*

「鉄旅日記」2014年冬 最終日(鬼怒川温泉-東京)-小佐越、大桑、大谷向、下今市、西新井、大師前(東武鬼怒川線/東武大師線) 【まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパスで、野州旅】

公開日: : 最終更新日:2025/06/04 旅話, 旅話 2014年

鉄旅日記2014年12月7日・・・小佐越駅、大桑駅、大谷向駅、下今市駅、西新井駅、大師前駅(東武鬼怒川線/東武大師線)

鬼怒川温泉駅から徒歩10分の鬼怒川の眺め

小佐越駅から徒歩数分の鬼怒川の眺め

2014・12・7 10:05 小佐越(こさごえ)駅(東武鬼怒川線 栃木県)
駅前を会津西街道が通る東武ワールドスクエアの最寄駅。

東武ワールドスクエアには社員旅行で行ったよ。
世界の有名建築物のミニチュアが集まるそこは、十分に楽しめる観光スポットだが、オレとしてはあまり長くいられるような場所ではなかった。

萬年橋まで歩いて鬼怒川を見に行く。
対岸に渡り、貼られていた選挙ポスターに目をやり、川に架かる物流用のロープに感嘆し、「あぁいい眺めだ」と呟いて駅に戻る。

いい仲間と湯に浸かり酒を飲んだ昨夜。
あまり飲めなかったな。
朝メシももう少し食べておけばよかった。
でも思い返せば面白いことばかりだった。

ホテル館内のカラオケ空間には初老の男たちが多く集まり、居合わせた女性の一団が歌に合わせて舞う。
彼女たちから「サライ」を歌ってくれてせがまれてマイクを握ったのは酔っていたからだけど、ステージからのそんな眺めは笑えたよ。

様々な人生があって、年の瀬にみんなで温泉地に向かったんだな。
オレも含めて何だかいじましいよ。

寒さに慣れたわけじゃないだろうが、小雪のちらつく晴天に体の震えは起こらない。
睡眠は足りていないが爽快だ。
叶うことならいつまでもあの仲間と野球をしていたい。
打撃には好感触を持っている。
来年こそ柵越えの一発を打ちたいものだ。

10:47 大桑(おおくわ)駅(東武鬼怒川線 栃木県)
小佐越から乗り合わせた初老の男性はこの駅で降りて散髪屋に向かった。

ふと駅を振り返ると乗客の足りていない下り特急列車が停車している。
大桑小学校の広い校庭を眺めてある感慨が浮かんだような気がするが、たいしたことじゃない。

去年一昨年は仲間たちと車に分乗して鬼怒川温泉に向かった。
あの時に車から眺めた駅が、昨日今日立ち寄った駅のどれだったのかと思う。
その駅は今市を過ぎてから現れたから、今回必ず立ち寄っている筈なのだが、どれも記憶とは違った。
妙な感覚を味わっている。

ある意味で、今年はもう終わった。
冬のはじめに舞う雪はまだやまないが、雲間から漏れた日差しはあたたかい。
次の列車がくるまで、何を考えるでもなく目の前にある野球場を眺めている。

大谷向(だいやむかい)駅(東武鬼怒川線 栃木県)にて

大谷向~下今市間(徒歩)

11:33 下今市(しもいまいち)駅(東武日光線/東武鬼怒川線 栃木県)
大谷向からひと駅を歩く。

一度じっくり歩いてみたかった今市は古い商店街が軒を連ね、七福神が招く昭和の街だった。

駅前のそば屋で熱燗と大ざるを注文したら冷奴がついてきた。
話し好きのおばさんはしきりに寒いとこぼす。
確かに寒い。
ちなみにあのそば屋の屋号を控えておこうと店を出てから注意深く見てみたが、「生蕎麦」の暖簾の他には何もなかった。

幕の内弁当売りのオヤジさんは今日もホームで大声を張り上げている。
やっぱり昭和の街だ。
とても気に入っている。

西新井(にしあらい)駅(東武スカイツリーライン/東武大師線 東京都)にて

西新井大師参道

14:58 大師前(だいしまえ)駅(東武大師線 東京都)
西新井駅は巨大な駅だったが、街はごく平凡だった。
やたらと空地が目立つ高層住宅街に民主党候補者の声が響く。

多くの足立区民とすれ違う。
爽やかな笑顔で自転車を操る女性が印象に残っている。

西新井大師は駅のすぐ裏手にある。
閑散とした境内にテキ屋が屋台を並べ、冬にしてはあたたかな日差しの下で、うまくいかない商売にうつむき、顔には皺を寄せている。

こじんまりとした参道は好ましい。
草団子に手焼き煎餅。
草団子を買って帰りたいけど、そうしたところで結局オレしか食わないからな。

正月には賑わうであろう一帯は正月準備に追われてはいるが穏やかなものだ。
練馬では見かけることのない身なりの老人が行き交う下町。
大師線は西新井との間を10分間隔で往復している。
7号環状線の脇にある終着駅は無人で、店子の入居もなく、不自然とも思える静けさをまとっていた。

今日の東京はあたたかく、とても穏やかな場所でこの旅を終えた。

関連記事

「鉄旅日記」2012年春 その1-扇町、浅野、海芝浦、国道、大川、保土ヶ谷、東戸塚、網代、伊豆多賀、宇佐美、熱海(鶴見線、海芝浦支線、大川支線、東海道本線、伊東線) 【青春18きっぷで、鶴見線・伊豆・駿河途中下車旅】

鉄旅日記2012年4月8日その1・・・扇町駅、浅野駅、海芝浦駅、国道駅、大川駅、保土ヶ谷駅、東戸塚駅

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-松本)その1 ‐金町、神田、吉祥寺、国立(常磐線/中央本線) 【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

鉄旅日記2021年4月24日・・・金町駅、神田駅、吉祥寺駅、国立駅(常磐線/中央本線) 20

記事を読む

「鉄旅日記」2011年夏【みちのくひとり旅】最終日(花巻-東京)-花巻、平泉、一ノ関、仙台、白石、福島、郡山、矢吹、黒磯、宝積寺、古河、蓮田、西川口(東北本線)

鉄旅日記2011年8月17日・・・花巻駅、平泉駅、一ノ関駅、仙台駅、白石駅、福島駅、郡山駅、矢吹駅、

記事を読む

「車旅日記」2000年夏Part.2【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】最終日(東京町田-東京葛飾)

車旅日記2000年8月16日 2000・8・16 23:09 東京葛飾金町 旅が終わってほっとして

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その3‐末恒、浦安、米子、揖屋(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月24日・・・末恒駅、浦安駅、米子駅、揖屋駅(山陰本線) 10:39&n

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 2日目(防府-肥前鹿島)その4‐企救丘、志井公園、小倉、黒崎、黒崎駅前、筑豊中間(北九州モノレール/鹿児島本線/筑豊電気鉄道) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月14日・・・企救丘駅、志井公園駅、小倉駅、黒崎駅、黒崎駅前駅、筑豊中間駅(北

記事を読む

「鉄旅日記」2018年卯月 その3-佐和、友部、下館、騰波ノ江、下妻、石下(常磐線/水戸線/関東鉄道常総線) 【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】

鉄旅日記2018年4月25日・・・佐和駅、友部駅、下館駅、騰波ノ江駅、下妻駅、石下駅(常磐線/水戸線

記事を読む

「車旅日記」2006年初夏 2日目(岐阜-近江八幡)その2-津駅、伊勢奥津駅、名張駅、伊賀上野駅、信楽駅、紫香楽宮跡駅、ホテルはちまん【これが最後の車旅でございます。鈴鹿山脈を回るように、終着駅を探して走ったのでございます。】

車旅日記2006年7月16日・・・津駅、伊勢奥津駅、名張駅、伊賀上野駅、信楽駅、紫香楽宮跡駅、ホテル

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その2‐浜坂、東浜、福部、鳥取(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月24日・・・浜坂駅、東浜駅、福部駅、鳥取駅(山陰本線) 8:55&nb

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏 初日(東京-徳山)穂積、姫路、英賀保、金光、福山、天神川、徳山(東海道本線、山陽本線) 【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】

鉄旅日記2013年8月10日・・・穂積駅、姫路駅、英賀保駅、金光駅、福山駅、天神川駅、徳山駅(東海道

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その3(東京-京都)-桂川PAから四条烏丸へ。恋焦がれた女性に会いにいく男の話でございます。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・桂川PA 24:58 名神自動

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その2(東京-京都)-初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養老SA、多賀SA【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その1(東京-京都)-金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天島温泉天下茶屋 【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・金町、高円寺駅、調布駅、日野駅、弁天

「鉄旅日記」2001年初桜【京都の女性に恋をしていた頃がございました。そんなある3月の記憶でございます。】

鉄旅日記2001年3月31日 2001・3・31の記憶(京都編

「鉄旅日記」2001年如月誕生日その2【京都の女性に恋をしていた頃がございました。その日に京都にいたのでございます。】

鉄旅日記2001年2月17日 2001・2・17の記憶(京都編

→もっと見る

    PAGE TOP ↑