「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その4 ‐鎌倉、久里浜、京急久里浜、衣笠、東逗子(横須賀線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】
鉄旅日記2022年3月5日・・・鎌倉駅、久里浜駅、京急久里浜駅、衣笠駅、東逗子駅(横須賀線)
10:06 鎌倉(かまくら)駅(横須賀線/成田エクスプレス/湘南新宿ライン/江ノ島電鉄 神奈川県)
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響と見るのはオレが古いからだろう。鎌倉の賑わいは列車内で振り返った往時には及ばないが、10時にしては大層なもので、八幡宮に続く通りを行く列は絶え間ない。



思えば初めてデートをしたのが鎌倉。35年前になる。8月13日。
大切に思っていた人の誕生日は忘れたのに、その日付は忘れずに、思い出すのにひと苦労することもなく、なぜかすぐに取り出せるところに置いてある。
10:43 京急久里浜(けいきゅうくりはま)駅(京浜急行久里浜線 神奈川県)にて

10:55 久里浜(くりはま)駅(横須賀線/成田エクスプレス 神奈川県)
列車旅に目覚めたのは、この駅から旅を始めたからなのかもしれない。

その旅の記録は残っていない。三崎口で会社の連中と別れ、京急久里浜駅で降りて歩き、逗子、大船、富士、身延。そして松本。そんな旅路だった。17年ほど前だろう。
あの日に目を見張った終着駅に相応しい駅舎はそのままで、あの日に乗り継いだ京急久里浜駅までの道を往復する。

駅正面右手に京急駅は見えていて、久里浜駅で降りたことごとくがそこを目指しているかのように見えた。
千葉県富津市の金谷港とを結ぶ東京湾フェリーが出る久里浜港へは約2.3km。バスに乗れば約10分。フェリーには社員旅行で一度乗船している。

なすこともない。「NewDays」へ。復刻されたアサヒ黒ビールを手にとる。
11:26 衣笠(きぬがさ)駅(横須賀線/成田エクスプレス 神奈川県)
久里浜の閑散さはここにはなく、駅前商店街を人々は縦横に行く。線路に沿ってアーケード街があり、童謡が流れ、三浦一族ゆかりの地を謳う。


大齡を重ねた三浦大介は石橋山で破れた源頼朝一行が安房へ逃れる時間を稼ぐために衣笠城にこもり、やがて城は落ち、大介は腹を切る。鎌倉武士の誉れを得た名は今も残り、商店街の横断幕にもその名がある。

城跡は駅からは望めず、三浦一族はその後に北条早雲の手で油壺に果てる。歴史絵巻が脳裏を巡る20分。段差の多い駅舎に、歴史の古さを感じる。

次の横須賀駅では休暇をとった米軍人が乗ってきた。
ここは横須賀。かつて歌謡曲に謡われた横須賀。様々な都市が同じように謡われた。
今じゃそんなこともない。
11:49 東逗子(ひがしずし)駅(横須賀線/成田エクスプレス 神奈川県)
春本番を思わせる陽気。日だまりのベンチでお日さまを背中に受けてビールを飲んでいる。この駅に降りたことにより、横須賀線のすべての駅に降りたことになる。

待ち人は少ないかと思わせたこの小さな駅にも、次の成田空港行きを待つ人々が集まってきた。
駅舎は簡素かつ古めかしく、それなりの時を生きてきたことを思わせる。駅前も狭く、わずかな隙間を停車中の車が埋める。
平和な時。



なぜプーチン大統領は戦争を欲したのか。凡人には知るよしもないが、また彼も凡人が身に染みて感じる幸せを味わったことがないのかもしれない。生い立ちにもよるが、あるいはロシアという自然環境や政情の厳しい国柄によるのかもしれない。
ここ数日彼という男のことをよく思う。
ホテルズドットコム(Hotels.com)予約キャンペーン https://jp.hotels.com/
スーパーマーケット成城石井 http://www.seijoishii.com/
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2020年初秋 3日目(高松)その1 ‐片原町駅、瓦町駅、高松築港駅、玉藻公園(高松城跡)、一宮寺、滝宮天満宮、滝宮駅、満濃池 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】
車旅日記2020年9月21日・・・片原町駅、瓦町駅、高松築港駅、玉藻公園(高松城跡)、一宮寺、滝宮
-
-
「鉄旅日記」2009年秋 3日目(大分-佐賀)その2-大牟田、銀水、西鉄銀水、瀬高、荒木、久留米、鳥栖、佐賀(鹿児島本線/長崎本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】
鉄旅日記2009年9月20日・・・大牟田駅、銀水駅、西鉄銀水駅、瀬高駅、荒木駅、久留米駅、鳥栖駅、佐
-
-
「鉄旅日記」2019年弥生Part.1 初日(東京-紀伊田辺)その3-周参見、椿、白浜、紀伊田辺(紀勢本線) 【和歌山電鐵に乗るために、青春18きっぷで紀伊半島一周を思い立ったのでございます。】
鉄旅日記2019年3月2日・・・周参見駅、椿駅、白浜駅、紀伊田辺駅(紀勢本線) 19:12 周参見
-
-
「鉄旅日記」2018年卯月 その2-阿字ヶ浦、那珂湊、勝田、大津港、日立、常陸多賀(ひたちなか海浜鉄道湊線/常磐線)【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】
鉄旅日記2018年4月25日・・・阿字ヶ浦駅、那珂湊駅、勝田駅、大津港駅、日立駅、常陸多賀駅(ひたち
-
-
「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その3‐余目、三瀬、羽前水沢、間島(陸羽西線/羽越本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月13日・・・余目駅、三瀬駅、羽前水沢駅、間島駅(陸羽西線/羽越本線) 14:
-
-
「鉄旅日記」2019年弥生Part.1 最終日(紀伊田辺-東京)その1-紀伊田辺、箕島、和歌山、伊太祈曽、貴志(紀勢本線/和歌山電鐵貴志川線) 【和歌山電鐵に乗るために、青春18きっぷで紀伊半島一周を思い立ったのでございます。】
鉄旅日記2019年3月3日・・・紀伊田辺駅、箕島駅、和歌山駅、伊太祈曽駅、貴志駅(紀勢本線/和歌山電
-
-
「鉄旅日記」2017年冬 初日(東京-会津若松)その2-会津荒海、会津田島、会津下郷、塔のへつり、湯野上温泉、西若松(会津鉄道) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】
鉄旅日記2017年12月2日・・・会津荒海駅、会津田島駅、会津下郷駅、塔のへつり駅、湯野上温泉駅、西
-
-
「車旅日記」2000年夏Part.1 最終日(小千谷-桐生-下妻-東京)道の駅おぢや、塩沢らーめんショップ、月夜野情報サービスセンター、旅の駅桐生、道の駅しもつま、柏市あけぼの2丁目、葛飾金町 【信濃、飛騨、そして能登島。帰りは北陸路。この国の美しさをあらためて感じました夏旅でございます。】
車旅日記2000年7月23日 2000・7・23 2:09 17号国道‐おぢや(道の駅) 都合3時
-
-
「鉄旅日記」2009年晩秋 2日目(倉敷-和田山)その1-倉敷、足立、生山、上菅、伯耆溝口、伯耆大山、赤碕、浦安、松崎、浜村、末恒、湖山、鳥取(伯備線/山陰本線) 【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】
鉄旅日記2009年11月22日・・・倉敷駅、足立駅、生山駅、上菅駅、伯耆溝口駅、伯耆大山駅、赤碕駅、
-
-
「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その4 ‐鶴見小野、弁天橋、国道、浜川崎(鶴見線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、相模線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】
鉄旅日記2022年3月6日・・・鶴見小野駅、弁天橋駅、国道駅、浜川崎駅(鶴見線) 14:45
