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「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その2 ‐静岡、金谷、新金谷、代官町、日切、合格、門出(東海道本線/大井川鐡道本線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年3月19日・・・静岡駅、金谷駅、新金谷駅、代官町駅、日切駅、合格駅、門出駅(東海道本線/大井川鐡道本線)

8:32  静岡(しずおか)駅(東海道・山陽新幹線/東海道本線 静岡県)

富士川を過ぎる頃、にわかに雲が払われ空が青に染まる。光を得た東海の白い町並がまぶしい。

清水ではまた曇り、今にも降りだしそうな空。静岡鉄道の鉄橋が見えてくると、しばらくして東海道本線と寄り添い、次の草薙までの区間に3駅を置いて別れていく。

浜松行との乗り継ぎ時間2分。大垣、米原、姫路。その先のダイヤにも変更はないのだろう。

静岡には明日泊まる。

9:07 金谷(かなや)駅(東海道本線/大井川鐡道本線 静岡県)にて

9:27 新金谷(しんかなや)駅(大井川鐡道本線 静岡県)にて

9:48 代官町(だいかんちょう)駅(大井川鐡道本線 静岡県)にて

10:02 日切(ひぎり)駅(大井川鐡道本線 静岡県)にて

10:11 合格(ごうかく)駅(大井川鐡道本線 静岡県)にて

10:25  門出(かどで)駅(大井川鐡道本線 静岡県)

用宗~焼津間でわずかに海辺に出る。何度も通ってきたが知らずにいた。道々にはそうしたものがある。探すように車窓を眺めるのも楽しい。

金谷駅に降りるのは2度目になる。以前は社員旅行の折。20年ほど前になるのだろう。よくは覚えていないが、新金谷からSLにも乗り、終点の井川まで。沿線の景色はよく覚えていない。

大井川鐡道駅に寄り2日間有効の本線フリー切符を購入する。

JR金谷駅に着いたのは9:01。大井川鐡道千頭行は8:59に出ている。無情なる接続事情で、次が出るのは11:00過ぎ。2時間近くある。事前に地図を見ていて、門出駅まで歩こうと思っていた。

東海道金谷宿。

線路に沿って下っていくと諏訪原城跡への表示が現れる。武田家衰亡へ向かう中に現れる悲劇の城。二俣、持舟、高天神。遠州で起きたそうした落城物語を思い出す。

まず次の新金谷駅までは約1.5km。大代川を渡る。

洋風建築の新金谷駅には鉄道発祥当時のレトロな味がある。列車は上下ともにしばらく来ず、構内に止まる懐かしい車両を写す人がちらほら。先を急ぐように数枚を写し離れる。

川辺に沿って歩く。国道に出るとすぐ右手に駅のホームが見えてくる。代官町駅。

越すに越されぬ大井川。映画「雨上がる」にも描かれた東海道の難所だが、当時を連想させるものはない。

そこから10分ほどで日切駅。国道を歩けばホームが見えるが、駅入口がある地道からでは発見しづらい。

また10分ほどで合格駅。2020年までは五和(ごか)駅とのこと。地域おこしメンバーによる言葉遊びから改称されたとある。古い駅舎内に地蔵尊が鎮座している。沿線の名所にと駅舎はフリー切符にも描かれている。

次は10分もかからない。東名高速をくぐると国道を高架でまたぐ立派な商業施設「KADODE OOIGAWA」が現れる。よく見ると門出のロゴマークが随所に見られ、門出駅はその施設の一部になる。

合格駅への改称とあわせて「KADODE OOIGAWA」と共に2年前に開業した新駅で、めでたい地名を喜ぶ沿線に和む。

ここまで歩いてきた理由も合格、門出と、めでたさにあやかりたかったのと、駅旅人には素通りできない駅名による。

ここで11:15千頭行を待つつもりでいた。おあつらえ向きにローソンもある。でも10:26に金谷行がくる。新金谷まで戻って下りを待つことにする。

その前にビールを購入したことは言うまでもない。

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