*

「鉄旅日記」2009年晩秋 2日目(倉敷-和田山)その1-倉敷、足立、生山、上菅、伯耆溝口、伯耆大山、赤碕、浦安、松崎、浜村、末恒、湖山、鳥取(伯備線/山陰本線) 【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/16 旅話, 旅話 2009年

鉄旅日記2009年11月22日・・・倉敷駅、足立駅、生山駅、上菅駅、伯耆溝口駅、伯耆大山駅、赤碕駅、浦安駅、松崎駅、浜村駅、末恒駅、湖山駅、鳥取駅(伯備線/山陰本線)

2009・11・22 5:32 倉敷(くらしき)駅(山陽本線/伯備線 岡山県)
当然街は眠っている。
でも5:30の世界がこんなにも暗いとは思っていなかった。

水島臨海鉄道乗場を通り、倉敷駅へ。

駅にはちらほらと人の姿がある。
どこの街にも朝の早い人はいる。

桃太郎のメロディが流れて、米子行がやってきた。

白壁の街を離れる。

7:17 足立(あしだち)駅(伯備線 岡山県)
備中高梁あたりで夜は明け、あたりの乗客が席を立つ。

気温0度の朝。
心配していた雨はどうやら落ちてはこず、かすかな日差しが紅葉を美しく映している。

霜で真っ白になった田畑。
中国路は冷える。

川端にあるこの駅で数分の停車。
すぐ先に工場が見える。
年老いたご婦人が乗ってきた。

7:48 生山(しょうやま)駅(伯備線 鳥取県)
石見川に沿って伯備線は進んでいる。

鳥取県日南町。
新見以来の駅員がいる駅で数分の停車。
高校生をはじめ10人ほどが乗ってきた。

生山はこのあたりの中心地で、見上げた風景は山水画のようだった。

7:59 上菅(かみすげ)駅(伯備線 鳥取県)
特急の通過待ちで4分の停車。

霜は消え、里山は続く。

ここで乗客が増えた。

駅前通りを行く車はなかった。

8:34 伯耆溝口(ほうきみぞぐち)駅(伯備線 鳥取県)
柿がたわわに実った木に目をとめる。

さらに数分の停車。
根雨からは1駅ごとに乗客が増えだした。
彼等は間違いなく米子まで行く。

大山が近い。

単線の線路は、冬枯れていく里山を北へ北へと日本海に向かっている。

8:39岸本駅着。
この駅前を一度通っている。

9:14 伯耆大山(ほうきだいせん)駅(山陰本線/伯備線 鳥取県)
名峰大山を見に行く。

富士山のような姿。
雪をかぶった姿が美しい。

初めて9号国道を走った時からその姿を気にしてきた。
その後にも何度か通ったが、その姿を見ることは叶わなかった。

冬枯れた田畑の先に立つ様。
あまりにも美しすぎてここを離れることができない。

あの山を見に来たのだと、冷たい風の中で思っていた。


ここで山陰本線に乗り換える。
大山の姿は彼女にも共有した。

10:11 赤碕(あかさき)駅(山陰本線 鳥取県)
車窓から大山の姿を追っていたら、いつの間にか日本海に沿って走っている。
山陰を旅しているのだと実感する。

駅の案内板には船上山の名がある。
太平記に登場する山。

南北朝の動乱は、後醍醐天皇が隠岐の島を逃れ、このあたりに上陸して船上山に御座所を構えた時から始まった。

赤崎は懐かしい。
道の駅「ポート赤碕」に寄ったことがある。
干したイカが盛大に回っていた光景を思い出す。

数分の停車。
大山はまだ見えている。

10:27 浦安(うらやす)駅(山陰本線 鳥取県)
数分の停車。
駅から日本海に向けて道が真っすぐに続いている。

駅前の喫茶店は潰れていて、居酒屋が1軒。
廃寺が名所として紹介されている。
このあたりは寂しい。

駅員の姿がある。
ホームに戻ると、脅かすような音の後に快速列車が凄まじい速度で通過していった。

大山はまだ見えている。
かつても見えていたことを知ったが、この角度からは富士山型はしておらず、雪をかぶった様でそれと分かる。

10:36、由良駅着。

10:57 松崎(まつざき)駅(山陰本線 鳥取県)
東郷温泉、羽合温泉を持つ松崎。
駅を降りると「歓迎東郷温泉」の看板の先に東郷湖が覗く。

今日降りた駅の中じゃ一番人の気配を感じたが、駅員はいない。
数分の停車。

宮脇俊三さんの旅に、倉吉を諦めて松崎まで1駅引き返して、駅前の温泉に浸かり、蟹をたらふく食べた描写が登場する。

オレの昼飯は、鳥取駅の「砂丘そば」になるだろう。

11:19 浜村(はまむら)駅(山陰本線 鳥取県)
1駅手前の青谷駅に降りたのは一年前。
ここでも数分の停車。
倉吉を出てから一番多くの人が乗ってきた。

ここ浜村にも温泉があるが、駅前にあるのは廃墟となっているのだろう。

駅の先に人工的な丘が見える。
コンクリートは温泉情緒と相いれない。

11:32 末恒(すえつね)駅(山陰本線 鳥取県)
右手に池を認めると、駅舎を持たない寂しい駅に止まった。
数分の停車。

宮脇俊三さんが書いていたとおり確かに柿が目立つ。
吊してあるのを見るのは久しぶりだ。

11:42 湖山(こやま)駅(山陰本線 鳥取県)
鳥取まで1駅のところまできた。
さらにここでも数分の停車。
いつの間にか乗客が増えている。

駅名の由来はさっき見えた湖とも池ともとれる存在なのだろう。

これまでの旅では見えなかったものを今日は見ている。
以前は夜だったり、鳥取ライナーに乗ったりで注意を払えなかった。

当り前だが、沿線は様々な顔を持つものだ。

千代川渡河。
11:47鳥取駅着。

11:57 鳥取(とっとり)駅(山陰本線/因美線 鳥取県)
街に入る前には川を越える。
倉吉では天神川だったか。
その際に倉吉という街を理解した気になれた。

鳥取に着いて、ホームから車通りの多くない街を見下ろしている。
一度ゆっくり歩いてみたい街だが、山陰にはまた何度も来ることだろう。

最近は詐欺女の件で注目を集めているが不本意だろう。
オレもそう思っている。
とても残念だ。

関連記事

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その2‐鯉川、東能代、岩館、深浦(奥羽本線/五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月12日・・・鯉川駅、東能代駅、岩館駅、深浦駅(奥羽本線/五能線) 10:19

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 4日目(佐賀-松浦)その1-佐賀、肥前竜王、里信号場、喜々津、浦上、浦上駅前、長崎駅前、長崎、長与、諫早(長崎本線/長崎電気軌道/長崎本線長与支線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月21日・・・佐賀駅、肥前竜王駅、里信号場、喜々津駅、浦上駅、浦上駅前駅、長崎駅

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その3‐羽咋、能登部、徳田、七尾、和倉温泉(七尾線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月22日・・・羽咋駅、能登部駅、徳田駅、七尾駅、和倉温泉駅(七尾線)

記事を読む

「鉄旅日記」2012年初冬【週末パスで、甲信越途中下車旅】最終日(長野-東京)その1-長野、信州中野、湯田中、安茂里、戸倉、上田、別所温泉、西上田、田中(長野電鉄、信越本線、しなの鉄道、上田交通)

鉄旅日記2012年12月9日その1・・・長野駅、信州中野駅、湯田中駅、安茂里駅、戸倉駅、上田駅、別所

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】初日(東京-大阪茨木 R246→R1→名神高速)その3-関駅、その後

車旅日記1996年5月3日 16:36 関駅 あれから2時間経ってようやくここに戻ってきた。

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その1 ‐古川、岩出山、有備館(陸羽東線)/岩出山城址(城山公園) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・古川駅、岩出山駅、有備館駅(陸羽東線)/セレクトイン古川/岩出山

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏 3日目(姫路-十三)その3-高速神戸、湊川神社、神戸三宮、甲陽園、夙川、西宮北口、宝塚、箕面、石橋、北千里、十三(阪急電鉄神戸高速線/神戸本線/甲陽線/今津線/宝塚本線/箕面線/千里線) 【私鉄王国で過ごす夏】

鉄旅日記2017年8月12日・・・高速神戸駅、神戸三宮駅、甲陽園駅、夙川駅、西宮北口駅、宝塚駅、箕面

記事を読む

「鉄旅日記」2007年新春 初日(東京-高岡)-東京、岐阜、美濃太田、下呂、高山、角川、猪谷、富山、高岡(東海道新幹線/高山本線/北陸本線) 【本格的に鉄旅が始まりまして、まずは冬の北陸を目指したのでございます。】

鉄旅日記2007年1月6日・・・東京駅、岐阜駅、美濃太田駅、下呂駅、高山駅、角川駅、猪谷駅、富山駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2007年如月 2日目(天王寺-奈良)その2-なんば、上本町、鶴橋、桃谷、寺田町、天王寺、恵美須町、新今宮、奈良(南海電鉄南海線/関西本線) 【初日天王寺、2日目奈良。宿泊地だけを決めて、心のままに移動した記録でございます。】

鉄旅日記2007年2月11日・・・なんば駅、上本町駅、鶴橋駅、桃谷駅、寺田町駅、天王寺駅、恵美須町駅

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その6 ‐谷峨、山北、足柄、沼津、熱海(御殿場線/東海道本線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・谷峨駅、山北駅、足柄駅、山北駅、熱海駅(御殿場線/東海道本線)

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2001年盛夏 最終日(松山-東京)その3-伊吹PA、浜名湖SA、由比PA、足柄SA、海老名SA、葛飾金町【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月15日・・・伊吹PA、浜名湖SA、由比PA、足

「車旅日記」2001年盛夏 最終日(松山-東京)その2-新倉敷駅、相生駅、明石SA、桂川PA【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月14日・・・新倉敷駅、相生駅、明石SA、桂川P

「車旅日記」2001年盛夏 最終日(松山-東京)その1-松山東急イン、三津浜港、瀬戸田PA、大浜PA、サファ福山【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月14日・・・松山東急イン、三津浜港、瀬戸田PA

「車旅日記」2001年盛夏 3日目(高松-松山)-高松東急イン、道の駅瀬戸大橋記念公園、 箕浦駅、西条市がんば亭、松山東急イン【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月13日・・・高松東急イン、道の駅瀬戸大橋記念公

「車旅日記」2001年盛夏 2日目(琵琶湖西-高松)その2-淡路島南PA、道の駅瀬戸の松原、高松東急イン【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月12日・・・淡路島南PA、道の駅瀬戸の松原、高

→もっと見る

    PAGE TOP ↑