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「鉄旅日記」2013年夏 2日目(徳山-南宮崎)その1-徳山、長府、西小倉、城野、行橋、新田原、中津、中山香、高城、佐志生、熊崎、上臼杵、臼杵(山陽本線、日豊本線) 【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】

公開日: : 最終更新日:2025/06/16 旅話, 旅話 2013年

鉄旅日記2013年8月11日その1・・・徳山駅、長府駅、西小倉駅、城野駅、行橋駅、新田原駅、中津駅、中山香駅、高城駅、佐志生駅、熊崎駅、上臼杵駅、臼杵駅(山陽本線、日豊本線)

2013・8・11 5:30 徳山(とくやま)駅(山陽新幹線/山陽本線/岩徳線 山口県)
街に出て、蜩が鳴いた。
子供の頃を思い出した。
夏休みのラジオ体操などで、たまに早く起きた朝に彼等の声が聞こえていたことを思い出した。

銀座モール街を一回りする。
銀南街、シネマギャラリー。
そして門前に屋台が2軒。
朝まで飲み明かしていたことを思われる背中が見える。
独特の文化だ。

夜明け前。
すでに暑い。

7:43 長府(ちょうふ)駅(山陽本線 山口県)
新山口で乗り継ぐ。

駅が生まれ変わっていた。
かつて車窓から目にしていたのは「駅そば」があるごく小振り駅舎で、おそらく古くから活躍して町の顔的存在であったと思われるものだった。

残念なことに「駅そば」はなくなり、駅周辺で目につくのは喫茶店と花屋くらいものだが、駅前通りから歩いてすぐのところを2号国道が線路と並走し、ドンツキには下関競艇。
「女王杯」の垂れ幕がかかっていた。

乃木大将の出身藩として今も城下町を謳う長府。
海峡の風が吹いている。

8:31 西小倉(にしこくら)駅(鹿児島本線/日豊本線/日田彦山線 福岡県)
下関で乗り継ぎ、小倉で鹿児島本線に乗り、一駅目の西小倉で降りて、4分後に到着する日豊本線行橋行きに乗り換える。

北九州の雄都小倉はこのあたりでもまだ都会を続けている。
無味乾燥とした駅かと思っていたけど、城下町として、またかつての軍都小倉としての風格を有していた。

平凡な表現で恥じ入るが、山が見える。
九州の山が無骨に見えるのは土地柄、風土柄なのだろう。

8:40 城野(じょうの)駅(日豊本線/日田彦山線 福岡県)
数分の停車。
かつての筑豊炭田を抜けて大分県日田市へと通じる日田彦山線との分岐駅。

山の麓にきた。
海峡の風は小倉までは届かず、駅前は暑気と蝉の声に包まれていて、空き地だった。

都会は消えてなくなっている。
しかし次回立ち寄った際にはまた別な風景が展開されていそうな、だだっ広い空き地だった。

9:21 行橋(ゆくはし)駅(日豊本線/平成筑豊鉄道田川線 福岡県)
昨日、甲府、四万十で気温40度を記録したと、前席のご婦人が開いていた新聞で知った。

長峡川、今川に挟まれた行橋の街は栄えているといっていい。
中央通り、ハミング通り、えびす市場を歩いた感想だ。

アパホテルにルートイン。
チェーンホテルの進出が見られる様を見て、人が集まる街であることを知り、行橋の行く末を思い、嬉しい気持ちでいる。

次の列車は新田原行き。

9:37 新田原(しんでんばる)駅(日豊本線 福岡県)
気難しそうな顔をした駅長だ。
でも金魚が泳ぐこの水槽の面倒を見ているのは彼だろう。

かつて一般国道だけを使って東京から大分まで車で旅した時に通った10号国道まで徒歩1分。
このあたりには古墳が散在していて、歴史の町を謳う。
他に目に付くものは残念ながら見当たらない。

次の列車は中津行き。

10:53 中津(なかつ)駅(日豊本線 大分県)
黒田官兵衛の城下町。
新田原で触れた旅の際には城にも上がった。
あの時も真夏。
今日も暑く、方々で破滅的な暑さを記録するだろう。

日ノ出町から新博多町へ。
通りを歩く者は皆無に等しかった。

椰子の木が印象的に配置される南国らしい駅で、念願だった「駅そば」の屋号は弁慶うどん。
食べたのはそばだけど、薄味の塩加減が絶妙で汁まで飲み干した。
こんな暑い日にはこれがいい。

中津は福沢諭吉の出身藩でもあり、街中には旧宅跡を示す表示が見られた。

次の列車は臼杵行き。

11:33 中山香(なかやまが)駅(日豊本線 大分県)
数分の停車。

「氷」の幟をぶら下げた大衆食堂がある。
その脇にはここらの村で見かけることのないハンバーガーの文字。

10号国道はずっと並走していて、低い山並が続く景色を眺めている。

12:35 高城(たかじょう)駅(日豊本線 大分県)
大分から2駅。
数分の停車。

大分で大幅な乗客の入れ替えがあった。
佐伯方面に向かう人数が多いことを意外に思う。

ホーム中央に改札を設けた変則的な駅だった。
春に成田線の新木駅でも似た構造に出会った。
駅舎はないようだ。
停車時間は僅かで乗降客は多く、階段を上る列についていけば発車に間に合わないと判断して外には出なかった。

いいさ。
見渡したところ何の変哲もない住宅街だ。

大分川、乙津川、そして大野川と渡る。

13:00 佐志生(さしう)駅(日豊本線 大分県)
数分の停車。

特徴のない平地を走っていたと思ったら、いつの間にか深い山間に入っている。
あたりに人を集めそうなものは何も見当たらなかったが、ここで10数人が降りた。

跨線橋から見えたはただひたすらの緑。
その中にみかんが生っていた。
まだ全然青くはあったけれど。

13:11 熊崎(くまさき)駅(日豊本線 大分県)
数分の停車。

山間から少し下ってきたようだ。
たくさんの風鈴が吊るされた古い木造駅舎だった。

周囲を囲む山並は低く、いくつかの古墳の表示がある。

10号国道からは随分離れてしまったようだ。

14:51 臼杵(うすき)駅(日豊本線 大分県)
まるで水を浴びたみたいだ。
体中汗でぐっしょりだ。

蝉時雨に包まれた駅の木陰で涼んでいる。
都市部のような非人道的な暑さはここにはなく、太古からの南国特有の暑さがあるだけだ。
人もいい。

かつては車での旅だが、大分から延岡へと至るこの道を往ったことはなかった。
イメージしていた街並とほんの少しの誤差があったけど、こんな古風な街があったのかと感動している。

二王座歴史の道、龍原寺三重塔、上臼杵駅、臼杵城址。
一級品の日本を歩いて回った。

大林宣彦監督がこの街で撮った映画の看板が街角に架かっていた。
彼の世界観は昔から好きで、代表作に登場する尾道を昨日通過した時も、オレ自身が登場する過去の映像とは異なる何か大切なものが脳裏を掠め、この夏に、はるばる遠くの西の国を旅していることを喜んだ。








上臼杵(かみうすき)駅(日豊本線 大分県)にて

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