*

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その2‐鯉川、東能代、岩館、深浦(奥羽本線/五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年1月12日・・・鯉川駅、東能代駅、岩館駅、深浦駅(奥羽本線/五能線)

10:19 鯉川(こいかわ)駅(奥羽本線 秋田県)
風が冷たいけど、穏やかな日差しの下にいる。

八郎潟を間近に見たくて森岳駅から2駅を引き返す。

小さな駅。
通りから駅へと通じる道は心許ない。


その道を往くと、八郎潟はすぐに遠望できる。

米の増産を目指して干拓事業が開始されたのは戦後12年目。
大部分が陸地となったが、それまでの八郎潟の面積は琵琶湖に次ぐ2位だったという事実は知っておくべきだ。

そうした現在の姿。
心が動く景観ではある。

国道に下りて八郎潟に近づく道を探すと、いくらも歩かないうちに畦道があり、冬枯れた田園風景にまた心が動いた。









美しい。
太陽に手をかざして光を集めて合掌。
祈り、願い、心を落ち着ける。

空の広い場所ではよくそんなことをする。
何も特別な場所ではないが、オレはこんな景色の中にいることを望んでいるのだと、あらためて思う。

八郎潟は水路に阻まれて最接近を許さなかった。

マタギ仲間の掟を破り、人から龍へと姿を変えられた八郎太郎が、報いを知り最初に造り住んだのが十和田湖。
やがて十和田湖を追われ、米代川を伝って日本海近くに適地を見つけ、次に造り住んだのが八郎潟。

八郎潟の名称は八郎太郎に由来する。

その後、八郎太郎は似たような因果から同じく龍へと姿を変えた辰子が暮らす田沢湖へ移り住み、互いに慈しみ合い、今じゃ八郎潟には滅多に戻らないらしい。

10:59 東能代(ひがしのしろ)駅(奥羽本線/五能線 秋田県)
空はにわかに曇り、霰が降る。
北金岡あたりでは寒々しい景色が続いた。

駅前を写し、駅を写し、キオスクでビールを購入。
東能代側から五能線に乗るのは初めてのことになる。


能代駅を過ぎると米代川を渡る。

向能代、北能代と続く鉄路。
やはり周辺に雪はなく、山の頂上付近にのみ残っている。

日本海が見えてくるのはどこからか。

11:48 岩館(いわだて)駅(五能線 秋田県)
眠りから覚めると岩館の手前。
ちょうど日本海が見え始める頃だった。

ごつごつとした岩場が続く海岸線を眺め、視線を転じて水平線を眺める。

4分の停車。
岩館駅は大正時代の開業とのこと。


背後の名の知れぬ山を写す。

12:48 深浦(ふかうら)駅(五能線 青森県)
海を眺め、疲れて眠り、恋人に便りを送り、また何を思うでもなく海を眺める。
列車旅の素晴らしさを堪能している。

思えば、こうまで海岸線近くを往く鉄路はないのかもしれない。

4分の停車。
11月には団体客でごった返し、降りるを得なかった。
この駅に降りるのは2度目になる。

狭い駅前ロータリーから狭い日本海を眺める。
これはこれでこの場限りの特別な眺めだ。

彼女の息子さんは見事に中学受験初戦を突破した。

関連記事

「鉄旅日記」2001年如月誕生日【京都の女性に恋をしていた頃がございました。その日に京都にいたのでございます。】

鉄旅日記2001年2月16日 2001・2・16の記憶(京都編) 金曜日。 オレの32回目の誕生日

記事を読む

2018年初秋 最終日(桑名-東京)その2-大垣、名古屋、金城ふ頭、豊橋、磐田、焼津(東海道本線/名古屋臨海高速鉄道あおなみ線) 【JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月16日・・・大垣駅、名古屋駅、金城ふ頭駅、豊橋駅、磐田駅、焼津駅(東海道本線/

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.1 最終日(紀伊田辺-東京)その2-吉野口、高田、畝傍、桜井、柳本(和歌山線/桜井線) 【和歌山電鐵に乗るために、青春18きっぷで紀伊半島一周を思い立ったのでございます。】

鉄旅日記2019年3月3日・・・吉野口駅、高田駅、畝傍駅、桜井駅、柳本駅(和歌山線/桜井線) 10

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その1‐松戸、土浦、友部(常磐線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月4日・・・松戸駅、土浦駅、友部駅(常磐線) 2020・4・4 5:29 松戸

記事を読む

「車旅日記」1996年秋 初日 (東京‐新潟) 橋本、拝島、東松山、籠原駅、高崎、月夜野情報サービスセンター、猿ヶ京湖城閣、越後湯沢駅、堀之内パーキング、道の駅豊栄 【夏をあきらめきれず、秋。再び夏のルートへと向かったのでございます。】

車旅日記1996年11月1日 1996・11・1 12:13 東京町田 昨夜の決意は固かったけど、

記事を読む

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その3 ‐川部、五所川原、木造(五能線)/神武食堂 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・川部駅、五所川原駅、木造駅(五能線)/神武食堂 12:53&

記事を読む

「鉄旅日記」2018年神無月 2日目(越前大野-福井-米原-名古屋-松本)その2-平田、松本、食蔵BASARA(篠ノ井線) 【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】

鉄旅日記2018年10月7日・・・平田駅、松本駅(篠ノ井線) 16:43 平田(ひらた)駅(篠ノ井

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その2‐角館、大曲、峰吉川、新庄(田沢湖線/奥羽本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2023年1月13日・・・角館駅、大曲駅、峰吉川駅、新庄駅(田沢湖線/奥羽本線) 10:0

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その4 ‐立小路、赤倉温泉、村山、さくらんぼ東根(陸羽東線/奥羽本線/山形新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・立小路駅、赤倉温泉駅、村山駅、さくらんぼ東根駅(陸羽東線/奥羽本

記事を読む

「車旅日記」2005年初夏 2日目(山形-新潟)走行距離313㎞ その1-アパホテル山形駅前大通、羽前山辺駅、寒河江駅、左沢駅、柴橋駅、天童駅、村山駅、新庄駅、羽前前波駅 【長岡、会津、庄内。戊辰戦争ゆかりの地を巡りたかったのだと記憶しております。】

車旅日記2005年7月17日・・・アパホテル山形駅前大通、羽前山辺駅、寒河江駅、左沢駅、柴橋駅、天童

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2001年祇園会【京都の女性に恋をしていた頃がございました。そんなある宵宵々山の記憶でございます。】

鉄旅日記2001年7月15日 2001・7・15の記憶(京都編

「車旅日記」2001年黄金週間 最終日その2(京都-東京)-朝日村栄荘、道の駅親不知ピアパーク、道の駅能生、小千谷駅、月夜野情報サービスセンター、道の駅おかべ、葛飾金町【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月5日・・・朝日村栄荘、道の駅親不知ピアパーク、

「車旅日記」2001年黄金週間 最終日その1(京都-東京)-八坂神社石段下、志賀、道の駅河野、福岡の湯、道の駅ウェーブパークなめりかわ【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月5日・・・八坂神社石段下、志賀、道の駅河野、福

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その2(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 大津方面に向かう161号国道は渋滞

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その1(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 彼女は右手を投げ出してオレの体に置

→もっと見る

    PAGE TOP ↑