「鉄旅日記」2021年秋 初日(東京-飯坂温泉)その3 ‐槻木、角田、あぶくま、丸森、梁川(阿武隈急行)「鉄旅日記」2021年秋 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】
鉄旅日記2021年10月9日・・・槻木駅、角田駅、あぶくま駅、丸森駅、梁川駅(阿武隈急行)
12:41 槻木(つきのき)駅(東北本線/阿武隈急行 宮城県)
大きな駅に着いたと感じた20代の車旅。岩沼からはひと駅。阿武隈急行に乗るために降りる。
この駅にいるのは、あの時も含めて3度目になる。雨が上がった町は岩沼よりも断然あたたかく感じた。
初めて訪ねた当時は新しく感じた駅舎には錆が目立つ。

駅前には伊達政宗騎馬像のタイル絵。

駅前を離れて、曲線を描くささやかな繁華街を歩く。前回は11年前。あの日もそうしたかったが時間がなかった。

NEWDAYSがあったからまたビールを一本。オレの旅はこれでいい。
国鉄時代、この線は槻木~丸森間のみが通じており、線名は丸森線。福島まで通じたのは現在の第三セクター「阿武隈急行」になってからだと知った。
台風被害で止まった過去もある。この線の未来もまた見にきた。
13:08 角田(かくだ)駅(阿武隈急行 宮城県)
列車行き違い3分の停車。角田は仙台文化圏の街。下りホームに列ができている。
11年ぶりに駅舎を収めようと思ったが、後ろ姿にとどめた。それに時間もない。

JAXA|宇宙航空研究開発機構の宇宙センターを持ち、宇宙の入口を謳う街。駅から徒歩10分の台山公園にはH-2ロケットの実物大模型が置かれている。
思い出したけど、あの日は雨だった。
13:41 あぶくま駅(阿武隈急行 宮城県)
細かい雨が降っている。やがて冬へと導く雨が降っている。
季節を語るのならこれで足りるだろう。東京標準の装いでは寒い。もともとオレは薄着なこともある。
周囲に民家の見られない秘境駅にいる。インターネットはつながらない。

事前に地図を眺めて、阿武隈川に近いことから降りてみたが、川は眼下を流れ接近を許さない。

さっきも触れたが、この線は一昨年の台風で寸断され、おそらく廃線もささやかれたのだろう。復興を喜ぶ関係者が掲げたものが沿線随所に見られる。

自然は音を持つ。雨音、瀬音、鳥の声。オレが発する音もそのひとつ。人は特別な存在などでは決してない。
パートナーにメッセージを送る。彼女はいま日光中禅寺湖にいる。
14:27 丸森(まるもり)駅(阿武隈急行 宮城県)
ひと駅戻る。そしてこの列車は折り返しの梁川行になる。

許された滞在時間は9分。川下りの船着き場へは1.3km。。沿線の中核駅らしい堂々とした駅舎を写すのがせいぜい。



細かな雨が停車中の列車へと追い立てる。

10数分前、鉄橋脇の川辺のお宅で列車に向けて手を振る屈強な姿が2体あった。そして今度はご家族全員の姿。皆さんで手を振っておられる。
いいなあ。車内ではオレが手を振っている。
人同士が作りだす清々しい光景だと自賛している。
15:13 梁川(やながわ)駅(阿武隈急行 福島県)
車掌さんに起こされて着いた駅。そんなにも深く眠っていたのか。


時計台は時を刻む任務を外され、駅前のコンビニは新聞販売所になり、カフェの入った店も出ていって、手打ちそばを謳う駅ナカの店もまた無人。

ここは福島県伊達市。さてと。

ドラッグストアの看板を見つけた。
酒を買いに歩き出す。
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