*

「鉄旅日記」2019年師走 初日(東京-酒田)その2‐新前橋、水上、長岡(上越線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/06 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年12月7日・・・新前橋駅、水上駅、長岡駅(上越線)

7:24 新前橋(しんまえばし)駅(上越線/両毛線 群馬県)
高崎問屋町までは住宅の壁を眺めていた。

井野までも車窓風景にたいした差はないが、右手には赤城山、左手には妙義の連なりが見え始める。
空気は澄み、輪郭の何もかもがはっきりしている。

前橋の気温は3度。
駅前噴水広場の冷たいベンチに腰かけた若い女性が楽しそうに電話で話している。


15年近く振りに降りた駅で、特に感慨が湧くこともなく、発車した列車の車窓正面に見える赤城山と裾に拡がる町並を眺め、思い出すように振り返っては妙義や、海音寺潮五郎さんが小説で執念谷と表現した方角に目を向ける。

車中には学生と重装備の冬山登山部隊が目立つ。

8:25 水上(みなかみ)駅(上越線 群馬県)
渋川を過ぎて利根川を渡ると、いつの間にか赤城山から注意が逸れ、左手に見えていた山々に列車は近づいていく。

やがて山裾を掠めトンネルをくぐる。
そしてまた次の山の勢力圏に入ってはトンネルを抜けていく。

時折目を見張るような利根川渓谷の絶景が現れる。

沼田が近づくと、山の連なりの先に雪を乗せた連山が姿を見せはじめた。
ドアが開くと車内にも冷気が入り込み、ブーツに覆われている足の爪先までが寒さを感じている。

水上温泉郷の廃墟は長い間風雨に曝され、姿はより壮絶さを増している。
寒い冬の朝は遅く、駅前商店街のシャッターはその多くが下りている。

長岡行への乗り換え時間は11分。
水上に差し掛かる頃に見えていた雪山の壁は、駅前通りからは見えなかった。


この重装備の若者達はおそらく土合で降りていく。

あの雪の壁に向かう屈強な男たちに憧憬と敬意を。

10:25 長岡(ながおか)駅(上越新幹線/信越本線/上越線 新潟県)
長いトンネルを抜けると白い世界が現れた。
しばらく目を離せない。
美の極致がそこにあった。

岩原スキー場を訪ねたことはないが、滑り甲斐のありそうなゲレンデが緩やかに狭まっていく山頂へ向けて敷かれていた。

越後湯沢で地元民が数人乗ってきた。
傘は手にしていない。
越後の天気はどうやら保つようだ。

峡谷を往くことに変わりはないが、土地が開けてきた。
スキー場はまだどこもオープンしていないようだ。

塩沢あたりで眠りに落ちて、浦佐で目を覚ます。
六日町で動きがあったのだろう。
空いていた席は埋まりつつあった。

小出で会津へと分かれていく鉄路を見送ると再び眠りに落ちて、目を覚ますと雪は一面を覆うことはなく、平野に薄日が差していた。

乗り換え時間11分。
10:29発の快速新潟行に乗る。

関連記事

「鉄旅日記」2020年如月 2日目(大船渡-釜石)その4‐宮古、陸中山田、釜石(三陸鉄道リアス線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月23日・・・宮古駅、陸中山田駅、釜石駅(三陸鉄道リアス線) 16:22 宮古

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初夏 初日(東京-和歌山)その2-畝傍、高田、大和高田、近鉄郡山、郡山、王寺、五条、和歌山(桜井線/近鉄大阪線/近鉄橿原線/和歌山線) 【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】

鉄旅日記2008年7月19日・・・畝傍駅、高田駅、大和高田駅、近鉄郡山駅、郡山駅、王寺駅、五条駅、和

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春 初日(東京-西舞鶴)その2-東雲、宮津、天橋立、豊岡、国府、和田山、梁瀬、福知山、西舞鶴(北近畿タンゴ鉄道宮津線/山陰本線) 【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】

鉄旅日記2014年3月21日その2・・・東雲駅、宮津駅、天橋立駅、豊岡駅、国府駅、和田山駅、梁瀬駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬 最終日(喜多方-東京)その1-会津若松、笈川、堂島、喜多方、会津若松(磐越西線) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】

鉄旅日記2017年12月3日・・・会津若松駅、笈川駅、堂島駅、喜多方駅(磐越西線) 2017・12

記事を読む

2019年葉月 2日目その2-八栗駅、道の駅源平の里むれ(房前公園)、四方見展望台、大鳴門橋、小松島ステーションパーク(小松島駅跡)、史跡旗山、屋島駅。 【讃州高松への旅をSNSへの投稿より振り返ります。】

車旅日記2019年8月12日・・・八栗駅、道の駅源平の里むれ(房前公園)、四方見展望台、大鳴門橋、小

記事を読む

「鉄旅日記」2018年如月 最終日(直江津-東京)その1-直江津、土底浜、犀潟、虫川大杉、六日町、塩沢(信越本線/北越急行ほくほく線/上越線) 【冬の町を見たくて、週末パスを買いました。】

鉄旅日記2018年2月11日・・・直江津駅、土底浜駅、犀潟駅、虫川大杉駅、六日町駅、塩沢駅(信越本線

記事を読む

「鉄旅日記」2018年初秋 初日(東京-桑名)その1-金町、新宿、新松田、松田、沼津(常磐線/山手線/小田急小田原線/御殿場線/東海道本線)【「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月15日・・・金町駅、新宿駅、新松田駅、松田駅、沼津駅(常磐線/山手線/小田急小

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬 初日(東京-会津若松)その2-会津荒海、会津田島、会津下郷、塔のへつり、湯野上温泉、西若松(会津鉄道) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】

鉄旅日記2017年12月2日・・・会津荒海駅、会津田島駅、会津下郷駅、塔のへつり駅、湯野上温泉駅、西

記事を読む

「鉄旅日記」2018年師走 2日目(津-松阪-伊勢奥津-鳥羽-神島)その2-多気、伊勢神宮外宮、伊勢市、鳥羽、鳥羽マリンターミナル(参宮線/鳥羽市営定期船) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

鉄旅日記2018年12月23日・・・多気駅、伊勢神宮外宮、伊勢市駅、鳥羽駅、鳥羽マリンターミナル(参

記事を読む

「鉄旅日記」2006年晩秋 初日-掛川、尾奈(東海道本線/天竜浜名湖鉄道)/リステル浜名湖 【浜名湖へ。そして飯田線に乗って、友に会いにいったのでございます。】

鉄旅日記2006年11月3日・・・掛川駅、尾奈駅(東海道本線/天竜浜名湖鉄道)/リステル浜名湖 2

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その5 ‐南千住、北綾瀬、綾瀬(常磐線/東京メトロ千代田線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・南千住駅、北綾瀬駅、綾瀬駅(常磐

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その4 ‐大宮、尾久、三河島(高崎線/常磐線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・大宮駅、尾久駅、三河島駅(高崎線

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その3 ‐高崎、籠原、北本、北上尾(高崎線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・高崎駅、籠原駅、北本駅、北上尾駅

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その2 ‐越後湯沢、水上、津久田、岩本(上越線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・越後湯沢駅、水上駅、津久田駅、岩

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その1 ‐会津宮下、会津川口、只見、小出(只見線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・会津宮下駅、会津川口駅、只見駅、

→もっと見る

    PAGE TOP ↑