「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その2 ‐水戸、羽黒、稲田、福原、友部(水戸線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】
鉄旅日記2022年2月6日・・・水戸駅、羽黒駅、稲田駅、福原駅、友部駅(水戸線)
12:57 水戸(みと)駅(常磐線/水戸線/水郡線/鹿島臨海鉄道 茨城県)
下小川駅までの清流風景を見届けると眠りに落ちる。この心地よさは格別で、楽しみですらある。
常陸大宮から徐々に乗客を増やし、常陸太田支線とのターミナル駅の上菅谷では大勢が待っていて、2両の車内はほぼ埋まった。
水戸着12:39。昨日再発見した5、6番線ホームの「駅そば」へ。

気さくなおばちゃんの手際はよく、カレーそばをいただいた。410円。つゆが美味しく、飲み干しそうな勢いで腹に入れたが、胃もたれのしない優しい味だった。
13:44 羽黒(はぐろ)駅(水戸線 茨城県)
友部で常磐線と分かれると、同じ茨城県でも常磐線とは違う風景の中を進んでいく。行先に山が現れ一気に鄙びてくる。
13:39着。低い山並に囲まれた盆地。1955年までの50年間、この町の採石場とを結ぶ約8㎞に及ぶ羽黒石材人車軌道が敷かれていたという。


駅前に料理屋があり、暖簾をかけている。笑顔とともに客が入っていった。ほのぼのとした駅前風景。国道に出る通りには旅館の看板がある。


かつてあの国道を走り、駅名に惹かれて駅へと進路を向けたことがある。ただ駅前には不良少年グループがたむろしていて近づくのを断念した。その記憶が今日この駅に降ろさせた。
駅は当時の姿をしていない。クリーンな印象の駅舎。ベンチにはきれいな座布団が敷かれている。


このタイプの無常なら歓迎してもいい。
14:22 稲田(いなだ)駅(水戸線 茨城県)
羽黒から友部方面に2駅戻る。羽黒に向かう途中で右手に採石場が見えて、稲田駅周辺にはただならぬ石の気配を感じ、当初は宍戸駅で降りる予定を変更して30分ほど石の町にいる。



稲田石の名は過去に聞いた気もするが、定かじゃない。ただ、NHK「小さな旅」で笠間を扱った際に石と水と酒の関係は知った。駅裏に酒蔵があるが、操業は停止したように見受けられる。

駅横の「石の百年館」で石の勉強。

採石場には石切山脈という雄大な名がついている。その名が示すとおり広大な規模を誇るのだろう。
14:47 福原(ふくはら)駅(水戸線 茨城県)
筑波山が近づいてきた。あんなに近いのか。そういえば昭和の頃に、2つ先の岩瀬から筑波山に向かう鉄道が敷かれていたと聞いた。
茨城と言えばやはり筑波山。今回の旅に多く登場した天狗党が挙兵したのも筑波山。筑波神社の御神体に攘夷を誓い、厳しい戦いの果てに流亡する。
羽黒方面に1駅戻る。




線路と平行する旧街道には風情が残り、常陸そばを売りにするシックなお店と呉服店が灯を保っている。その街道を共産党の宣伝車が通りすぎ、静かな町にいつまでも聞こえている。

それにしても風が冷たい。まるで凶器のように手を切り裂いていく。
15:15 友部(ともべ)駅(常磐線/水戸線 茨城県)
水戸線の旅を終えて再びの友部。刺すような風を避けたくて高架の待合所の日だまりで、遅れている列車を待っている。
改札口では笠間の栗を宣伝している。栗、焼き物、石、酒、そしてお稲荷様。笠間の売りはバラエティに富んでいる。

発車して、水戸線で見えていた山々が遠ざかる。でも筑波山が正面に見えている。常磐線で何度も旅をしてきたが、この車窓風景に気づいていなかったとは迂闊にもほどがある。
羽鳥駅ではまさに真正面に見えて、さらに進んでもまるで月のようにそこにある。
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