「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その2‐角館、大曲、峰吉川、新庄(田沢湖線/奥羽本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2023年1月13日・・・角館駅、大曲駅、峰吉川駅、新庄駅(田沢湖線/奥羽本線)
10:00 角館(かくのだて)駅(秋田新幹線/田沢湖線/秋田内陸縦貫鉄道 秋田県)
角館に下りると雪はまだらに残るのみ。
秋田内陸の神秘さを想う。


あの道中を何か幻のように感じている。
角館の武家屋敷は遠かった。
途中の西宮家で引き返す。



駅前では中国人の集団が記念撮影していた。
内陸線車内案内には日本語に続き韓国語、ついで中国語が流れ、英語はない。
秋田からソウル仁川には直行便が飛んでいる。
また、ゲームかアニメかの聖地巡礼地であるとも聞いたことがある。
一昨年の夏の甲子園における金足農業決勝進出にはオレも沸き立ち、国中の判官贔屓の期待を担った。
また、秋田が注目を浴びることもあるだろう。
祭り囃子が聞こえる角館駅。
日本的な調べを素晴らしいと思い、角館という町を再評価する。

10:25 大曲(おおまがり)駅(秋田新幹線/奥羽本線/田沢湖線 秋田県)
次の上り新庄行は11:15発。
この街で時間を費やすよりは、まだ降りたことのない駅へいく。
それがオレの旅。
下り秋田行への乗り換え時間5分。
3駅下る予定でいる。
次に降りる駅を決めた理由は特にない。
かつて泊まったことのある街の駅前風景と駅を写す。
変わらぬ姿が安心させる。


そして駅前に置かれた花火玉に、大曲は日本一の花火の街だったと、あらためて心に刻み、離れる。
10:54 峰吉川(みねよしかわ)駅(奥羽本線 秋田県)
滞在時間14分。
上り下りとも同じホームを使用して、空けたホームを新幹線が通過していく。
駅を汚さないための標語をいくつも見かけた。
あの実直そうな駅詰めのご老人も関係しているのだろう。



駅前の洋館には表札と正月のしめ飾りがかかっている。

新庄までは約2時間。
長い道中になる。
13:10 新庄(しんじょう)駅(山形新幹線/奥羽本線/陸羽東線/陸羽西線 山形県)
湯沢を過ぎると広く見えていた大地が徐々に狭まっていく。
それにつれて積雪量は増えて、車内の気温も下がり、視界には常に雪を散らした山塊がある。
乗客の数は一定していて、横堀を過ぎるとさらに大地は狭まり谷合になり、かつて秋田藩の関所が置かれた院内に着く。
急速に狭まった平地を見て、袋の鼠という言葉が浮かぶ。
羽州国境を過ぎて、積雪はさらに増えている。
やがて新庄に着く。
再び大地は開け、もはや雪はない。
街とはこのようにして、このような地形に出来上がるのか。
それでもあの谷合で生活を始めた人々の現代まで続くご苦労を想う。
雨のち晴れ。
少し狭まった大地を眺めている。



これより陸羽西線で日本海に出る。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2014年夏 4日目(米子-呉)その2-浜原、粕淵、明塚、石見簗瀬、口羽、宇都井、伊賀和志、三次、矢賀、水尻、かるが浜、呉(三江線/芸備線/呉線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】
鉄旅日記2014年8月16日その2・・・浜原駅、粕淵駅、明塚駅、石見簗瀬駅、口羽駅、宇都井駅、伊賀和
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 最終日(武生-東京)その2‐敦賀、北鉄金沢、内灘、金沢、野々市(北陸本線/北陸鉄道浅野川線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月23日・・・敦賀駅、北鉄金沢駅、内灘駅、金沢駅、野々市駅(北陸本線/北陸鉄
-
-
「鉄旅日記」2016年夏 3日目(小樽-富良野)その2-深川、増毛、留萌、北一已、深川、旭川、美瑛、千代ヶ丘、富良野(留萌本線/函館本線/富良野線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】
鉄旅日記2016年8月12日・・・深川駅、増毛駅、留萌駅、北一已駅、深川駅、旭川駅、美瑛駅、千代ヶ丘
-
-
「車旅日記」2004年夏 最終日(長崎-福岡空港)走行距離291㎞その2-厳木駅、西唐津駅、唐津駅、筑前前原駅、葛飾金町【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】
車旅日記2004年8月15日・・・厳木駅、西唐津駅、唐津駅、筑前前原駅、葛飾金町 2004・8・1
-
-
「鉄旅日記」2009年晩秋 最終日(和田山-東京)その2-大阪、桜島、西九条、阪神西九条、久宝寺、放出、京橋、京阪京橋、近江舞子、近江今津、近江塩津(大阪環状線/桜島線/関西本線/おおさか東線/学研都市線/湖西線) 【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】
鉄旅日記2009年11月23日・・・大阪駅、桜島駅、西九条駅、阪神西九条駅、久宝寺駅、放出駅、京橋駅
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 初日(東京-防府)その2‐新白鳥、古市橋、梅林、可部、あき亀山(可部線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月13日・・・新白島駅、古市橋駅、梅林駅、可部駅、あき亀山駅(可部線)
-
-
「鉄旅日記」2003年冬 初日(宇部-博多)その2-博多の夜 【ご縁と別れがあり、34歳の誕生日を北九州で迎えた日の記憶でございます。】
鉄旅日記2003年2月15日 2003・2・15 サンシティ博多フレックス21 507号 とうとう
-
-
「鉄旅日記」2011年秋【再びみちのくひとり旅】初日(東京-長井)-保谷、宮内、柏崎、小島谷、内野、関屋、早通、豊栄、佐々木、坂町、小国、羽前小松、今泉、長井(西武池袋線/上越線/信越本線/越後線/白新線/米坂線/山形鉄道)
鉄旅日記2011年11月5日・・・保谷駅、宮内駅、柏崎駅、小島谷駅、内野駅、関屋駅、早通駅、豊栄駅、
-
-
「鉄旅日記」2008年初夏 初日(東京-和歌山)その1-浜松、豊橋、大垣、京都、六地蔵、城陽、京終、帯解、天理、桜井(東海道本線/奈良線/桜井線) 【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】
鉄旅日記2008年7月19日・・・浜松駅、豊橋駅、大垣駅、京都駅、六地蔵駅、城陽駅、京終駅、帯解駅、
-
-
「鉄旅日記」2012年夏【青春18きっぷで、富山・岐阜途中下車旅】最終日(富山-東京)その2-美濃太田、可児、姫、下切、南木曽、田立、勝沼ぶどう郷(太多線、中央本線)
鉄旅日記2012年8月26日その2・・・美濃太田駅、可児駅、姫駅、下切駅、南木曽駅、田立駅、勝沼ぶど
