*

「鉄旅日記」2019年如月 最終日(安中-東京)その3-海尻、八千穂、信濃川上、佐久海ノ口、甲斐小泉、小淵沢(小海線)/海尻城址 【週末パスで東京から伊豆。そして上州、信州へ。友人は言ったものでございます。何気に大層な移動距離だと。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年2月10日・・・海尻駅、八千穂駅、信濃川上駅、佐久海ノ口駅、甲斐小泉駅、小淵沢駅(小海線)/海尻城址

14:08 海尻(うみじり)駅(小海線 長野県)
今から約1時間前にひとつ手前の松原湖で降りる。

佐久海ノ口まで2駅歩くつもりで上り勾配を往く。

途中佐久の酒を購入して、海尻洞門を過ぎる。

徐々に下りに転じて、珍しく信号が現れるとそこは海尻城址。
仁王門が迎える脇の蛇行した雪道を上がっていくと、山頂に碑が立っている。


海尻合戦はリュックに入れた「甲陽軍鑑」にも載っているだろう。
いつ廃城になったのか案内板に記述はなかった。

神妙な気持ちで山を下りた。

国道に海尻駅の表示がなかなか現れない。

やがて川向こうに敷かれていた線路が川を渡ってくる。

そろそろかと思い前方に目をやれば、ポップな緑色の屋根が見える。
あれかと思い近づけば、線路はその建物を無視するように、一段高い場所で冷たく光りながら続いている。

そこで初めてGoogle地図を取り出した。
駅は城跡を下りた場所にあった。

引き返して到着。
おあつらえ向きにやって来た下り列車に乗って、どこで降りて引き返すかを考えている。

14:47 八千穂(やちほ)駅(小海線 長野県)
5駅を戻る。
行きに通り過ぎていく駅を確認していて、駅舎があるここに決めた。



浅間山はここからもよく見える。
何度かの噴火で山頂が吹き飛んだことがよく見てとれる。

そんなに昔からそこにあった存在を貴重だと思う。
上りホームに上がるとさらにきれいに見える。

列車を待っておられたお年寄に「浅間山がきれいですね」と話しかけると、東日本大震災で山も動いた話しや、八ヶ岳のことを教えてくれた。

千昌夫さんの流行歌「北国の春」の作詞者は佐久の出身で、あの歌には佐久の情景が盛り込まれているという。

再び上り列車。
八千穂から2駅目の馬流駅では、壁面に「秩父事件戦死者の墓」と大書されていた。

15:49 信濃川上(しなのかわかみ)駅(小海線 長野県)
この先を迷っていたら駅前の風情を見て、発作的に降りた。

民宿の案内が立つ駅前。
人気はなく、八ヶ岳を目指す人々への接待村なのだろうかと思う。

オレと一緒に降りた鉄道ファンの若者がいたが、あれからどこへ行ったのだろう。


「源流の里」を謳う川上村は寒風が吹きすさび、国道に出る前に引き返して、ストーブの炊かれた暖かい待合室で彼女への長い手紙を綴っていた。

まだ書き終えていない。

16:25 佐久海ノ口(さくうみのくち)駅(小海線 長野県)
今度は2駅を引き返す。

武田信玄初陣の伝説の地。
ここに降りてみたかった。

伝説の真偽は定かではないようだが、武田軍に討ち取られた豪傑平賀入道は実在の人物で、佐久は甲州軍における信州侵略の起点になったことは確かだ。

この信濃という山国に、たくさんの力自慢が播挙していた事情は、今に思えば涙ぐましい。

現代に生きるオレたちも、実は変わらず命のやりとりをしている。

源流の川辺に下りて、最近唱えるようになった言霊を口にして、天に両の掌を差し出した。

導きを感じた。
そして今日をこうして生きている。

17:20 甲斐小泉(かいこいずみ)駅(小海線 山梨県)
行き違い3分の停車。

どこかからか眠りに落ちて、喧騒に気づくと清里だった。

ふと車窓に目を移せば八ヶ岳が大きく見えている。
スマホを構えた。

この駅からも八ヶ岳は見えた。

高原地帯の道は大きく曲がりくねっていた。

17:34 小淵沢(こぶちざわ)駅(中央本線/小海線 山梨県)
何年か前から駅が生まれ変わっていたことは知っていた。

改札口は2階になり、各ホームからの移動距離は短縮されたが、独自の風情は失われてしまった。

八ヶ岳はすでに背後に回り、駅を降りると南アルプスが見えている。

ビルディングと言える新駅舎は、駅前通りからスマホを構えても収まりきらなかった。

【Facebookへの投稿より】
東信地域に根っこを持つ身に、浅間山とは格別な山でございます。

天明3年大噴火の折には、火山灰は天を覆い、世界的に異常気象が観測されたと漏れ聞いております。

本日気紛れで訪ねた身に、荒々しくも美しいその姿を見せてくれました。

高原列車に乗って小淵沢へと向かっておりますと、浅間山、八ヶ岳、南アルプスと名山が現れてまいります。

まさに神々しい。。
車窓から、そのように感じていたのでございます。

関連記事

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その1 ‐湯瀬温泉、鹿角花輪、十和田南(花輪線)/和心の宿姫の湯 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・湯瀬温泉駅、鹿角花輪駅、十和田南駅(花輪線)/和心の宿姫の湯

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その2‐鯉川、東能代、岩館、深浦(奥羽本線/五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月12日・・・鯉川駅、東能代駅、岩館駅、深浦駅(奥羽本線/五能線) 10:19

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月 2日目(大船渡-釜石)その3‐宮古、蟇目、茂市(山田線)/蛇の目寿司 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月23日・・・宮古駅、蟇目駅、茂市駅(山田線)/蛇の目寿司 13:25 宮古蛇

記事を読む

「鉄旅日記」2006年晩夏-伊勢崎、桐生、西桐生、下仁田、上州富岡、高崎(高崎線/両毛線/上信電鉄) 【ふと誘われるように、上州へ向かう列車に乗ったのでございます。】

鉄旅日記2006年9月2日・・・伊勢崎駅、桐生駅、西桐生駅、下仁田駅、上州富岡駅、高崎駅(高崎線/両

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その2‐静岡、浜松、豊橋、名古屋、大垣(東海道本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月23日・・・静岡駅、浜松駅、豊橋駅、名古屋駅、大垣駅(東海道本線) 8

記事を読む

「鉄旅日記」2018年師走 初日(東京-津)その1-金町、西桑名、楚原、阿下喜、麻生田、丹生川(常磐線/三岐鉄道北勢線/三岐鉄道三岐線) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

鉄旅日記2018年12月22日・・・金町駅、西桑名駅、楚原駅、阿下喜駅、麻生田駅、丹生川駅(常磐線/

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その4‐置賜、高畠、米沢(奥羽本線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月4日・・・置賜駅、高畠駅、米沢駅(奥羽本線) 15:32 置賜(

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 2日目(盛岡-宮古)その4-陸奥湊、白銀、鮫、久慈、宮古(八戸線/三陸鉄道リアス線) /蛇の目寿司【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月22日・・・陸奥湊駅、白銀駅、鮫駅、久慈駅、宮古駅(八戸線/三陸鉄道リアス線)

記事を読む

「鉄旅日記」2012年夏【青春18きっぷで、みちのくひとり旅】最終日(羽後本荘-東京)-羽後本荘、古口、袖崎、天童、漆山、かみのやま温泉、山形、左沢、寒河江、長町、太子堂、南仙台、名取、館腰、船岡(羽越本線、陸羽西線、奥羽本線、左沢線、東北本線)

鉄旅日記2012年8月15日・・・羽後本荘駅、古口駅、袖崎駅、天童駅、漆山駅、かみのやま温泉駅、山形

記事を読む

「鉄旅日記」2023年新春最終日(彦根-東京)その2 ‐近江長岡、木曽川、枇杷島、勝川(東海道本線/JR東海交通事業城北線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月9日・・・近江長岡駅、木曽川駅、枇杷島駅、勝川駅(東海道本線/JR東海交通事

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2001年盛夏 2日目(琵琶湖西-高松)その2-淡路島南PA、道の駅瀬戸の松原、高松東急イン【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月12日・・・淡路島南PA、道の駅瀬戸の松原、高

「車旅日記」2001年盛夏 2日目(琵琶湖西-高松)その1-レイクサイド琵琶湖、四条烏丸、長岡京駅、淡路SA【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月12日・・・レイクサイド琵琶湖、四条烏丸、長岡

「車旅日記」2001年盛夏 初日(東京-琵琶湖西)その4-道の駅びわ湖大橋米プラザ、レイクサイド琵琶湖【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

2001年8月11日・・・道の駅びわこ大橋米プラザ、レイクサイド琵琶

「車旅日記」2001年盛夏 初日(東京-琵琶湖西)その3-御嵩町次月、新鵜沼駅、岐阜駅、醒ヶ井駅【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月11日・・・御嵩町次月、新鵜沼駅、岐阜駅、醒ヶ

「車旅日記」2001年盛夏 初日(東京-琵琶湖西)その2-駒ヶ根駅、道の駅信州平谷、阿木湖【思い出深き四国初上陸でございます。福山に帰省していた友と待ち合わせ、いつも想っていたのは京都の彼女のことでございます。】

車旅日記2001年8月11日・・・駒ヶ根駅、道の駅信州平谷、阿木湖

→もっと見る

    PAGE TOP ↑