その1-松戸、北松戸、馬橋、流山、小金城趾、幸谷、新松戸、北小金、南柏、北柏、我孫子(常磐線/流鉄流山線) /萬満寺/近藤勇陣屋跡【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】

鉄旅日記2018年9月22日・・・松戸駅、北松戸駅、馬橋駅、流山駅、小金城趾駅、幸谷駅、新松戸駅、北

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その5 ‐川崎新町、八丁畷、矢向、平間(浜川崎支線/南武線)/ガス橋 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、相模線、鶴見線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月6日・・・川崎新町駅、八丁畷駅、矢向駅、平間駅(浜川崎支線/南武線)/ガス橋

記事を読む

「車旅日記」2000年夏Part.2【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】最終日(東京町田-東京葛飾)

車旅日記2000年8月16日 2000・8・16 23:09 東京葛飾金町 旅が終わってほっとして

記事を読む

「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その1 ‐金町、東京、米原、坂田(常磐線/東海道新幹線/北陸本線) 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年9月19日・・・金町駅、東京駅、米原駅、坂田駅(常磐線/東海道新幹線/北陸本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その1 ‐金町、我孫子、新木、成田、佐原(常磐線/我孫子支線/成田線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月5日・・・金町駅、我孫子駅、新木駅、成田駅、佐原駅(常磐線/我孫子支線/成田

記事を読む

2022年初秋【SNSへの投稿より】両国散歩-両国駅、吉良邸跡、回向院、鼠小僧供養墓、国技館、旧国技館(日大講堂)跡、隅田川、両国物語

【2022年9月8日 両国散歩】 お得意先を訪ね、お昼時に町に着きました。

記事を読む

「車旅日記」2004年夏 初日(佐賀空港-別府)走行距離254㎞その2-田川後藤寺駅、豊前川崎駅、宝珠山駅、日田駅、豊前中村駅、鳥栖駅、別府・ホテル清風屋上ビヤガーデン【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】

車旅日記2004年8月11日・・・田川後藤寺駅、豊前川崎駅、宝珠山駅、日田駅、豊前中村駅、鳥栖駅、別

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 初日(東京-新山口)その2-廿日市、広電廿日市、宮島口、広電宮島口、大竹、岩国、徳山、新山口(山陽本線/岩徳線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月18日・・・廿日市駅、広電廿日市駅、宮島口駅、広電宮島口駅、大竹駅、岩国駅、徳

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その4 ‐住吉、天王寺駅前、天王寺、大阪阿部野橋、大和小泉、奈良(阪堺電軌阪堺線/阪堺電気上町線/関西本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・住吉駅、天王寺駅前駅、天王寺駅、大阪

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その3 ‐中百舌鳥、和泉中央、岸里玉出、天神ノ森、恵美須町(南海高野線/泉北高速鉄道/阪堺電軌阪堺線)【南海各支線、水間鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・中百舌鳥駅、和泉中央駅、岸里玉出駅、

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その2 ‐貝塚、住吉大社、粉浜、岸里玉出、汐見橋、桜川(南海本線/南海高野線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・貝塚駅、住吉大社駅、粉浜駅、岸里玉出

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その1 ‐泉佐野、貝塚、水間観音(南海本線/水間鉄道)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・泉佐野駅、貝塚駅、水間観音駅(南海本

「鉄旅日記」2023年新春 初日(東京-泉佐野)その4 ‐加太、和歌山市、泉佐野(南海加太線/南海本線)【南海各支線、水間鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、信楽高原鉄道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月7日・・・加太駅、和歌山市駅、泉佐野駅(南海加

→もっと見る

    PAGE TOP ↑