「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その4 ‐鶴見小野、弁天橋、国道、浜川崎(鶴見線) 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、相模線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】
鉄旅日記2022年3月6日・・・鶴見小野駅、弁天橋駅、国道駅、浜川崎駅(鶴見線)
14:45 鶴見小野(つるみおの)駅(鶴見線/海芝浦支線/大川支線 神奈川県)
アジア的な下町に降りた。

クリーニング屋は香り、都会じゃ見かけることのない老婆がコンビニ店員をやきもきさせている。
弁天様とお稲荷様に詣る。地図にあり、計画には入っていた。


静かな町にカラスの泣き声や鳥のさえずりが聞こえてくる。首都高速を走り過ぎる車の音はまるで町の音のように自然に溶け込んでいる。

次に来るのは海芝浦行き。次の駅でまた降りる。
日差しはあたたかく、もうすっかり春。ビールを開ける気分はことのほかいい。
おやおや列車の到着が遅れている。これも鶴見線ならと納得する。
15:02 弁天橋(べんてんばし)駅(鶴見線/海芝浦支線/大川支線 神奈川県)
操車場を過ぎると鶴見線を象徴する工場街に入る。
JFEの巨大工場が目の前にあり、コンビニは閉鎖中。食堂も週末は開けていないのだろう。休日には無人となる一帯じゃ、ビールも売っていない。

折よく上り列車がやってくる。2つ前の国道駅を懐かしく思っていた。
15:12 国道(こくどう)駅(鶴見線/海芝浦支線/大川支線 神奈川県)
高架駅に降りる。

そして異郷に続く階段を下りる。薄暗い通路にはかつての生活の跡がある。飲み屋があり、誰かが出入りしていた玄関がある。




残さなければいけないもののように、わずかな時間に夢中でスマホを押した。恋人はこうした空間がなぜか好きで、連れてくる絵が浮かんだ。


初めての訪問は10年ほど前。その後、明石家さんまさん、大竹しのぶさん主演のドラマ「男女7人秋物語」の撮影に使われていたのを30数年後に観た再放送で知った。
ここを最寄駅とする友人がいた。昨日の関内でも触れたが大洋ファンの男で、一緒に横浜スタジアムに行ったよ。大学を卒業して、どうにかしてつながっていようといろいろ努力はしたけれど、とうとう連絡先が分からなくなってしまった。
もう戻れない場所がある。いや、今じゃそんな場所ばかりか。名残惜しい気持ちでその先を眺めていた。

15:31 浜川崎(はまかわさき)駅(鶴見線/南武線浜川崎支線 神奈川県)
鉄路の果てのような荒涼とした光景を眺めていた。鶴見線はこの先にまだ2駅を残しているが、終着駅のような侘しさを感じている。


それもそうか。開業当時はここが東海道本線の終着貨物駅でもあったが、現在はさらに延びて東京貨物ターミナル駅へとつながっている。


鶴見線駅を降りて、通りを隔てた南武線駅へ。駅が2つある構造を気に入っている。



オレも人のことは言えないが、何の用があってここにいるのか分からない人相のよくない男たちが、改札口に固まり煙草に火をつける。
鉄道おたくが喫煙場所に困った図なのだろうが、人の目をおそれる目付きに非合法な所業に陥っていく者たちの姿を見るような思いがする。
南武線に乗り換える。


こんな一帯にそぐわないお洒落な青年が乗ってきて、傍若無人とも言える態度でいる。何者だろう。好青年にも見えるがチンピラにも見える。
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