「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その1 ‐金町、東京、三島(常磐線/東海道本線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】
鉄旅日記2022年3月19日・・・金町駅/東京駅/三島駅(常磐線/東海道本線)
2022・3・19 4:27 金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)
昨日の冷たい雨は上がり、冷気も去った朝。3連休を迎える高揚感は町になく、駅に着くまでただの一人ともすれ違うことはなかった。カラオケ屋、セブンイレブン、松屋、富士そばは光を放ち、日高屋は珍しく閉まっていた。
2:30に目を覚まし、ストレッチから筋トレ。朝の習慣を怠らずに済んだことに安堵と感謝。NHKに緊迫感はなく、出発までの2時間をたんたんと済ませた。
ドアを開けて金蓮院に一礼。それだけじゃ気持ちは収まらず門前に回って一礼。毎朝気持ちを落ち着けてくれる仏域。
クロマツに触れれば爽やかな風が首筋を撫でてくれる毎度の朝。守護龍、守護存在が生きることの素晴らしさをそのような表現で伝えてくれる。今朝はクロマツに触れることは叶わないが、思いは伝わっただろう。
この町に戻ってじきに丸4年。暮らしもオレ自身も大きく変わった。
改札で「おはようございます」と青春18きっぷを出す。若い駅員さんはちょうど手に消毒液をつけたところだったので、しばしの待機。互いに目で笑う。

そんなコロナ日常からは間もなく2年。2年前に高山、富山と遊んだこの3連休ではマスクはしていなかった。
西へ向かう一番列車に乗っている。
5:14 東京(とうきょう)駅(東海道・山陽新幹線/東北・北海道新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東海道本線/中央本線/山手線/京浜東北・根岸線/横須賀線/総武線快速/京葉線/成田エクスプレス/上野東京ライン/東京メトロ丸の内線 東京都)
5:20発沼津行に乗る。3月12日のダイヤ改正でも変わることなく、東海道本線の一番列車は沼津行き。旅を始めた頃には静岡行きだった。


はす向かいに座る男が定期的に鼻をすする耳障りな音を発する。席は埋まり始め、間もなく発車する。練馬にいた頃は東京発に間に合わず、品川から乗ったものだ。
ロシアのウクライナ侵攻から3週間。プーチン大統領が目論んでいたと思われる早期制圧は思うようにいかず、家族を安全な場所へと向かう列車に乗せて見送った男は兵士となり、銃をとる切ない光景が映されていた。同じ立場であればオレもそうするだろう。
人類が抱える「業」。多くの罪は冷酷な指導者に帰せられるが、20年もの間プーチン大統領をあの立場でいることを許した国際社会も一度己の姿を鏡に写す必要がある。
ともあれウクライナを逃れた人々や受け入れる国々を支援しなければならない。それが国際社会の一員としての義務というより責務と感じて国連UNHCRへ支援を申し込んだ。
ロシアに課した経済制裁への影響が生活にも及ぶことへの懸念があるが、耐えるのもまた「業」に由来する。
理不尽に家を追われた人々の涙もまた映像に流れ続けている。気の毒で見るに耐えないが、同じ人類として、人類が起こす愚行を記憶して後世に残さなければならない。
独裁者はやがて身から出た錆びに全身を侵されるだろう。おそらく例外はない。歴史はそうしたことを伝えてきた。
7:29 三島(みしま)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線/伊豆箱根鉄道駿豆線 静岡県)
眠りに落ちたのは品川を過ぎてから。起きては眠り。起きては眠り。
根府川での目覚めでは正面に日の光を見た。2週間前に泊まった熱海は煙っていた。
三島に着くと雨の気配。ついさっきまで降っていたかのような路面の濡れ具合。
三島では接続の静岡行が待っている。降りた者たちが我先にと急ぐ。浅ましい。なにより危険だ。幸いにしてホームの階段位置に覚えがあり、通路のはじを悠然と歩いていく。経験上、席は確保できるはず。そして案の定。
旅行者はだいぶ戻ったようだ。コロナ第6波によるまん延等防止措置も明後日で明ける。
3日前に起きた地震の影響で東北新幹線は脱線して、架線も損傷。しばらく不通の見込みとのこと。亡くなられた方、傷ついた方にお悔やみを。そして東へ向かうことを楽しみにしていた旅行者には憐れみを。
ホテルズドットコム(Hotels.com)予約キャンペーン https://jp.hotels.com/
スーパーマーケット成城石井 http://www.seijoishii.com/
関連記事
-
-
「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】初日(東京-大阪茨木 R246→R1→名神高速)その2-掛川、磐田駅、浜松、音羽町、岡崎、知立、名古屋渋滞、佐屋町、弥冨町
車旅日記1996年5月3日 6:25 1号国道‐掛川 あれから1時間か。 始まるよ、これから。
-
-
「鉄旅日記」2012年夏 初日(東京-富山)-大垣、田村、近江塩津、敦賀、越前花堂、美山、九頭竜湖、越前大野、福井、美川、金沢、津幡(東海道本線、北陸本線、越美北線) 【青春18きっぷで、福井・石川途中下車旅】
鉄旅日記2012年8月25日・・・大垣駅、田村駅、近江塩津駅、敦賀駅、越前花堂駅、美山駅、九頭竜湖駅
-
-
「鉄旅日記」2020年睦月 初日(東京-湯沢)その2‐新白河、郡山、福島、仙台、あおば通(東北本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月11日・・・新白河駅、郡山駅、福島駅、仙台駅、あおば通駅(東北本線) 8:2
-
-
「鉄旅日記」2014年冬 初日(東京-鬼怒川温泉)-下今市、新藤原、川治湯元、川治温泉、湯西川温泉、龍王峡、鬼怒川公園、新高徳、鬼怒川温泉(東武鬼怒川線/野岩鉄道) 【まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパスで、野州旅】
鉄旅日記2014年12月6日・・・下今市駅、新藤原駅、川治湯元駅、川治温泉駅、湯西川温泉駅、龍王峡駅
-
-
「鉄旅日記」2008年初夏 初日(東京-和歌山)その1-浜松、豊橋、大垣、京都、六地蔵、城陽、京終、帯解、天理、桜井(東海道本線/奈良線/桜井線) 【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】
鉄旅日記2008年7月19日・・・浜松駅、豊橋駅、大垣駅、京都駅、六地蔵駅、城陽駅、京終駅、帯解駅、
-
-
「車旅日記」2005年春 最終日(富山-松本)走行距離218㎞ その2-泊駅、越中宮崎駅、市振駅、糸魚川駅、頸城大野駅、小滝駅、平岩駅、白馬大池駅、安曇追分駅 【松本から富山へ。今にして思えば、なぜこの旅を思い立ったのか思い出せないのでございます。】
車旅日記2005年4月30日・・・泊駅、越中宮崎駅、市振駅、糸魚川駅、頸城大野駅、小滝駅、平岩駅、白
-
-
「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その5 ‐常陸鴻巣、下小川、矢祭山、常陸大子(水郡線)/矢祭山鮎の里公園 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】
鉄旅日記2022年2月5日・・・常陸鴻巣駅、下小川駅、矢祭山駅、常陸大子駅(水郡線)/矢祭山鮎の里
-
-
「鉄旅日記」2015年春 初日その2(東京-宇治)-香里園、寝屋川市、門真市、守口市、淀屋橋、天満橋、中之島、樟葉(京阪本線/京阪中之島線) 【ひらパーGo!Go!チケットで行く、京阪旅】
鉄旅日記2015年3月21日その2・・・香里園駅、寝屋川市駅、門真市駅、守口市駅、淀屋橋駅、天満橋駅
-
-
「鉄旅日記」2016年夏 3日目(小樽-富良野)その2-深川、増毛、留萌、北一已、深川、旭川、美瑛、千代ヶ丘、富良野(留萌本線/函館本線/富良野線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】
鉄旅日記2016年8月12日・・・深川駅、増毛駅、留萌駅、北一已駅、深川駅、旭川駅、美瑛駅、千代ヶ丘
-
-
「鉄旅日記」2021年秋 初日(東京-飯坂温泉)その4 ‐福島、卸町、東福島、桑折、飯坂温泉(阿武隈急行/東北本線/福島交通飯坂線) 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】
鉄旅日記2021年10月9日・・・福島駅、卸町駅、東福島駅、桑折駅、飯坂温泉駅(阿武隈急行/東北本