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「鉄旅日記」2018年春 最終日(飯田-東京)その2-安曇沓掛、信濃常盤、細野、海ノ口、信濃大町、信濃松川、安曇追分、南松本(大糸線/篠ノ井線)【伊那谷へ。長篠へ。安曇野へ。木曽へ。青春18きっぷを握ったそんな旅でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年4月8日・・・安曇沓掛駅、信濃常盤駅、細野駅、海ノ口駅、信濃大町駅、信濃松川駅、安曇追分駅、南松本駅(大糸線/篠ノ井線)

10:41 安曇沓掛(あずみくつかけ)駅(大糸線 長野県)
駅舎を持たない駅に降りた。
3段の階段を下りると外。
犬が寝そべっている。

里山風景は穏やかで、冷気に体は強ばり、吹く風もまた冷たい。

11:41 信濃常盤(しなのときわ)駅(大糸線 長野県)
安曇沓掛からひと駅を歩く。


恐ろしげな餓鬼岳への登山口で、舞っていた名残雪の降りが強くなった。

駅の待合室で、松本で買った押し寿司とカップ酒を。

道中家族総出で働く様を見て、一度は作った家族という構成員の資格をなぜ失わなければならなかったのかを考えるでもなく、ただただ寂しく感じていた。

こんな空の下じゃそれもやむなしと、気だるい風景に同化する。

11:56 細野(ほその)駅(大糸線 長野県)
信濃常盤で待っていられず、たまたまやってきた上り列車で4駅を戻る。

ここも駅舎を持たないことはさっき通った際に知っている。
北アルプスを眺めるために降りたようなものだが、景色が素晴らしい。


何事にも意味は見いだせるのだと感じる正午。
名残雪は上がった。

次の下り列車がくるまでの滞在時間約10分。
これ以上の時間はいられなかったけど、あの名残雪は、あの時あの場所にいた者だけが受け取れた天からの季節物だった。

12:43 海ノ口(うみのくち)駅(大糸線 長野県)
仁科の地に日差しが戻り、あたたかく、木崎湖の水面は揺れ、湖面は緑色をしている。


ボートを浮かべていた温泉口。
中綱湖、青木湖とある仁科三湖の中で、木崎湖はレジャーに適した湖のようだ。

湖畔にたたずむ時間までは用意していない。
まれに名残雪が舞い、ひとりきりになれる素晴らしい場所で10数分。

人生が用意する最高の瞬間はあまりにも短いが、さっきがそうだったのだと、過ぎ去ってから気づくことがたまにある。

13:10 信濃大町(しなのおおまち)駅(大糸線 長野県)
11分の停車。
9年振りの大町は零下の世界。

駅前を車が縦横に走り、山拵えの人が行き交い、「駅そば」には列ができている。

鉄道文化が栄える町は華やいでいて気分が上がる。
売店で、離れて暮らす愛しきものに鉄道グッズを見繕う。

今とても会いたいと思っている。

13:30 信濃松川(しなのまつかわ)駅(大糸線 長野県)
3分の停車。
駅員さんがいる駅だった。

かつて車で立ち寄った駅に、列車で再訪できたことに密かな喜びを見つけている。
国道に面していたと記憶していたが、ロータリーを備えた駅だった。

かわいらしい安曇娘の横顔と北アルプスを漫然と眺めている。

13:42 安曇追分(あずみおいわけ)駅(大糸線 長野県)
この駅にも以前寄ったことがある。

実直そうな駅長さんがいる駅だったけど、現在は嘱託員が詰めていた。
ここでも数分の停車。

威厳のある駅舎は健在で、桜木と電話ボックスを従え超然とする様は美しく、町への入口脇を2件の食堂が固めていた。

14:34 南松本(みなみまつもと)駅(篠ノ井線 長野県)
松本から塩山行きに乗ってひと駅。

駅を出るとかつて何度も走った19号国道が見えて、駅舎は飲み屋に隣接して鰹だしが香る。
「駅そば」が改札外にある。

4分の滞在で、次に来る中津川行きに乗る。
この列車は塩尻から名古屋方面に向かう。

座席は埋まっている。
広大な貨物基地を見て、幼い男の子がおにぎりを片手に「貨物列車」とつぶやく。

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