*

「鉄旅日記」2014年冬【まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパスで、野州旅】最終日(鬼怒川温泉-東京)-小佐越、大桑、大谷向、下今市、西新井、大師前(東武鬼怒川線/東武大師線)

公開日: : 最終更新日:2024/05/29 旅話, 旅話 2014年

鉄旅日記2014年12月7日・・・小佐越駅、大桑駅、大谷向駅、下今市駅、西新井駅、大師前駅(東武鬼怒川線/東武大師線)

鬼怒川温泉駅から徒歩10分の鬼怒川の眺め

小佐越駅から徒歩数分の鬼怒川の眺め

2014・12・7 10:05 小佐越(こさごえ)駅(東武鬼怒川線 栃木県)
駅前を会津西街道が通る東武ワールドスクエアの最寄駅。

東武ワールドスクエアには社員旅行で行ったよ。
世界の有名建築物のミニチュアが集まるそこは、十分に楽しめる観光スポットだが、オレとしてはあまり長くいられるような場所ではなかった。

萬年橋まで歩いて鬼怒川を見に行く。
対岸に渡り、貼られていた選挙ポスターに目をやり、川に架かる物流用のロープに感嘆し、「あぁいい眺めだ」と呟いて駅に戻る。

いい仲間と湯に浸かり酒を飲んだ昨夜。
あまり飲めなかったな。
朝メシももう少し食べておけばよかった。
でも思い返せば面白いことばかりだった。

ホテル館内のカラオケ空間には初老の男たちが多く集まり、居合わせた女性の一団が歌に合わせて舞う。
彼女たちから「サライ」を歌ってくれてせがまれてマイクを握ったのは酔っていたからだけど、ステージからのそんな眺めは笑えたよ。

様々な人生があって、年の瀬にみんなで温泉地に向かったんだな。
オレも含めて何だかいじましいよ。

寒さに慣れたわけじゃないだろうが、小雪のちらつく晴天に体の震えは起こらない。
睡眠は足りていないが爽快だ。
叶うことならいつまでもあの仲間と野球をしていたい。
打撃には好感触を持っている。
来年こそ柵越えの一発を打ちたいものだ。

10:47 大桑(おおくわ)駅(東武鬼怒川線 栃木県)
小佐越から乗り合わせた初老の男性はこの駅で降りて散髪屋に向かった。

ふと駅を振り返ると乗客の足りていない下り特急列車が停車している。
大桑小学校の広い校庭を眺めてある感慨が浮かんだような気がするが、たいしたことじゃない。

去年一昨年は仲間たちと車に分乗して鬼怒川温泉に向かった。
あの時に車から眺めた駅が、昨日今日立ち寄った駅のどれだったのかと思う。
その駅は今市を過ぎてから現れたから、今回必ず立ち寄っている筈なのだが、どれも記憶とは違った。
妙な感覚を味わっている。

ある意味で、今年はもう終わった。
冬のはじめに舞う雪はまだやまないが、雲間から漏れた日差しはあたたかい。
次の列車がくるまで、何を考えるでもなく目の前にある野球場を眺めている。

大谷向(だいやむかい)駅(東武鬼怒川線 栃木県)にて

大谷向~下今市間(徒歩)

11:33 下今市(しもいまいち)駅(東武日光線/東武鬼怒川線 栃木県)
大谷向からひと駅を歩く。

一度じっくり歩いてみたかった今市は古い商店街が軒を連ね、七福神が招く昭和の街だった。

駅前のそば屋で熱燗と大ざるを注文したら冷奴がついてきた。
話し好きのおばさんはしきりに寒いとこぼす。
確かに寒い。
ちなみにあのそば屋の屋号を控えておこうと店を出てから注意深く見てみたが、「生蕎麦」の暖簾の他には何もなかった。

幕の内弁当売りのオヤジさんは今日もホームで大声を張り上げている。
やっぱり昭和の街だ。
とても気に入っている。

西新井(にしあらい)駅(東武スカイツリーライン/東武大師線 東京都)にて

西新井大師参道

14:58 大師前(だいしまえ)駅(東武大師線 東京都)
西新井駅は巨大な駅だったが、街はごく平凡だった。
やたらと空地が目立つ高層住宅街に民主党候補者の声が響く。

多くの足立区民とすれ違う。
爽やかな笑顔で自転車を操る女性が印象に残っている。

西新井大師は駅のすぐ裏手にある。
閑散とした境内にテキ屋が屋台を並べ、冬にしてはあたたかな日差しの下で、うまくいかない商売にうつむき、顔には皺を寄せている。

こじんまりとした参道は好ましい。
草団子に手焼き煎餅。
草団子を買って帰りたいけど、そうしたところで結局オレしか食わないからな。

正月には賑わうであろう一帯は正月準備に追われてはいるが穏やかなものだ。
練馬では見かけることのない身なりの老人が行き交う下町。
大師線は西新井との間を10分間隔で往復している。
7号環状線の脇にある終着駅は無人で、店子の入居もなく、不自然とも思える静けさをまとっていた。

今日の東京はあたたかく、とても穏やかな場所でこの旅を終えた。

関連記事

「鉄旅日記」2018年春【伊那谷へ。長篠へ。安曇野へ。木曽へ。青春18きっぷを握ったそんな旅でございます。】最終日(飯田-安曇野-木曽-東京)その2-安曇沓掛、信濃常盤、細野、海ノ口、信濃大町、信濃松川、安曇追分、南松本(大糸線/篠ノ井線)

鉄旅日記2018年4月8日・・・安曇沓掛駅、信濃常盤駅、細野駅、海ノ口駅、信濃大町駅、信濃松川駅、安

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】2日目(盛岡-宮古)その2-釜石、津軽石、宮古、田野畑、堀内(三陸鉄道リアス線)

鉄旅日記2019年9月22日・・・釜石駅、津軽石駅、宮古駅、田野畑駅、堀内駅(三陸鉄道リアス線) 9

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】初日(東京-大阪茨木 R246→R1→名神高速)その2-掛川、磐田駅、浜松、音羽町、岡崎、知立、名古屋渋滞、佐屋町、弥冨町

車旅日記1996年5月3日 6:25 1号国道‐掛川 あれから1時間か。 始まるよ、これか

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春【大人の休日倶楽部パスで東北へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。続くコロナ禍ではございますが、約半年の辛抱の時を過ぎて、天候にも苛まれながら秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行きました。】初日(東京-米内沢)その5‐比立内、阿仁合、阿仁前田温泉、合川、米内沢(秋田内陸縦貫鉄道)

鉄旅日記2021年4月17日・・・比立内駅、阿仁合駅、阿仁前田温泉駅、合川駅、米内沢駅(秋田内陸縦

記事を読む

「鉄旅日記」2009年晩秋【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】初日(東京-倉敷)その1-東京、円町、園部、安栖里、山家、市島、柏原、谷川、西脇市、粟生(東海道新幹線/山陰本線/福知山線/加古川線)

鉄旅日記2009年11月21日・・・東京駅、円町駅、園部駅、安栖里駅、山家駅、市島駅、柏原駅、谷川駅

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】最終日(三次-東京)その4‐二条、大宮、四条大宮、北野白梅町、帷子ノ辻(山陰本線/京福電鉄嵐山本線/京福電鉄北野線)

鉄旅日記2020年7月26日・・・二条駅、大宮駅、四条大宮駅、北野白梅町駅、帷子ノ辻駅(山陰本線/

記事を読む

「鉄旅日記」2005年秋【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。ここから鉄旅が始まったのでございます。】初日(東京-名古屋)-根府川、島田、豊橋、岡崎、名古屋(東海道本線)

鉄旅日記2005年11月5日・・・根府川駅、島田駅、豊橋駅、岡崎駅、名古屋駅(東海道本線) 200

記事を読む

「車旅日記」1996年夏【再び北を目指した夏。不慮の事故に遭い、打ち切らざるを得なくなったのでございます。】初日 (東京‐三国峠‐新潟)- 成瀬センター前、東福生駅、籠原駅、北橘村、渋川、ドライブイン利根川、猿ヶ京湖城閣、越後湯沢駅、道の駅ゆのたに、堀之内パーキング

車旅日記1996年8月13日 1996・8・13 10:45 東京 ルートは決まった。 今まで

記事を読む

「鉄旅日記」2018年師走【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】初日(東京-桑名-阿下喜-西藤原-四日市-内部-西日野-津)その3-河曲、富田浜、河原田、津(関西本線/伊勢鉄道)

鉄旅日記2018年12月22日・・・河曲駅、富田浜駅、河原田駅、津駅(関西本線/伊勢鉄道) 18:1

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】2日目(防府-肥前鹿島)その6‐博多南、博多、鳥栖、佐賀、肥前鹿島(博多南線/鹿児島本線/長崎本線)

鉄旅日記2020年8月14日・・・博多南駅、博多駅、鳥栖駅、佐賀駅、肥前鹿島駅(博多南線/鹿児島本

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2021年夏【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】初日(東京-上田)その4 ‐長野、御代田、小諸、上田(信越本線/しなの鉄道)

鉄旅日記2021年7月10日・・・長野駅、御代田駅、小諸駅、上田駅(

「鉄旅日記」2021年夏【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】初日(東京-上田)その3 ‐しんざ、十日町、越後鹿渡、津南、戸狩野沢温泉(北越急行ほくほく線/飯山線)

鉄旅日記2021年7月10日・・・しんざ駅、十日町駅、越後鹿渡駅、津

「鉄旅日記」2021年夏【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】初日(東京-上田)その2 ‐湯檜曽、水上、越後湯沢、六日町(上越線)

鉄旅日記2021年7月10日・・・湯檜曽駅、水上駅、越後湯沢駅、六日

「鉄旅日記」2021年夏【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】初日(東京-上田)その1 ‐金町、上野、高崎、水上(常磐線/高崎線/上越線)

鉄旅日記2021年7月10日・・・金町駅、上野駅、高崎駅、水上駅(常

「鉄旅日記」2021年皐月【ツレと房総に出かけました。宿泊地は勝浦でございます。房総横断鉄道に乗り、養老渓谷でも思い出深い時を過ごしたのでございます。】最終日-勝浦駅、大原駅、大多喜駅、上総中野駅、養老渓谷駅、五井駅(外房線/いすみ鉄道/小湊鉄道)/養老渓谷2階建てトンネル

鉄旅日記2021年5月23日・・・勝浦駅、大原駅、大多喜駅、上総中野

→もっと見る

    PAGE TOP ↑