*

「鉄旅日記」2020年睦月【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】最終日(鷹ノ巣-東京)その2‐角館、大曲、峰吉川、新庄(田沢湖線/奥羽本線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2023年1月13日・・・角館駅、大曲駅、峰吉川駅、新庄駅(田沢湖線/奥羽本線)
10:00 角館(かくのだて)駅(秋田新幹線/田沢湖線/秋田内陸縦貫鉄道 秋田県)
角館に下りると雪はまだらに残るのみ。
秋田内陸の神秘さを想う。

あの道中を何か幻のように感じている。

角館の武家屋敷は遠かった。
途中の西宮家で引き返す。


駅前では中国人の集団が記念撮影していた。
内陸線車内案内には日本語に続き韓国語、ついで中国語が流れ、英語はない。

秋田からソウル仁川には直行便が飛んでいる。
また、ゲームかアニメかの聖地巡礼地であるとも聞いたことがある。

一昨年の夏の甲子園における金足農業決勝進出にはオレも沸き立ち、国中の判官贔屓の期待を担った。
また、秋田が注目を浴びることもあるだろう。

祭り囃子が聞こえる角館駅。
日本的な調べを素晴らしいと思い、角館という町を再評価する。

10:25 大曲(おおまがり)駅(秋田新幹線/奥羽本線/田沢湖線 秋田県)
次の上り新庄行は11:15発。

この街で時間を費やすよりは、まだ降りたことのない駅へいく。
それがオレの旅。

下り秋田行への乗り換え時間5分。
3駅下る予定でいる。
次に降りる駅を決めた理由は特にない。

かつて泊まったことのある街の駅前風景と駅を写す。
変わらぬ姿が安心させる。

そして駅前に置かれた花火玉に、大曲は日本一の花火の街だったと、あらためて心に刻み、離れる。

10:54 峰吉川(みねよしかわ)駅(奥羽本線 秋田県)
滞在時間14分。
上り下りとも同じホームを使用して、空けたホームを新幹線が通過していく。

駅を汚さないための標語をいくつも見かけた。
あの実直そうな駅詰めのご老人も関係しているのだろう。


駅前の洋館には表札と正月のしめ飾りがかかっている。

新庄までは約2時間。
長い道中になる。

13:10 新庄(しんじょう)駅(山形新幹線/奥羽本線/陸羽東線/陸羽西線 山形県)
湯沢を過ぎると広く見えていた大地が徐々に狭まっていく。
それにつれて積雪量は増えて、車内の気温も下がり、視界には常に雪を散らした山塊がある。

乗客の数は一定していて、横堀を過ぎるとさらに大地は狭まり谷合になり、かつて秋田藩の関所が置かれた院内に着く。

急速に狭まった平地を見て、袋の鼠という言葉が浮かぶ。
羽州国境を過ぎて、積雪はさらに増えている。

やがて新庄に着く。
再び大地は開け、もはや雪はない。

街とはこのようにして、このような地形に出来上がるのか。
それでもあの谷合で生活を始めた人々の現代まで続くご苦労を想う。

雨のち晴れ。
少し狭まった大地を眺めている。


これより陸羽西線で日本海に出る。

関連記事

「鉄旅日記」2005年秋【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。ここから鉄旅が始まったのでございます。】最終日(小諸-軽井沢-高崎-水戸-東京)その2-高崎、新前橋、前橋、中央前橋、小山、水戸、東京葛飾金町(信越本線/両毛線/水戸線/常磐線)

鉄旅日記2005年11月7日 2005・11・7 東京葛飾金町 高崎行の列車が出る。 18号国

記事を読む

「鉄旅日記」2018年如月【冬の町を見たくて、週末パスを買いました。】初日(東京-河口湖-新島々-長野-直江津)その3-梓橋、姨捨、北長野、三才、直江津(大糸線/篠ノ井線/しなの鉄道/えちごトキめき鉄道)

鉄旅日記2018年2月10日・・・梓橋駅、姨捨駅、北長野駅、三才駅、直江津駅(大糸線/篠ノ井線/しな

記事を読む

「鉄旅日記」2018年卯月【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】その1-取手、竜ケ崎、佐貫、岩間、赤塚、大洗、鹿島神宮(常磐線/関東鉄道竜ヶ崎線/鹿島臨海鉄道)

鉄旅日記2018年4月25日・・・取手駅、竜ケ崎駅、佐貫駅、岩間駅、赤塚駅、大洗駅、鹿島神宮駅(常磐

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】初日(東京-多治見)その3-笠寺、熱田、熱田神宮、神宮前、大江、名古屋東港、金山(東海道本線/名鉄常滑線/名鉄築港線/名鉄名古屋本線)

鉄旅日記2019年3月23日・・・ 笠寺駅、熱田駅、神宮前駅、大江駅、名古屋東港駅、金山駅(東海道本

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】2日目(湯沢-鷹ノ巣)その4‐五所川原、川部、弘前、大館、鷹ノ巣(五能線/奥羽本線)

鉄旅日記2020年1月12日・・・五所川原駅、川部駅、弘前駅、大館駅、鷹ノ巣駅(五能線/奥羽本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.1【和歌山電鐵に乗るために、青春18きっぷで紀伊半島一周を思い立ったのでございます。】最終日(紀伊田辺-東京)その3-奈良、加茂、伊賀上野、亀山、静岡、沼津(関西本線/東海道本線)

鉄旅日記2019年3月3日・・・奈良駅、加茂駅、伊賀上野駅、亀山駅、静岡駅、沼津駅(関西本線/東海道

記事を読む

「鉄旅日記」2014年夏【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】4日目(米子-呉)その1-米子、安来、来待、西出雲、弘南、温泉津、波子、浜田、石見川本(山陰本線/三江線)

鉄旅日記2014年8月16日その1・・・米子駅、安来駅、来待駅、西出雲駅、弘南駅、温泉津駅、波子駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2015年夏【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】3日目(鹿児島中央-西鉄柳川)その2-隼人、日当山、鶴丸、吉松、真幸、矢岳、大畑、人吉、坂本、玉名、西鉄柳川(肥薩線、鹿児島本線、西鉄本線)

鉄旅日記2015年8月14日その2・・・隼人駅、日当山駅、鶴丸駅、吉松駅、真幸駅、矢岳駅、大畑駅、人

記事を読む

「車旅日記」2005年初夏【長岡、会津、庄内。戊辰戦争ゆかりの地を巡りたかったのだと記憶しております。】最終日(新潟-五泉-弥彦-柏崎-長岡)走行距離246㎞ その1-新津駅、五泉駅、巻駅、弥彦駅、柏崎駅、笠島駅

車旅日記2005年7月18日 2005・7・18 時刻の記載なし 新津駅(7月16日の長岡駅より7

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.2【青春18きっぷ常磐旅。この当時、常磐線は富岡止まりでございます。そしてこの季節、臨時駅の偕楽園駅に列車が止まります。】その1-天王台、植田、泉、いわき、富岡(常磐線)

鉄旅日記2019年3月10日・・・天王台駅、植田駅、泉駅、いわき駅、富岡駅(常磐線) 2019・3・

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その2‐水戸、いわき、原ノ町、鹿島(常磐線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・水戸駅、いわき駅、原ノ町駅、鹿島駅(常

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】初日(東京-新津)その1‐松戸、土浦、友部(常磐線)

鉄旅日記2020年4月4日・・・松戸駅、土浦駅、友部駅(常磐線) 20

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その4‐藤枝、静岡、熱海、上野、北千住(東海道本線/常磐線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・藤枝駅、静岡駅、熱海駅、上野駅、北千

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その3‐多治見、金山、豊橋、御厨(太多線/中央本線/東海道本線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・多治見駅、金山駅、豊橋駅、御厨駅(太

「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その2‐猪谷、高山、久々野、古井、美濃川合(高山本線/太多線)

鉄旅日記2020年3月22日・・・猪谷駅、高山駅、久々野駅、古井駅、美

→もっと見る

    PAGE TOP ↑