「鉄旅日記」2018年春 最終日(飯田-東京)その2-安曇沓掛、信濃常盤、細野、海ノ口、信濃大町、信濃松川、安曇追分、南松本(大糸線/篠ノ井線)【伊那谷へ。長篠へ。安曇野へ。木曽へ。青春18きっぷを握ったそんな旅でございます。】
鉄旅日記2018年4月8日・・・安曇沓掛駅、信濃常盤駅、細野駅、海ノ口駅、信濃大町駅、信濃松川駅、安曇追分駅、南松本駅(大糸線/篠ノ井線)
10:41 安曇沓掛(あずみくつかけ)駅(大糸線 長野県)
駅舎を持たない駅に降りた。
3段の階段を下りると外。
犬が寝そべっている。

里山風景は穏やかで、冷気に体は強ばり、吹く風もまた冷たい。
11:41 信濃常盤(しなのときわ)駅(大糸線 長野県)
安曇沓掛からひと駅を歩く。



恐ろしげな餓鬼岳への登山口で、舞っていた名残雪の降りが強くなった。

駅の待合室で、松本で買った押し寿司とカップ酒を。


道中家族総出で働く様を見て、一度は作った家族という構成員の資格をなぜ失わなければならなかったのかを考えるでもなく、ただただ寂しく感じていた。
こんな空の下じゃそれもやむなしと、気だるい風景に同化する。
11:56 細野(ほその)駅(大糸線 長野県)
信濃常盤で待っていられず、たまたまやってきた上り列車で4駅を戻る。
ここも駅舎を持たないことはさっき通った際に知っている。
北アルプスを眺めるために降りたようなものだが、景色が素晴らしい。



何事にも意味は見いだせるのだと感じる正午。
名残雪は上がった。
次の下り列車がくるまでの滞在時間約10分。
これ以上の時間はいられなかったけど、あの名残雪は、あの時あの場所にいた者だけが受け取れた天からの季節物だった。
12:43 海ノ口(うみのくち)駅(大糸線 長野県)
仁科の地に日差しが戻り、あたたかく、木崎湖の水面は揺れ、湖面は緑色をしている。



ボートを浮かべていた温泉口。
中綱湖、青木湖とある仁科三湖の中で、木崎湖はレジャーに適した湖のようだ。
湖畔にたたずむ時間までは用意していない。
まれに名残雪が舞い、ひとりきりになれる素晴らしい場所で10数分。


人生が用意する最高の瞬間はあまりにも短いが、さっきがそうだったのだと、過ぎ去ってから気づくことがたまにある。
13:10 信濃大町(しなのおおまち)駅(大糸線 長野県)
11分の停車。
9年振りの大町は零下の世界。

駅前を車が縦横に走り、山拵えの人が行き交い、「駅そば」には列ができている。


鉄道文化が栄える町は華やいでいて気分が上がる。
売店で、離れて暮らす愛しきものに鉄道グッズを見繕う。
今とても会いたいと思っている。
13:30 信濃松川(しなのまつかわ)駅(大糸線 長野県)
3分の停車。
駅員さんがいる駅だった。

かつて車で立ち寄った駅に、列車で再訪できたことに密かな喜びを見つけている。
国道に面していたと記憶していたが、ロータリーを備えた駅だった。

かわいらしい安曇娘の横顔と北アルプスを漫然と眺めている。
13:42 安曇追分(あずみおいわけ)駅(大糸線 長野県)
この駅にも以前寄ったことがある。
実直そうな駅長さんがいる駅だったけど、現在は嘱託員が詰めていた。
ここでも数分の停車。
威厳のある駅舎は健在で、桜木と電話ボックスを従え超然とする様は美しく、町への入口脇を2件の食堂が固めていた。


14:34 南松本(みなみまつもと)駅(篠ノ井線 長野県)
松本から塩山行きに乗ってひと駅。
駅を出るとかつて何度も走った19号国道が見えて、駅舎は飲み屋に隣接して鰹だしが香る。
「駅そば」が改札外にある。

4分の滞在で、次に来る中津川行きに乗る。
この列車は塩尻から名古屋方面に向かう。
座席は埋まっている。
広大な貨物基地を見て、幼い男の子がおにぎりを片手に「貨物列車」とつぶやく。

関連記事
-
-
「鉄旅日記」2014年夏 3日目(鳥取-米子)その1-鳥取、由良、下市、御来屋、名和、伯耆大山、東山公園、博労町、境港、木次、亀嵩、宍道(山陰本線/境線/木次線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】
鉄旅日記2014年8月15日その1・・・鳥取駅、由良駅、下市駅、御来屋駅、名和駅、伯耆大山駅、東山公
-
-
「鉄旅日記」2005年秋 最終日(小諸-東京)その1-小諸、軽井沢、横川(しなの鉄道) 【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。】
鉄旅日記2005年11月7日・・・小諸駅、軽井沢駅、横川駅(しなの鉄道) 2005・11・7 東京
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その3‐諫早、松原、千綿(大村線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月15日・・・諫早駅、松原駅、千綿駅(大村線) 11:37
-
-
「鉄旅日記」2017年秋 その2-和田塚、由比ヶ浜、長谷、鎌倉大仏殿高徳院、極楽寺、稲村ケ崎、七里ヶ浜、鎌倉高校前(江ノ島電鉄) 【湘南へ向かう休日。江ノ電に乗りに行ったのでございます。】
鉄旅日記2017年11月12日・・・和田塚駅、由比ヶ浜駅、長谷駅、極楽寺駅、稲村ケ崎駅、七里ヶ浜駅、
-
-
「鉄旅日記」2019年弥生Part.1 初日(東京-紀伊田辺)その1-金町、名古屋、多気、川添、三瀬谷(常磐線/東海道本線/関西本線/伊勢鉄道/紀勢本線) 【和歌山電鐵に乗るために、青春18きっぷで紀伊半島一周を思い立ったのでございます。】
鉄旅日記2019年3月2日・・・金町駅、名古屋駅、多気駅、川添駅、三瀬谷駅(常磐線/東海道本線/関西
-
-
「鉄旅日記」2022年盛夏 4日目(高松-大津)その2 ‐法界院、野々口、津山、佐用、播磨新宮、姫路(津山線/姫新線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】
2022年8月14日・・・法界院駅、野々口駅、津山線、佐用駅、播磨新宮駅、姫路駅(津山線/姫新線)
-
-
「鉄旅日記」2008年初夏 2日目(和歌山-松阪)その2-串本、新宮、尾鷲、紀伊長島、三瀬谷、多気、松阪(紀勢本線)【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】
鉄旅日記2008年7月20日・・・串本駅、新宮駅、尾鷲駅、紀伊長島駅、三瀬谷駅、多気駅、松阪駅(紀勢
-
-
「鉄旅日記」2020年弥生 初日(東京-高山)その1‐金町、東京、高尾、藤野(常磐線/中央本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月20日・・・金町駅、東京駅、高尾駅、藤野駅(常磐線/中央本線) 2020・3
-
-
2018年秋 最終日(松戸-五井-大原-安房鴨川-松戸)その2-養老渓谷、上総中野、大多喜、国吉、大原(小湊鉄道/いすみ鉄道) 【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】
鉄旅日記2018年9月23日・・・養老渓谷駅、上総中野駅、大多喜駅、国吉駅、大原駅(小湊鉄道/いすみ
-
-
「鉄旅日記」2022年皐月 ツレと訪ねた下部温泉~富士宮~田子の浦旅でございます。最終日(下部温泉-東京) ‐下部温泉、波高島、身延、甲斐大島、内船、西富士宮、富士宮、東田子の浦(身延線/東海道本線)/富士浅間神社【Facbookへの投稿より振り返ります。】
鉄旅日記2022年5月29日・・・下部温泉駅、波高島駅、身延駅、甲斐大島駅、内船駅、西富士宮駅、富
