*

「鉄旅日記」2019年弥生Part.1 初日(東京-紀伊田辺)その3-周参見、椿、白浜、紀伊田辺(紀勢本線) 【和歌山電鐵に乗るために、青春18きっぷで紀伊半島一周を思い立ったのでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年3月2日・・・周参見駅、椿駅、白浜駅、紀伊田辺駅(紀勢本線)

19:12 周参見(すさみ)駅(紀勢本線 和歌山県)
16分の停車。

本州最南端のリゾート地はとても静かで、海辺の国道を行き交う車もなく、ビーチはシャベルカーに掘られ、波打ち際への接近が許されない。

ビーチでさざ波の音を聞きながら、天からの授かり物はないかと両の掌を向けた。

何かを授かったような心地がして、ビーチを離れた。

国道は変わらず静まり返り、駅へ向かう人影もない。

酒屋の看板と自販機の明かりがまぶしくて立ち寄ってみれば、ビールを売っている。
購入して列車に戻る。

田辺に向かう乗客はオレを含めて5名。
これは過疎を意味するのか。

駅前通りで食堂の暖簾を下げた店には人の声があり、中華料理の暖簾の店に客の姿はなかった。

19:31 椿(つばき)駅(紀勢本線 和歌山県)
行き違い3分の停車。

「歓迎椿温泉」の柱が迎える駅前は寂しく、人の気配もない。

椿駅と書かれた駅舎の看板には、椿が一輪描かれている。
うまくスマホ画像に収まればと思ったが、反射して見えない。


ただ、この南紀の旅は思い出深く記憶に刻まれるだろう。

恋人のような友達。
「須佐之男命」からの授かり物をつないでくれた鑑定師。
新たなビジネス。
如月から弥生へ。

幸せに向けて、少し忙しくなるといい。

19:46 白浜(しらはま)駅(紀勢本線 和歌山県)
行き違い4分の停車。

リゾート地の駅前風景にうなった。

夏場であれば、あふれるほどの人が訪れる美しいビーチを持つ町。

かわいらしい男の子兄弟の他に出歩く者を見ないが、駅前の明かりは、町が盛りを迎える頃の熱気を、この寒い季節にも放出しているように感じさせた。

ここ南紀白浜には一度泊まり、その後こうした形で一度改札をくぐり、今夜が3度目になる。

今夜がこの町を一番大きく感じている。


田辺に向かう乗客は4名増えている。

20:01 紀伊田辺(きいたなべ)駅(紀勢本線 和歌山県)にて

21:53 田辺ホワイトホテル
田辺が近づくにつれて車窓は明るくなっていった。

田辺とはこういう街か。

扇ヶ浜でも、波打ち際への進入は拒まれた。
でも周参見でしたのと同じように天には感謝を。

コンビニの女性店員の和歌山弁が愛らしかった。

線路に沿って歓楽街が形成されていた。
出歩く者をあまり見かけなかったが、街の明かりは広範囲にわたっていて、夜の出勤をする女性とすれ違う。



駅前のラーメン屋でも色っぽい装いの女性が3人、楽しそうにしていた。

そのラーメン屋の主人は女性で、おそらくブラジル人。

人の一生を街のそれと比較はできないが、それぞれ流転を重ねている。

そしてこのオレも10年以上の歳月を間に置いて、再びこの街へ流れてきた。

ほんのりとカラオケ声が聞こえてくる場末のビルにいる。
こんな環境は実はキライじゃないと彼女に書き送った。

オレと彼女は同じ学校を出ていながら30年出会うことはなく、ひょんなことから親しくなり、まるで前世の記憶を共有するかのようにチャットは止まることなく、このひと月を互いの心と気持ちを潤わせてきた。

あるいはオレは初めて女性と心を通わせているのかもしれない。

【Facebookへの投稿より】
春もまた旅の季節でございます。

伊勢から南海道へ出て、紀州田辺に投宿いたしました。

桜こそ見かけることはございませんでしたが、南海道はもうすっかり春の装いでございます。

田辺は、平家物語にも田辺水軍として登場する海辺の街でございますが、投稿に上げたのは旅の途中でのもので、田辺を写したものは歓楽街の一葉のみでございます。笑

関連記事

「鉄旅日記」2012年初冬 初日(東京-長野)-吹上、北鴻巣、長野、豊野、新井、高田、春日山(高崎線、長野新幹線、信越本線) 【週末パスで、上越途中下車旅&高田で友人の結婚式に参加】

鉄旅日記2012年12月8日・・・吹上駅、北鴻巣駅、長野駅、豊野駅、新井駅、高田駅、春日山駅(高崎線

記事を読む

「車旅日記」2000年春 初日(東京‐足利‐鬼怒川‐会津若松‐新潟豊栄)その2‐足利郊外ポテチーノ、下今市駅、鬼怒川ホテルニュー岡部、上三依塩原駅、会津若松駅、津川町、道の駅豊栄 【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】

車旅日記2000年5月3日 15:12 293号国道‐足利郊外ポテチーノ 108㎞ 繁華街を抜ける

記事を読む

「鉄旅日記」2022年新春 最終日(三沢-東京)その1 ‐三沢、八戸、滝沢、巣子、盛岡(青い森鉄道/IGRいわて銀河鉄道)/薬師神社/岩手山 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月10日・・・三沢駅、八戸駅、滝沢駅、巣子駅、盛岡駅(青い森鉄道/IGRいわて

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月 2日目(五所川原-北上)その3‐黒石、弘前、津軽新城、青森(弘南鉄道弘南線/奥羽本線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

鉄旅日記2019年11月3日・・・黒石駅、弘前駅、津軽新城駅、青森駅(弘南鉄道弘南線/奥羽本線)

記事を読む

「車旅日記」1997年1月【空しい日々を振り払い、28年目の人生もまた旅。そんな年頭の姿でございます。】-町田、愛甲石田駅、御殿場駅、岩波駅、熱海駅、西湘パーキング、奈良北

車旅日記1997年1月4日 1997・1・4 1:01 東京町田 明かりをつけた部屋にストーンズの

記事を読む

「車旅日記」2004年春 最終日(稚内-旭川空港)走行距離353㎞その2-天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居古潭、旭川空港 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月5日・・・天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 初日(東京-古川)その1 ‐金町、東京、くりこま高原(常磐線/東北新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月4日・・・金町駅、東京駅、くりこま高原駅(常磐線/東北新幹線) 20

記事を読む

「鉄旅日記」2018年如月 初日(東京-直江津)その3-梓橋、姨捨、北長野、三才、直江津(大糸線/篠ノ井線/しなの鉄道/えちごトキめき鉄道)【冬の町を見たくて、週末パスを買いました。】

鉄旅日記2018年2月10日・・・梓橋駅、姨捨駅、北長野駅、三才駅、直江津駅(大糸線/篠ノ井線/しな

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春 その2-恵那、瑞浪、土岐市、多治見、千種、鶴舞、金山、天竜川、袋井(中央本線、東海道本線) 【青春18きっぷで、名古屋往復】

鉄旅日記2012年3月25日その2・・・恵那駅、瑞浪駅、土岐市駅、多治見駅、千種駅、鶴舞駅、金山駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2020年弥生 最終日(速星-東京)その2‐猪谷、高山、久々野、古井、美濃川合(高山本線/太多線)/今渡ダム【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

鉄旅日記2020年3月22日・・・猪谷駅、高山駅、久々野駅、古井駅、美濃川合駅(高山本線/太多線)/

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2022年歳末【SNSへの投稿より】今年も暮れゆく東京-金町、柴又の冬枯れ情景をお楽しみいただきたく存じます。

【今年も暮れゆく東京2022】 大雪が伝えられております昨今。

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その5 ‐南千住、北綾瀬、綾瀬(常磐線/東京メトロ千代田線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・南千住駅、北綾瀬駅、綾瀬駅(常磐

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その4 ‐大宮、尾久、三河島(高崎線/常磐線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・大宮駅、尾久駅、三河島駅(高崎線

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その3 ‐高崎、籠原、北本、北上尾(高崎線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・高崎駅、籠原駅、北本駅、北上尾駅

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その2 ‐越後湯沢、水上、津久田、岩本(上越線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・越後湯沢駅、水上駅、津久田駅、岩

→もっと見る

    PAGE TOP ↑