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「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その1‐肥前鹿島、肥前大浦、長里、湯江(長崎本線)/鹿島城跡 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/04 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年8月15日・・・肥前鹿島駅、肥前大浦駅、長里駅、湯江駅(長崎本線)/鹿島城跡

2020・8・15  4:57  スカイタワーホテル913号室
空には星がある。なかなか明けぬ夜。東京じゃもうすっかり明るくなっている頃だが、九州の夏の朝が示した事実にこの国の広さを想う。

昨夜入った店のうな丼のうなぎの量には驚いた。久々に感じた地方の実力と東京標準のチープさ。

うなぎは3週間前の三次でも串焼を食べている。きっと東京で食べるものじゃないのだろう。

小さな街を半円を描くように移動した昨夜。おそらく街の飲食店の前はすべて通ったのだろう。

かつての車窓から街と感じた鹿島。その記憶が今回の宿泊地に選んだ。

確かに街だったよ。

6:07  肥前鹿島(ひぜんかしま)駅(長崎本線 佐賀県)
鹿島藩は鍋島支藩2万石の城下町。城跡を見ておこうかと歩き始める。昨日の防府天満宮もそうだが、当初の計画にはない。

大手門を入ると緩やかな上り坂となり、鍵型の侵入路が石畳で整備されている。敵の侵入を受けた場合、いくつかの角で防御陣を組める。

かつて鹿島藩士が行き交った現在の石畳の両側は家並となり、穏やかに城へと導く。

行き着くと城址公園で、突き当たりに赤門が立つ。池からは牛蛙の声。赤門先の鹿島高校で何か動物でも飼っているのかと思ったよ。

駅への道を往く。城跡から駅までは徒歩約10分強。街をいくつか写す。

昨夜駅に着くと角のバスセンターのあたりから女性の歌声が漏れていた。もちろんメロディーなど覚えていないが、ここまで過ごした鹿島を回想して思い当たる。あれはワルツ。

夜には判別できない色がある。肥前鹿島駅はおそらくあの赤門をイメージしたのであろう朱色をしていた。

その朱色の上屋を写そうと上がった先に御来光があった。

満極の魂に幸あれ。今日もいい日になる。

6:39  肥前大浦(ひぜんおおうら)駅(長崎本線 佐賀県)

田園と有明海。緑と青を日の光りが満遍なく照らす。神々しい。

あるいは車窓全面に有明海を。あるいは入江を。青から視界を奪うのは活力にあふれた緑。

肥前大浦駅で行き違い3分の停車。鹿島で男性に見送られて同乗した女性が降りていく。

南北朝時代に築かれた竹崎城址を指す標識を目にして、地下道を駈け上がる。

6:52  長里(ながさと)駅(長崎本線 長崎県)

ひとつ手前の小長井駅のこと。列車は止まり、有明海の先に雲仙が見える。あまりの絶景に驚く。

発車すると諫早湾の干拓で悪名を流したゲートが見える。

時刻表になかったが列車行き違いのアナウンスがあり、ホームに立つ。


6:59  湯江(ゆえ)駅(長崎本線 長崎県)

列車は諫早中心街と島原に近づいていく。

若い車掌さんが列車の発車時刻を教えてくれる。こうなると途中下車もやりやすい。

行き違い4分の停車。どこで県を跨いだのか長崎県に入っている。ここは諫早市。

2009年に長崎本線に乗った際に特徴的な駅として記した湯江駅。別に何があるわけじゃない。ただ改札口まで丸みを帯びた数段の階段を下りるだけ。

かつて駅員さんが立っていた場所に郷愁を感じて写す。古い映画には夏の情景としてこうした風景がよく映っている。

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