「鉄旅日記」2018年水無月-松戸、八柱、新八柱、くぬぎ山、新鎌ヶ谷、北習志野、京成津田沼、ユーカリが丘、勝田台、東葉勝田台(新京成線/京成本線/山万ユーカリが丘線)【地元からひと駅先の松戸からは、新京成線が出ております。】
鉄旅日記2018年6月3日・・・松戸駅、八柱駅、新八柱駅、くぬぎ山駅、新鎌ヶ谷駅、北習志野駅、京成津田沼駅、ユーカリが丘駅、勝田台駅、東葉勝田台駅(新京成線/京成本線/山万ユーカリが丘線)
2018・6・3 9:09 松戸(まつど)駅(常磐線/新京成線 千葉県)
金町からひと駅。
江戸川を越えると千葉県になり、緑の気配が濃くなる。
西口に降りる。
かつて「グリーンマイル」を見た映画館はイオンに変わり、松戸の象徴とも言えた伊勢丹は閉鎖して、最上階の回転レストランは永久に運動を停止しているが、江戸川堤をジョギングすると、今でもあの旧伊勢丹が「松戸はここだよ」と教えてくれる。


東口では友人Kとよく飲んだ。
千葉ニュータウン、大宮、松戸、西船橋、秋葉原と互いの事情に応じて再会場所は移り変わり、オレはまた金町に戻ってきた。
今度はどこが適当だろう。
ドンツキのイトーヨーカドーへと延びる高架橋は、多くの飲食店が入る雑居ビルにつながっている。
その中のどこかで飲んでいたのだが、どの店だかは覚えていない。
イトーヨーカドーの並びにある聖徳大学の一角に足を踏み入れ、人が住まなくなった団地跡を一瞥して駅に戻り、新京成に乗り込む。
松戸ではかつて全日本プロレスが多くのビッグマッチを組んでいる。
ハーリー・レイス×ジャイアント馬場のNWA世界戦、
ドリー・ファンク・ジュニア×ザ・シークの遺恨決着戦、
ドリー・ファンク・ジュニア×テリー・ファンクのNWAインター王座をかけた兄弟対決、
1984年世界最強タッグリーグ開幕戦、
スタン・ハンセン×三沢光晴の三冠王座決定戦、
スタン・ハンセン×田上明の三冠戦、等々。
松戸とは、それだけの格を持った街という認識を変えずに現在を生きている。
9:53 八柱(やばしら)駅(新京成線 千葉県)
八柱駅前は街だった。
多少の驚きがある。
駅ビルには「駅そば」をはじめ多数の飲食店が並び、この建物内ですでに街を形成している。

八柱中央商店街をさくら通り入口まで歩き、駅に戻る。
イトーヨーカ堂は常磐沿線を有力なテリトリーとしていて、ここにも見られる。

松戸市長選挙を一週間後に控え、各陣営の動きも見られた駅前。
新八柱駅はロータリーの並びにあり、高架も走る武蔵野線はここでは溝を往く。
八柱駅は「やばしら」と読むが、新八柱駅には濁点はつかず「しんやはしら」と読む。
新八柱駅の方が後発だが、どのような経緯があったのだろう。
「駅そば」にも惹かれたけど、この分じゃここ八柱では「駅そば」という貴重な鉄道文化は残っていくだろう。
だからビールにしたよ。
9:41 新八柱(しんやはしら)駅(武蔵野線 千葉県)にて

10:17 くぬぎ山(くぬぎやま)駅(新京成線 千葉県)
通勤で使う松戸駅で、新京成線くぬぎ山行の列車を見るたびに、そこに何があるのかと興味を引かれていた。

下りてみると新京成の本社ビルがある。
他にはコンビニが見える。
反対口に下りてすぐに喫茶店の廃墟が壮絶な姿を晒し、駅舎に沿って進むとすぐに蛇行する商店街がある。
20メートルほどで住宅街へと移り変わる道にも、2階の障子が破れたまま居酒屋の装いを続けている廃墟がある。


その先で子供たちが元気に遊んでいた。
10:38 新鎌ヶ谷(しんかまがや)駅(東武野田線/新京成線/北総鉄道北総線 千葉県)
私鉄3線が合流する大ターミナル駅はモールタウン。

成田、柏、船橋、松戸、千葉と県内有力都市に通じているが、乗り換えを急ぐ人の流れはなく、歩いてみたいと思う商店街もなく、ひたすら人工的かつコンクリートのみの駅前で途方に暮れる。
鎌ヶ谷大仏とは全長1800cmらしい。
新京成線の2つ先にその名を冠した駅がある。
鎌ヶ谷といえば、北海道日本ハムファイターズの2軍球場があるが、最寄り駅はここではなく、駅前地図にも姿はなかった。
11:18 北習志野(きたならしの)駅(新京成線/東葉高速鉄道 千葉県)
梅雨入り前最後の快晴かもしれない。
小さな子供を連れた親子連れに自然に微笑みを向けている。
Bリーグ所属の千葉ジェッツの本拠地「船橋アリーナ」旗艦駅を謳う北習志野は賑わい、「きたなら」の愛称が街では浸透していて、アーケード街「JuJuきたなら」が長く続く様を高架橋から眺める気分はよかった。


反対側は住宅街で、ラーメン屋にできた行列は暑熱に焼かれ、そこを通りすぎてセブンイレブンでビールを購入する。
こうなってしまった自分を肯定する表現を、今日に限らず探している。
12:12 京成津田沼(けいせいつだぬま)駅(京成本線/京成千葉線/新京成線 千葉県)
新京成電車はここが終点。
京成本線と千葉線もまたここで分岐する。

多くシャッターが下りたアーケード街を歩いていく。
真昼の街は気だるく、駅ビルの入居者は眠たげで、東武ストアと千葉銀の看板が架かる駅前の建物はかつてはホテルだったのだろうが、ネームは剥ぎ取られ、ホテル跡地の上階には錆びが浮いている。

そのターミナル駅構内を人々が縦横に行き交っていた。
13:01 ユーカリが丘(ゆーかりがおか)駅(京成本線/山万ユーカリが丘線 千葉県)
佐倉にできたイオンタウンに下りる。
このニュータウンには、通常なら循環バスにあたる移動手段が、山万ユーカリが丘線という鉄道として運用されている。


一度の乗車賃は200円。
地区センター駅では眼下にボーリング場他娯楽施設を見て、次の公園駅から循環線に入り、女子大、中学校、井野と止まり、再び公園駅へと至り、地区センター、終点ユーカリが丘に戻る。


一周約15分。
日曜日の昼下がりに、普段の人波はイメージしづらいが、何やら贅沢な地域だとは言える。
京成の駅ビルはスカイプラザステーションタワーとウィシュトンホテルに二分される。

穏やかな日曜日の午後。
初めて下りる町をめぐっているオレには寂しさが付きまとう。
昨日届いた心の支えともいえる女性からのメッセージが影響している。
どことなく晴天を恨むようなお気持ちで過ごしておられたのだろう。
風が吹きわたるこの気持ちのいい場所で、長椅子に腰かけてウイスキーハイボールを手にしたオレはきっと、贅沢をしているのだろう。
あぁそうだよ。
その通りだ。
やがてまた愛を育み、不自由なく暮らして、離れた場所から愛するものの健やかな成長を祈る。
ここにこんなにも寛げる場所があってよかった。
たった今彼女からメッセージが届き、今月15日には駅に直結する場所に映画館が開く。
13:51 勝田台(かつただい)駅(京成本線 千葉県)
様々な人間模様が見える駅という空間。

街としての機能が充実した駅前通りを少し歩き、視線の先に緑の一帯を認めて、暮らしやすそうにも感じる。
特急列車も停車する。

ここ勝田台は中野に直結する東葉高速鉄道の始発駅にもあたる。
地下ホームでの接続の仕方に、京成電鉄は積極的に乗り換えを促進しているように感じる。
ここにも「駅そば」がある。
千葉の様々な駅に降りてきた。
まだ昼過ぎて間もないけど、どうやら千葉にいるのはここが最後になる。
この列車が行けば次は11分後。
それでいい。
まだウイスキーハイボールは残っている。
13:44 東葉勝田台(とうようかつただい)駅(東葉高速鉄道 千葉県)にて

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