「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その5 ‐川崎新町、八丁畷、矢向、平間(浜川崎支線/南武線)/ガス橋 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、相模線、鶴見線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】
鉄旅日記2022年3月6日・・・川崎新町駅、八丁畷駅、矢向駅、平間駅(浜川崎支線/南武線)/ガス橋
15:41 川崎新町(かわさきしんまち)駅(浜川崎支線 神奈川県)にて


16:19 八丁畷(はっちょうなわて)駅(浜川崎支線/京浜急行本線 神奈川県)
ひと駅前の川崎新町で降りる。駅前には何もなく、生い茂った雑草が怠惰な気持ちを呼び起こす。

通りはアジア的。そうした看板がかかり、どこの国とも言えない男とすれ違う。

15号国道を越えるとまるで国境を越えたかのように雰囲気が変わる。そこは川崎の下町。ごちゃごちゃした町並にシブい横丁が通じている。



八丁畷駅の駅舎は京急線のもので、JRホームに行くには京急線の改札を通してもらわないといけない。それに気づかず、JR駅を探して何度か通りすぎてしまった。そもそも開業自体京急線の方が早く、従って京急管轄の駅であるという。

JRは高架を走り、京急線とは十字に交わる。ホームに上がると浜川崎支線と東海道本線に通じる貨物専用線が分岐する地点にあたっていた。


そして今日5本目のビール。アサヒの復刻ビールは黒も美味いが、白もまたいける。
16:30 矢向(やこう)駅(南武線 神奈川県)
南武線本線との分岐駅でもある尻手に着くと、同時に乗り継ぎの列車がやってくる。
尻手で降りるつもりでいたんだ。思い出がないわけじゃないから。でもこの接続の良さを見捨てる気持ちにならず、尻手で使うつもりでいた時間を矢向にあてる。
夕暮れの駅前。暖色の灯が人々を迎える。駅名の由来となった矢向町はオレが生まれた1969年に廃止されているとのこと。

行き交う人々。通りすぎる車。列車には乗らずとも駅が持つ華やぎを求めて集い、すれ違う。美味しい物も売っているのだろう。踏切を挟んで人々もまた華やいで見えた。


矢向の由来には、南北朝時代に対岸の矢口渡で従者13名と共に謀殺された新田義興が念仏を唱えながら放った矢が飛んできた地との説がある。
17:03 平間(ひらま)駅(南武線 神奈川県)
多摩川に架かるガス橋を目にしたかった。
文明開化の頃を連想させるレトロな名に引かれたのはずいぶん前のことになる。平間駅から10分も歩けば着く距離。

特に装飾されているわけでもなく、ガス灯があるわけでもなく、欄干は錆びて、野球少年が信号を待つ。

東京ガスが鶴見で製造した大量のガスを東京に供給するためにガス管専用橋を架けたことに由来する。その後に幅1メートルの人道橋が架けられたが、その狭さから通行人の間にたびたびいさかいが生じたことから「けんか橋」の異名をとり、現在のように車の通行が可能になったのは戦後のこと。



ガス橋架橋以前は江戸時代から「平間の渡し」が置かれていた。

歩道橋から橋を渡る車の流れを写すと、思いが達したことを知った。

駅前商店街は列車の到着とともに賑わい、改札口の雑踏が尽きると人波は引いていく。


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