鉄旅日記」2012年初冬 最終日(長野-東京)その2-小諸、岩村田、佐久平、中込、臼田、小海、野辺山、清里、大月(小海線、中央本線) 【週末パスで、甲信越途中下車旅】
鉄旅日記2012年12月9日その2・・・小諸駅、岩村田駅、佐久平駅、中込駅、臼田駅、小海駅、野辺山駅、清里駅、大月駅(小海線、中央本線)
13:38 小諸(こもろ)駅(小海線/しなの鉄道 長野県)
この街が、この駅が、この駅前風景が、オレにとって最も懐かしく、最も愛してやまないものだと、再訪してあらためて確信した。
信州の寒さを全身に浴びながら歩き回りシャッターボタンを押して回った。
小学生の頃に愛読した小山田いくさんの「すくらっぷ・ブック」という作品の舞台がたまたまオレの田舎でもあるここ小諸で、あの漫画の印象がオレの中での小諸を決定付けてもいる。
それにしても冬の旅はステキだ。





14:02 岩村田(いわむらだ)駅(小海線 長野県)
武田信玄軍記に何度も登場する町。
駅は中心部にはなく、駅前風景は寒々しく面白みを欠いている。
大正4年開業とのことで、当時からのものかどうかは不明だが駅舎は古く、待合室にはスートブが焚かれている。

14:55 佐久平(さくだいら)駅(長野新幹線/小海線 長野県)
ひと駅戻る。
長野新幹線開通により忽然と現れた街が高架から見下ろせる。
スーパー、ファミレス、紳士服メーカーの総合展示場と表現することもできる。
外に出たら気温1度。
雪が舞ってきた。
食事も含めれば駅は退屈させることはなかったが、さっきまで見えていた浅間連峰は隠れてしまった。

15:29 中込(なかごみ)駅(小海線 長野県)
旧中込小学校跡という重要文化財が残る町。
あの雨の日を思い出す。
文学の香りがした町に3度目の訪問があるのなら、その時はゆっくり町を歩いてみたい。


15:40 臼田(うすだ)駅(小海線 長野県)
きれいな青空になった。
ここはまだ佐久市内。
今見ている風景を覚えているような気がする。
駅前から伸びる道に廃れたような印象はなく、歩いてみたいと思ったところで素敵な女性とすれ違った。

16:08 小海(こうみ)駅(小海線 長野県)
おそろしく寒かった。
スーパーマーケット、医療施設が併設された駅の出入りは多く、千曲川に沿った通りには小奇麗な商店が続いていた。
Tさんと登った夏の八ヶ岳。
あの帰りにほんの数分いた場所だよ。
最近降った雪が苔のように散らばっている。

16:58 野辺山(のべやま)駅(小海線 山梨県)
JR駅の中で最高所に位置する駅として鉄道ファンに知られる野辺山には靴が埋まるほどの雪が積もり、遠くにかつて滑りにいったスキーゲレンデの灯が見えた。
気づけばスキー客の姿も車内に見える。
当たり前だが、そんな時期になっている。


17:32 清里(きよさと)駅(小海線 山梨県)
凍りついた町で寒さに震える電信柱の声を聞いた。
本当だよ。
確かに聞いたんだ。
次の小淵沢行きが来るのは1時間後。
大雪の降った高原リゾートを訪れる者はなく、駅前の灯は消え、営業している店は僅かに1軒を数えるのみ。
外では風が荒れ狂い、また何かの泣き声が聞こえた。
誰もいない暖房の効いた待合室で買い置きの酒と共に読書に耽った。
いい時間だったよ。
2度煙草を吸いに席を立ち、凍えながら戻る。
18:00のメロディーは夕焼け小焼け。
東京で聞くことはないが、旅をしているとこうして聞く機会が訪れる懐かしいメロディーだ。
多くの大切な思い出のようなものだ。
それらも日常では顔を出す機会を失われている。
乗客がやってきた。
列車の到着が近い。
かつて清里に遊びにいったことがある。
オレを含めて確か6人いた筈だ。
あの時は駅に用はなかった。
でもオレは駅がどこにあるのかずっと気になっていた。
たいした話じゃないが、これでつかえはとれた。
とてもよかったと思っているんだよ。



20:47 大月(おおつき)駅(中央本線 山梨県)
たいした違いはないだろうが、予定を変更してほんの少しだけ家に早く帰れる手を打った。
大月だけに限った話じゃないが、駅前はクリスマス・イルミネーションに彩られている。
悪くない光景だ。
雪は小淵沢ではすでにあるかなしかの状態で、甲府では別の世界のことのように感じた。
でも寒い。
とても寒い。
12月に冬を感じ、雪に濡れたのはオレにとって初めてのことだろう。
そしていろいろあった2012年もじきに終わる。
オレの公式行事も今日で終わりだ。
Yちゃんに感謝しないといけないな。

関連記事
-
-
「鉄旅日記」2022年水無月 最終日(中山平温泉-東京)その2 ‐小牛田、松島、高城町、陸前浜田、榴ヶ岡、仙台(東北本線/仙石線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】
鉄旅日記2022年6月12日・・・小牛田駅、松島駅、高城町駅、陸前浜田駅、榴ヶ岡駅、仙台駅(東北本
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 初日(東京-盛岡)その2-郡山、福島、曽根田、仙台、一ノ関(東北本線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月21日・・・郡山駅、福島駅、曽根田駅、仙台駅、一ノ関駅(東北本線) 11:0
-
-
「鉄旅日記」2011年夏【みちのくひとり旅】初日(東京-秋田)-保谷、高崎、長岡、新津、新発田、村上、鼠ヶ関、酒田、上浜、秋田(西武池袋線/高崎線/上越線/信越本線/羽越本線)
鉄旅日記2011年8月13日・・・保谷駅、高崎駅、長岡駅、新津駅、新発田駅、村上駅、鼠ヶ関駅、酒田駅
-
-
「鉄旅日記」2020年盛夏 最終日(門司港-東京)その2‐若松渡場、戸畑渡場、戸畑、下関(若戸渡船/鹿児島本線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年8月16日・・・若松渡場、戸畑渡場、戸畑駅、下関駅(若戸渡船/鹿児島本線)
-
-
「鉄旅日記」2007年如月 最終日(奈良-東京)-奈良、亀山、桑名、弥冨、富士、沼津(関西本線/東海道本線) 【初日天王寺、2日目奈良。宿泊地だけを決めて、心のままに移動した記録でございます。】
鉄旅日記2007年2月12日・・・奈良駅、亀山駅、桑名駅、弥冨駅、富士駅、沼津駅(関西本線/東海道本
-
-
「鉄旅日記」2014年夏 2日目(津山-鳥取)その2-金川、弓削、亀甲、美作滝尾、三浦、美作加茂、知和、智頭、用瀬、津ノ井、大岩、岩美、鳥取(津山線、因美線、山陰本線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】
鉄旅日記2014年8月14日その2・・・金川駅、弓削駅、亀甲駅、美作滝尾駅、三浦駅、美作加茂駅、知和
-
-
「鉄旅日記」2018年エイプリルフール その1-金町、上野、鹿沼、日光、東武日光、宇都宮、野崎(常磐線/東北本線/日光線) 【8年振りに金町に帰ってまいりました。青春18きっぷはまだ3日分残っております。呼んでくれたのは会津でございました。】
鉄旅日記2018年4月1日・・・金町駅、上野駅、鹿沼駅、日光駅、東武日光駅、宇都宮駅、野崎駅(常磐線
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その5‐備後落合、備後庄原、三次(芸備線)【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月25日・・・備後落合駅、備後庄原駅、三次駅(芸備線) 17:10 備
-
-
「鉄旅日記」2021年春 最終日(米内沢-東京)その2 ‐小砂川、女鹿、象潟、秋田(羽越本線/秋田新幹線)/三崎峠 【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】
鉄旅日記2021年4月18日・・・小砂川駅、女鹿駅、象潟駅、秋田駅(羽越本線/秋田新幹線)/三崎峠
-
-
「車旅日記」2004年春 4日目(旭川-稚内)走行距離428㎞その1-藤田観光ワシントンホテル、愛別駅、上川駅、白滝駅、丸瀬布駅、遠軽市太陽の丘公園 瞰望岩、遠軽駅、オホーツク氷紋の駅 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】
車旅日記2004年5月4日・・・藤田観光ワシントンホテル、愛別駅、上川駅、白滝駅、丸瀬布駅、遠軽市太
